ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

走り回る鍼灸師・ハリ天狗を操るマネージャーの日々奮戦

「小さいおうち」中島京子・著 読了しました♪

2014年09月10日 | 
先日ブックオフで見つけた「小さいおうち」。
山田洋次さんで映画化して、黒木華が銀熊賞取ったとか、
そんなことは聞き及んでいましたが、話自体には実は
興味はなかったんです。

でも、表紙の絵が気になり、ちょっと読んでみたくなり。



主人公、平井家の女中であったタキの手記が淡々と続く前半。
戦前の昭和の時代の家庭が描かれていて興味深くはあるけれど、
ちょっと退屈な、、、
と、思っていたら、これが後半への伏線が散りばめられていて。


後半の「奥様と主人の部下だった板倉との禁断の恋」のことや、
タキの後悔(奥様から板倉への手紙を渡さなかった)、
そして亡くなったタキの思いが現代に引き継がれていった有様に
感動!!

その上、結局渡せずにいた手紙から
「タキは手記に嘘を書き込んでいたのでは?
出征前、本当は板倉は時子に会いには来なかったんじゃないだろうか、、」
(手記には会いに来た、とある)
という疑問も湧いてきて、
そう思った人はいないかしらといろいろ検索をかけてみたり、
もう夢中になってしまいました。

因みに、私の疑問に、まさに答えてくれたのがこのスレッドでした。


流石に映画になるようなお話は違いますね。。。

なかなか奥の深いお話でした☆





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コメント
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