como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

風林火山・第5話「駿河大乱」

2007-02-05 01:08:10 | 過去作倉庫07~10
Story
駿河に入った勘助は、大叔父の庵原忠胤の引きで亡き当主の母・寿桂尼の知遇を得る。福島越前守がひそかに武田と内通していることを寿桂尼の耳にいれ、内乱に備えて今川家の食客として雇い入れられる。出家している寿桂尼の末子・梅岳承芳と守役の大原崇孚雪斉は、甲斐の郡内領主・小山田信有を仲立ちに武田信虎と密約を交わしていた。それは福島越前守に合力すると見せて裏切り、挙兵した福島を陥れるというものだった。そうとはしらぬ勘助は、仇と狙う信虎が駿河に出馬するのを待ちかまえ、作戦を練る。駿河に内乱の火の手が上がり、福島が花倉城に立て籠もっても信虎軍は現れない…。

庵主のCheck!

 私はこの勉強会をはじめて本当によかったとおもってます。いままでの小学4年レベルのままだったら、今回の話あたりで「どことどこが、どーなって戦ってるのー? えー、わかんなぁい」となって、萎えてしまっていたかもしれません。実際、うちの親なども、やや「???」と引き気味でした。只でさえ静岡県の事情には疎いところへ、勘助の血縁関係や、信虎の二重の裏切り…など、状況が錯綜していますから。
 今回の大河、オープニング前のマメ知識コーナーは無いものと思って見てましたが、さすがにこの錯綜ぶりは整理しなければどうにもならなかったのか、おなじみのコーナーが復活してました。
というわけですので、自分の中でも復習もかねて、今週の状況を整理してみますね。

 えー、駿河の国の今川家には、4人の男子がいたのですね。長男が当主・今川氏輝。次男、彦五郎。この二人が相次いで不審死を遂げ、お母さんの寿桂尼=藤村志保が「おのれ福島~!」と怒りに燃えていた…というのが先週の状況でした。
 で、のこりの下の二人の男子は、幼少時から出家しているのです。御家騒動を避けるために、戦国領主の家ではよくあったことですね。一番末っ子が、死んだ二人と同じく寿桂尼の子で、梅岳承芳=谷原章介。そしてもうひとりの下から二番目が、これは側室の産んだ子で、玄広恵探。この恵探を産んだ側室というのが、今回の謀反人・福島越前守=テリー伊藤の娘なのですね。つまり、テリー伊藤が自分の孫を担いで、今川家をのっとろうとしているわけです。
 でも、今川家は娘(藤村志保の娘でしょうね)がとなりの相模の北条家に嫁にいっていて、そっちの強力な後ろだてがある。そこでテリーは、最近いい感じに力をつけている甲斐の武田に色目を使い、今川家のっとりに一枚噛んでもらえまいか…と、使者をおくって持ちかけたわけです。
 なるほど、そーすれば北条も押さえられるし今川と争う心配もなくなって、安心して信濃方面へ拡張できるなと、信虎様的には悪い話ではないんですね。が、そこへ出てきたのが、駿河・相模方面の通用口にあたる郡内の領主、小山田信有=田辺誠一です。
 梅岳承芳の爺やの大原崇孚雪斉=伊武雅刀と田辺誠一はこっそり会い、談合を交わして、谷原章介と仲代達矢に手を握らせることにしたんですね。それも、重臣たちもみんな騙して。ソニー千葉も藤村志保もしらぬところの完全なフェイントで。
 さあ、なにも知らないのは、すっかり喧嘩上等の構えでいたテリー伊藤です。頼りにしていた武田軍がこない。北条の軍勢は押し寄せてくる…。で、この時点で作戦負け。まあ、信頼していた寵臣に裏切られたんでなかったのがせめてもだわと、涙をのんで、燃えおちる花倉城を落ちていった…というのが今週のお話なのでした。

 そのうえ、伊武雅刀が庵原忠胤=石橋蓮司の「実は弟なのじゃ」とか、妙な人間関係が繋がって、そっちのほうも錯綜した回でありました。今回のテーマは「兄弟いろいろ」ということでまとまっているのかな。勘助と山本貞久兄弟、梅岳承芳と玄広恵探兄弟…というシンクロに、石橋蓮司と伊武雅刀兄弟が糸をひく、と。
 上部でもはかりごとが様々にもつれていますが、勘助は勘助で、なりゆきで甲冑を着て今川軍に入っていますが、本当は福島に怨みもなんにも持っていないんですよね。福島の謀叛をネタに今川に取り入り、ドサクサに紛れて憎い信虎様を殺してやろうとか、そういうことを考えているので、みんな腹に一物抱えているのです。なので、比較的ストレートな騙され役の福島=テリーが、逆に真っ当な人に見えたりもしますね。
 そんなふうに思惑が入り乱れた結果、勘助兄・山本貞久がビンボーくじをひいたといえなくもない。悲劇でしたね…あの人は。お逃げくだされ~、次お逃げくだされ~、でタスキリレーみたいに上の人を逃がしていって。
 で、ついに兄を討ってしまって「一線を越えた」勘助は、なにか決定的に人格変わることになるのでしょうか。そこは次週以降に期待です。
 それにしても玄広恵探、素でバカっぽくて秀逸でしたね。この人の最期はどうなるんだろ。楽しみです。

 しかし、田舎ネタが一段落したら急に男臭さが増して、ハードでよかったですねえ今回は。女の人が全然でないものね。今週は藤村志保が紅一点って、うっわ~。風吹ジュンすらいないの。こういうの大好き。大河ドラマでクレジットに男の名前ばっかりずらずら…って続くのすごく好き。
 とか言いつつ今週は、山本兄弟の悲劇ものみこむ伊武雅刀の怪演に目を奪われどおしでした。ああいうキャラで来るとは思わなかった…。あの微妙にクネッとした喋り方と対照的に目が据わっている感じ、うまいわー。信虎様のキレっぷりばかりが突出してましたが、強力なのが出てきた。
 谷原章介のエレガントさもやっぱりすてき。添え物に見えていた今川家のエピソードが、思いのほかカラフルで楽しくて、すごく得した気分です。

 今週あたりから、少しずつ関東一円にむかって視界が広がってきたようです。
北条親子は今川を「駿河のタコ」といい、今川は武田を「甲斐のサル」、北条を「関東を背負ったカメ」とか、なんだか罵り合っていますが…?。
 さあ、このへんの勢力関係については? 予習復習は、出直し学習で詳しくやってみるつもりです。


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