como siempre 遊人庵的日常

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平清盛 第31話「伊豆の流人」

2012-08-06 22:23:34 | 過去作倉庫11~14
 はい、先週は、崇徳上皇の呪いのパワーで、柔道・体操・水泳などが次々にロンドンの地で苦杯をなめ、あなや怨霊恐ろしや、悪口を言うなど考えもつかなかったという、大河史上でも伝説になっていい異色の回でございました。
 その物の怪の類は、一心に崇徳院の成仏を願って演じたという井浦新さんの清めのパワーにより見事退散、内村君も北島君もメダルを手にして満面の笑み、いやよかったよかった…ということで、今週からまた通常営業モードにもどり、発信していきたいと思います。
 といっても、オリンピックはまだ続いてるので、大河ドラマが通常営業に復帰するにはまだ2週間ほどかかります。その2週間を待たず、今週「清盛」は、前回とは違う新たな伝説を歴史に刻みました。

 大河ドラマ史上最低視聴率(7.8パーセント)更新!!国旗掲揚・君が代斉唱!!

 いえ、わたし基本的に視聴率とかどうでもよくて、大河ドラマでは特に、箸にも棒にもかからない駄作が20ナンパーセントとかいう視聴率をたたき出した例もある(ありましたね)ので、当てにならないと思っているのですが、それでも、この「清盛」の視聴率に関しては、まあしょうがないわな…と納得できるものがあります。

だって、つまんないんだもん。

 あれですね、体操で言うなら、Eスコアがむやみと高く、Dスコアがボロボロという感じでしょうかこれ?? 

 得点は、演技の難しさなど構成内容を評価するDスコア(演技価値点、Difficulty score)と演技のできばえを評価するEスコア(実施点、Execution Score)の両者を加算して算出されます
Dスコアは、「脚本難度点」、「歴史的視点」、男優「技グループ点」(殺陣、乗馬、謡曲等も含む)、女優「見た目要素」(着物の着こなしを含む)、そして場面によっては俳優と俳優のダイアローグの組合せの迫力に対して与えられる「組合せ点」を加算して算出します。
Eスコアは、10点を満点として、例えばキメシーンで外したり、噛んだり、余韻で行うべきところを顔芸で行うなど、演技のできばえを主に減点し、算出します。


 まあ…ようはこの脚本は、かなりの実力のある選手に、中学生みたいな演技内容をさせているヘボコーチみたいなもんで、今週のをみて、もう、つくづく俳優さんが気の毒になりましたがな。

 いろいろ言ったらきりがないけど、とにかく、1年間通して、来週が早く見たい、楽しみだ、次はどうなるのと思わせる、というのが大河ドラマの基本だと思いますよ。今年のいちばんダメなところは、1回見終わって、続きがみたいとはあんまし思えないことです。
 これは私だけが思ってるんじゃない、うちの職場の、アラ50代の女性がみんな言ってるんだから確かだと思いますよ。ようは、「見ればそれなりに面白いんだけど、続きがみたい気がしない」とのことですよ。アラ50女性の感性を侮っちゃいけん、格別な教養がなくても、ドラマを見る目だけは肥えている人たちだからね。だから彼女たちは韓国ドラマにハマってしまうのだ。

 とにかく万事にスピード感がなく、長いドラマをけん引するのに不可欠な「ジェットコースター属性」が皆無。ヌル―いところで話がダラダラ続いて、いつの間にやら8月、でもあと4か月もつづきまっせ、という。この倦怠感に、つきあえというほうが無理じゃないでしょうかねえ。

 そんなわけなので、低視聴率上等よ、史上最低視聴率7.8パーセントは栄光への架け橋だ!!…と開き直ってて良いかといったら…それは限りなく疑わしい、というのが今の「清盛」の現状なのであります。なんか、こんなことダラダラ書いてたらレビュウ書く気しなくなったな…。
 まあ今週は、あからさまな回数調整回であり、OPクレジットの「カッコ回想」盛り盛り状態に、まあロクなもんじゃねえなと予想した通り、ろくな内容じゃありませんでした。
 だから大して書くこともないんだけど、まあ毎週のお約束として、形だけでもやってみっかね。

第31話「伊豆の流人」

 今週から頼朝in伊豆のローカルストーリーが話に加わり、頼朝の中の人は岡田将生にバトンタッチします。頼朝の中の人、ナレーションのときは「舌足らず」「意味不明」「誰目線でもの言うとるんあんた?」などと不平たらたらだった私ですが、伊豆のボロ家から出てきた頼朝@岡田将生を一目みたら、

見たら……

 うっヤバいわ。これって私のストライクゾーンにど真ん中の顏だわ。ほぼ完ぺきな美形。目鼻口輪郭の構成要素がパーフェクト。やっばい、目離せない。うわっ。どーしようこれ。キタキタキタキタァーーーーー!!!
…と、しばらく取り乱してしまったので、この辺でなにがあったかあんまし覚えてないんですけど。バカっぽい家人の塚本高史とかウロウロしとったかな。あと、伊藤祐親が峯竜太。その妻、海老名美どり(違います)。
 伊豆に流されてから、ゆったりと人畜無害なスローライフを送っている頼朝君なのですけど、父・ヨシトモとアニキたちから受け継いだ野獣の血は、彼の中に眠っているのでしょうか。見た目、どこに眠ってるのかわかりませんが。
 でも次回、早くも峯竜太・海老名美どり夫妻の娘・福田沙紀を妊娠させているようだから、精力絶倫は親父の形見、オレとアニキのよぉ~夢のゆりかごだぁーーーって、まあそれはまた来週のお話で、今週は、ただただ、笙を奏でてフッと流し目したりする岡田将生君の美貌を愛でるだけです(気持ち悪い?)。ってことで、伊豆篇は以上。

 そんで六波羅のキヨモリ邸では、キヨモリ(松山ケンイチ)と盛国(上川隆也)と息子たち、あとウサギ丸(加藤浩次)が、日宋貿易を促進して経済活性化するために、新しく港つくって運河を掘削するとか、ソーダイな話をしてて、そんなん簡単にできるワイ、みたいなことを、どや顔で吹いてるわけです。まあ実際、運河はキヨモリが一声かけたら映画「十戒」みたいにメリメリと自然に開いたらしいのですが(それはウソです)。
 で、まあそういう諸々のことをやるには、規制を取っ払うことが必要で、規制を取っ払うには自分がステージを上げなきゃらんと。そのために、後白河院(松田翔太)に恩を売る。蓮華王院という、ゴシラの愛するフィギュアのコレクションを陳列するお城を立ててあげる。で、感激したゴシラに取り入って、息子の重盛(窪田正孝)を自分に続く貴族の格にするわけですね。
 ゴシラは秘宝館・蓮華王院が自慢で自慢でしょうがない。自分の息子の二条帝(さかなクン)←違います にも、お参りするように勧める。何が何でも来いという。だけど万年中二病をわずらうオヤジがうざくてしょうがない帝は、それをシカトするわけです。
 で、重盛が昇進のお礼に帝に拝謁したときに、いきなり「親子じゃないの。そーゆー態度は良くないと思うよ!親孝行だと思って蓮華王院に行ってあげなYO!」とか説教したもんだから、帝がプンプン怒ってしまうんですね。

 家に帰ったキヨモリは、てめえオレがどんだけ苦労して世渡りしてテメエら養ってるかわかってんのかよ!!とビッグダディのおとうちゃんみたいにブチ切れて家庭内暴力。ああまた寺内貫太郎一家か…。西城秀樹ならぬ重盛は、オヤジだって鳥羽上皇様と崇徳上皇様の間を取り持つとかいってゴタゴタやってたじゃねえかよ!と反撃。そんで「今の父上は修羅の道を歩んでおられるとしか思えませぬ」なあんて謎なことを云うんですけど…。
 修羅って?はあ??ですね。どーみても、あっちこっち日和見しながら世渡りしてる風にしか見えませんケド、この人。なんか理由もなく「修羅の道」とか「鬼になる」とか、大河定番のフレーズ切って、たいそうな人生を生きてるふうに演出するというね
 そんなドッチラケな親子喧嘩のシーンでも、良かったのは、たまたま来合わせた宗盛(石黒英夫)が、サッと袖で顔を隠して画面の隅にずっと立ってることで、これって昔の貴族が、不意に現れたケガレに対して、結界をつくって身を守るしぐさらしいんだよね。扇とか袖でとりあえず顔を隠すの。平家ジュニア世代の貴族化というか、公家属性が身に付いちゃってる感じが伝わって、細かくて良かったと思います。

 ほんでまあ、あとは書くこともないんですけど…えーと、二条帝が不意の病に倒れます。ゴシラと滋子のバカップルのガキを帝にされてはかなわないので、まだ生後半年くらいの赤ちゃんにあわてて譲位。六条帝誕生。で、二条帝は亡くなります。
 そのお葬式に、いきなり、比叡山の山法師の強訴みたいなのが乱入し、鉦や太鼓を打ち鳴らして大騒ぎするわけです。でも、持ち込まれたのは例の神輿ではなくって、乗っていたのは後白河帝。二条帝の葬式に嫌がらせするために、わざわざ叡山からチャーターしてきたんですねこの人。
 んで、アハハハハハハハハ……っと笑いながら、自分の子である故人を罵るゴシラ。いわく、「お前はオレの蓮華王院にとうとう来てくんなかった!オレの自慢の千体フィギュア鑑賞してくんなかった!その代わりに今日は千人の生きてる坊さん連れてきてやったゼ!」
 とか言って、打ち鳴らせぇーーーー!!とキューをだし、鉦や太鼓や読経やなんかでわんわんわん…の騒ぎになります。
 あなや、恐ろしやオタクの怨念。うー…先週の崇徳院もアレだったけど、松田翔太さんも、こんなオタクの中二キャラみたいに成り下がった後白河法皇の霊を鎮めるため、一回どっかで、除霊目的の演技をする必要があるんではないでしょうか。

 で、あとのことは、あんま突っ込みたくないんすけど、手短にまとめますとね。このゴシラのご乱行に、キヨモリが、「あんたは赤子同然だ!!気に入らねえことがあると泣いて騒いで暴れるだけの構ってちゃんだ!!あんたみたいなのにこの国の未来を任せることはできねえっっ」みたいなことを云う。なんかもう、お前が言うなって感じですけどね。
 こういう無理やりな「主人公成長してます」証明ツールとして、後白河上皇とか、重盛とかが、必要以上にバカみたいに描写されんのがホントやだよね。
 で、この手のシーンのオチのお約束として、息子重盛が「オヤジすげえ。オレは一生オヤジの背中についていく!!」みたいなことを云って縁側で月を眺める、と。こーゆーのもなんだかな…。
 そのあと、池禅尼様(和久井映美)がこの世を去って今週は終わりです。禅尼様のご臨終は特に感慨もないですけど、ご臨終の枕頭を、いっぱい平家の公達が取り囲んでいるのが、おお、なかなか眼福。話の内容はともかく、平家の公達勢揃いって図が、無条件に私は好きよね、と思ったことでした。
 今週はこんなとこです、はい。

 で、来週は、オリンピックのラストを飾る男子マラソンとかちあうため、一回お休みということです。
 それはいいんだけど、以前の大河では、たとえば選挙で放送繰上げとか、イレギュラーなことがあるときは、主役とメインキャストが勢ぞろいして「次回は7時からでござる!お間違えなきよう!!」とか、口上みたいなこというサービスがあったりしたもんですけど。
「次回は8月19日に放送します」なんて味気ないテロップだけじゃあ…。まあ、来週の「清盛」をワクワク楽しみにしている人も、そんなにいるとは思えないけどね。せめて7.8パーセントくらいの視聴者のために、手抜きないサービスが欲しかったところです。

 ではっ。再来週お目にかかります。予告編でチラッと見えた松田聖子のこと、覚えておいてね。
 渚のバルコニーでえー待ってて~~らーべんだあーの~~♪♪


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