como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

篤姫 第40話「息子の出陣」

2008-10-06 21:22:48 | 過去作倉庫07~10
 今週は、時の流れ方が大胆に早いです。前回のラストが、薩摩がイギリス軍に城下を焼かれた文久3(1863)年8月で、今週はそこから、約1年半後の慶応元年までサクサク進んでしまうんですね。池田屋事件、蛤御門の変、長州下関の攘夷戦争に、水戸天狗党の筑波山挙兵など、大事件がてんこ盛りの元治元年をサクサクとスルーして、あれよあれよという間にもう慶応。その間、大奥の庭の桜とか、蝉の声とか紅葉とかでしか時の流れがわからないので、ボンヤリ見てるといつの時代か忘れてしまうのでした(笑)。
 まあ、当時は実際こんなもんだったのかもしれませんけどね。京都を炎上させた内戦も、ちょこっとボヤ程度にしか感じないヒロインの、今週の一番の関心事はお嫁さん・和宮の妊娠。そのウカレっぷりに、自分や親の姿を勝手に重ねた視聴者の親近感を集め、ますます人気もアップしそうで、けっこう毛だらけでございますけど…ええんかなこれで、と、幕末ファン的には不完全燃焼感がだんだん深刻になっていくのでした。
 ということで、いよいよラス10カウントダウンの「篤姫」第40回。今週もおつきあいよろしゅう!

 文久3年、8・18政変をタイトル前のマクラでサッと流して、大奥は翌・元治元年春。今日もラブラブのリトル上様と和宮を、遠目に微笑ましく見つめ「きっと赤ちゃんできるわね」とほくそえんでいる天璋院は、かつて自分のときの本寿院様ソックリです。
 それにしてもこの若夫婦は「ふたり並んで庭を眺める」しかやることないんかな。マンネリですよね。篤姫と先代上様の時は、こたつでラブラブとか、手作りケーキとか、いろいろ技があったのに。

 大奥でそんなふうにユルく時が流れる一方で、京都のほうでは激動しています…いちおう。あんまり伝わってこないけど。その激動を助っ人するため、沖永良部島に流されていた西郷さんが呼び戻されて復帰するわけですが、おひさしぶりの西郷さんは、離島で健康を害したようすもなく、血色もよくて元気一杯です。
 その宴席に呼ばれた芸者が、琴花という美形。思わず鼻の下をデエーっと伸ばして見とれる帯刀さん。お水の女性には免疫ないんですけどね。大丈夫か。

 そして、様々な経緯はサックリ潔くショートカットし、恨みに燃える長州が大兵団を率いて京都御所におしよせた、いわゆる蛤御門の変に話は移ります。…といっても大兵団とかのモブシーンに使う予算はないらしく、悲しいほどショボくて、浪人が2,3人御所に斬りこんだくらいにしか見えなかったですが。こういうときは前の大河ドラマや「そのとき歴史が動いた」とかの映像の使いまわしでもして、臨場感をだしていいと思うけどな。
 そして薩摩はチャッカリ御所警護に返り咲きます。瑛太のチャンバラなんかここで見られると思わなかったですが、いちおうチャンチャンと数合斬り合ったりもしました。これが大奥では「ご家老の小松様は比類なきお働き」なんて誇大に報告されるので、昔の情報というのは信用できないですね(笑)。
 御所の公家邸では、おかまバーのお姉さんたち…じゃなく公家さんたちがブルブル震えており、そこに、無駄に勇ましい宝塚みたいな軍装の一橋ヨッシーが「お任せください!」と現れたので、公家さんたちはすっかり目がハートマークでウルウルしてしまいます(キモチ悪いよね)。

 かくして、長州は一夜にして朝敵になり、御所を守った薩摩は評判をあげます。江戸にいる和宮まわりの人々も大喜びで、観行院・麻由美が直接お礼をいいに、天璋院を訪ねたりします。
「もう戦はイヤでございますね」「ほんにそうどす」と、珍しく仲のよいふたり。よい折ですので…と滝山が言い出したのは、「そろそろ上様に側室をおすすめしては」という、ぜんぜん脈絡のない話題でした。
 顔色を変える天璋院と観行院。「大奥の仕事は子作りです」と、身も蓋もないことを言い切る滝山は、「そんなこと若い人に言うもんじゃないわよ」などと、いまどきのオバサンみたいなベタな気遣いはしません。上様の子作りは公務ですから。
 おふたりはやっと仲良くなって、いい感じになってるので、今そんなこと言っちゃダメ。その儀はならぬ!ときつく滝山をたしなめた天璋院に、感動した観行院は、「さすが大御台さんやと思うたえ~」と、あとで妖怪メイコにしみじみ話したりします。意外と、上品で人柄のいい奥様みたいだったりします。
 いっぽう天璋院は「そなたらくしくもないKYな…」と滝山を重ねて注意しますが、滝山としては上様の子作りは「大奥の存続」を思うと切実です。天璋院様と同じで、「大奥に骨を埋める覚悟ですから」と。この人も軸が一貫してぶれなくていいですね。

 さて、京都の町を丸焼けにして蛤御門の変は終息し、御所に発砲したため「朝敵」となった長州軍はホームへ去りました。すっかり株の上がった薩摩チームは、今日も芸者をあげてドンちゃん騒ぎ…ですがイマイチ盛り上がりません。琴花と帯刀さんが、場の空気を読まずベタベタなので、みんな気を利かせ…というか白けて退散してしまいます。
 宴席でおねえちゃんと二人きりになった帯刀でしたが、話題がなく、言い出したのは「あなた囲碁はできますか?」。昔の彼女が上手かったんだ、みたいな話で、なんか寒…。「お銚子がカラだ、調子があがらん、なんつって」とかいう琴花ちゃんのギャグも、痛々しいくらい寒…。
 と、ブリザードがふいているような二人の宴席に、帯刀さんの目ばかり妙にうるんじゃって。ひとめ見た娘にたちまち惚れて、よせばいいのにすぐ手を出して、だましたつもりがチョイとだまされて、俺がそんなにモテるわきゃないよ。わかっちゃい~るけどやめら~れない♪…という具合に展開していくのでありました。

 帯刀さんは、京都に「小松邸」なんて家まで建ててもらってんですね。案外偉かったのです。その小松邸に、坂本なんちゃって龍馬が訪ねてきます。
 勝がつくった海軍操練所が、長州征伐のあおりで潰されてしまい、塾生には長州系の志士もいてお尋ね者も出してしまった。アタマを抱えた勝が、そうだ薩摩なら斉彬公の薫陶をうけて、進取の気性があるはず、そういや小松帯刀って男がいたじゃん!…ということで、操練所の塾生を薩摩に丸投げする使命をおびて、龍馬は帯刀を訪ねてきたんですね。
 龍馬が懐にしたピストルや、ブーツを履いているのに目を丸くする帯刀さん。「これからの時代はこれですき!」っつって。この次あうときはそのピストルが本になっている、ってな話かどうかはともかく、ふたりはこの日、初対面です。
 初対面だというのに話はやたらサクサク進み、帯刀さんは、海軍操練所の塾生丸投げを、まったく迷わずその場で引き
受けてしまいます。いいんですかね。
 そこへ何故か、芸者のお琴ちゃんが乱入します。「怪しい男がお邸に入ってきたので!」とか血相をかえているんですが、なぜか、そのあやしい男・龍馬がその場にいるのにノーリアクション。龍馬が「それじゃ」といって風のように去っていくのに、普通に頭を下げて見送ったりして、何のために来たのかよくわかりません。

 さて、文久3年の大奥に激震をもたらしたもの、それは蛤御門の変でも長州征伐でもなく、和宮様のご懐妊です。ちょっと気持ち悪くて臥せってしまっただけで「ご懐妊!」と祝福ムードで、本人も「そうなんやろか?」とその気になり、なんていうか、非科学的ですよね(生理のぐあいとか調べないのか?)。
 天璋院さまはすっかりその気で、デンデン太鼓なんかを早々用意して浮かれています。麻由美ママ、和宮と三人ではじめて打ち解けた和みムードになり、上様もホホを赤らめて喜びをかみしめ、なんていうか、こーゆーところに親近感を抱く層がこのドラマの視聴率を支えてるのねと、しみじみ納得しますね(笑)。
 んがしかし幸せは続かぬもので、宮様の妊娠は「想像妊娠」とすぐ判明。やっぱりな…。ガッカリしすぎて腰の力の抜けた天璋院は、和宮のお部屋を見舞い、かける言葉もなく泣き崩れてしまいます。和宮は「うれしゅうございました、天璋院さんが喜んでくださったのも、いまそうしてないてくださっているのも」と健気…。
 デンデン太鼓はいただいておいていいですか、次もあるかもしれないし、と前向きなんですが、その言葉が痛々しく聞こえるくらい、御台所の妊娠は望み薄ってことなんですけとね。なんてったって、200年以上先例ゼロなんですから。

 幻の妊娠騒動からしばらくして、リトル上様は、妻と母上と三人で「ほとがらひー」に挑戦することになりました。
 昔の写真撮影って、もっとすごく大変だったらしいのですが、ドラマですからかなりリラックス、プリクラでも撮るノリです。その撮影会の最中に、上様は「実は長州征伐に出陣することになった」と打ち明けます。
 大ショックで涙ぐむ和宮。リトル上様は「笑ってくれぬか。そなたの笑顔を携えて出陣したいのじゃ」なーんてすごい殺し文句で、和宮から笑顔を引き出します。
 このときの必死の笑顔の写真、上様はどうしたかわかりませんが、平成の世になって和宮の墓が発掘調査で暴かれたとき、その遺骨のかたわらには、画像も飛んで識別不能な「ほとがらひー」があったといいます。これ本当の話。
 いや、それより、俗に三人で写真を撮ると真ん中の人は……などと申しますよね。このときのスリーショットの真ん中に立ったのは、やはりというか、リトル上様。ああ、上様の運命は…! それはもう、歴史の知るところでございますが。

今週のなおくん
お琴さんとのふたりのシーンは、正視できないくらいの痛さでしたね。ホントにセクスィー部長の弟子かよ。お水の女に「囲碁はできますか?」なんて。いい年していつまでも純情路線で売ってんじゃねえー!…いや、別れた女の趣味の話は、男の口説き文句の常套句かもしれませんよ。ということは…こいつ意外とテクニシャン?

今週のリトル上様
「そなたの笑顔を携えて出陣したいのじゃ」なあんて言われたら、女の子は倒れちゃうよね。とかいいながら、テクニックのかけらもない清い笑顔が眩しいのでした。見納めまでのカウントダウンは…あと2回?! ウソーっっ!!

 次回、幕末史劇の定番の名場面「薩長同盟」…なんですが、あまり見せ場もなかった西郷どんと、誰だか顔も判然としない桂小五郎のふたりで、看板を背負っちゃって大丈夫なんでしょうか。
 てなことで、龍馬・おりょうの恋の階段in寺田屋(入浴シーンつき♪)という、殿方には期待の名場面も予告編でチラ見せしつつ。また来週お目にかかります。ではっ!


14 コメント

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王朝末期の悲恋、悲話 (taira)
2008-10-06 21:55:14
前回は歴史の真と創作について、丁寧なご返答いただきありがとうございます。
些細なことに史実と違うというのも、どうかと思う、、、といいながらも今回も気になってしまいました(笑)
篤姫の写真は有名なのがありますが、3人揃って撮った写真なんてあるのかな?、、、とか。
思えば和宮様と家茂公の写真てないですもんね!

でも今回は真偽なんてどうでもよく、ただただ王朝末期の悲恋に心を打たれました  まだ序章なんですけどね!(先走りし過ぎ?)
今度の大河の 和宮様と家茂公、、、まるで内裏雛の男雛と女雛そのものにビジュアル的に見えるだけに待ち受ける悲恋も心に沁みます。   確か今度の出征が永久の別れなんですよね!    
古今東西を問わず王朝末期の悲恋、悲話というのは、単に悲しいというよりも 盛んだったものが滅び行く哀れとかいう諸行無常、、、抗しがたい宇宙の原則みたいなのに固まってしまいます
そして、今さらながら皇女和宮というのは、商業的にはわが国の歴史の上でのキラー・コンテンツですね!
家同士がもとは敵同士なので政略結婚したが、二人は本当に愛し合い結末は悲恋だなんて、まさにわが国のロミオとジュリエットです!
そうそう、和宮のお墓には家茂のものと思われる写真(一応写真はお撮りになってたんですね↑!)が、遺骸とともに埋めてあったとか・・・
何か泣けます
また本当の家茂公、、、大河でも毒見の者を叱らないようにという お優しい気配りの人物像で語られていましたが、、、実際も 公務中にお漏らしした老家臣の粗相を、見てみぬ振りして救ったとか、、、
勝海舟が、「家茂さまの御薨去をもって徳川幕府は滅んだ」と嘆息させたほど部下にも慕われた方だったんですね
こういう情報を持ってみるとイメージもふくらみ今大河、、二度目の涙モード
和宮様と家茂公のラストラン・・・・・・演じられる前に堀北真希、松田翔太が和宮と徳川家茂の墓参りし『一生懸命演じさせていただきます』と誓ったそうですが   http://journal.mycom.co.jp/news/2008/06/24/022/ ・・・・・しっかと見定めていきたいと思います。
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こんばんはです (ikasama4)
2008-10-06 23:10:57
今回は妊娠騒動で大奥はドタバタしてましたが

大奥が出来てから二百数十年
将軍様に朝廷から正室が嫁がれていますが

その正室から御子が誕生していないみたいですよね。

個人的に正室から御子は「生まれなかった」というよりかは
「生まれさせなかった」のではないかって気がしてしまうんですけどね(笑)

江戸ではホオズキ祭りもあるらしいですからね。

とはいえ、今回の物語の雰囲気では
庭田様がそれを画策したのではないかという線も考えれたりして。

何にせよ、ブラックな路線に物語を妄想する今日この頃です(; ̄∀ ̄)ゞ


まぁ一橋さんは公家と武家、両方の血を引く方ですからね。
あの状況下で公家さんが頼りにするのも納得です(笑)


それにしてもこういう乱世では色々とゴタゴタがありますねぇ。

確実に物語はふたつ、みっつ飛ばしでスキップしてるような感じです(苦笑)


お琴さんは正直、可愛いです(〃▽〃)
なもんで小松さんの事は正直、どうでもよくなってます(笑)
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永遠のカップル (庵主)
2008-10-07 07:40:37
>tairaさん

>和宮のお墓には家茂のものと思われる写真(一応写真はお撮りになってたんですね↑!)が、遺骸とともに埋めてあったとか

ロマンチックな話ですよね。直垂・立烏帽子の武家正装の写真で、発掘して研究室に一晩置いたら、翌日には完全に消えてしまったんだそうです。なんかファンタジーみたい。

>家同士がもとは敵同士なので政略結婚したが、二人は本当に愛し合い結末は悲恋だなんて、まさにわが国のロミオとジュリエット

泣かせますね。こういう筋立ては古今東西変わらず庶民のストライクゾーンなので、虚実を問わず様々なドラマが無数にあるのでしょうね。
それにしても、家茂・和宮は、今回の若い二人が当分のあいだ決定版になりそうですね(井伊直弼とならんで 笑)。
松田君が公式サイトで、「悪い顔になるといけないので、清いことばかり考えるように心がけていた」と言ったのに感じ入りましたよ。若いのにえらいな~。
永久の別れは、再来週ですか? 早いな…(涙)
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ほおずき市…… (庵主)
2008-10-07 07:51:16
ikasama4さん

>個人的に正室から御子は「生まれなかった」というよりかは「生まれさせなかった」のではないかって気がしてしまうんですけどね

うーーーん…その疑惑も拭えませんね。歴代御台所のことを調べていたとき「こんなことって、あり?」と唖然としたものでした。誰も妊娠しないなんて…。
宮家の姫たちもよっぽど体格矮小だったのでしょうが、夜の生活がなかったってことも考えられますね(怖…)。あの絶倫の水戸の烈公はやり遂げているんですしさ(笑)。

それにしても

>江戸ではホオズキ祭りもあるらしいですからね

うわー怖い!それ怖いーー!
でも…そーゆー目的が秘められていたと、考えられないこともない…?
黒朱雀飛んでます……。

>お琴さんは正直、可愛いです(〃▽〃)

ですねえ可愛いですねえ(笑)。
今週は和宮の可愛さに負けて、登場回なのに影が薄かった感もありますけどね。
あと、京都ことばも、宮様まわりのウットリするような上品さとくらべるからガサツに聞こえてしまうのも可哀相(笑)。
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写真 (ブガッティ)
2008-10-07 16:49:28
またしても出ました! オカマ公家さん達(笑)
ドラマに出てくるお公家さんって、なんともステレオタイプ。
中性的で、陰険な謀略を巡らし、肝心な場面では自己保身に窮々とする臆病者。
ちょうど中国の官宦の描かれ方と似てます(笑)
もっと剛毅で正々堂々としたお公家さんもいた筈なんですが…。


家茂公と見られる写真が、和宮の亡骸に抱かれていたという事実には、亡き夫への思慕が窺えますね。

発掘直後に写っていた画像が消えてしまったのは、明らかに担当者の不注意による感光が原因と思われます。
ちょっとしたミスで、貴重な文化遺産が失われたのは残念でなりません。
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ブーツ・ピストル (SFurrow)
2008-10-07 21:33:10
この大河は、小道具ドラマ的な側面もあって、お守りに始まり、調所さんスイーツにアヒル、ミシン(で縫う袱紗)、ホトガラヒー、そして、龍馬のブーツにピストルと来ましたね。でも裸足にブーツって・・・靴ずれしないのかな。当時の人たちは足の皮も鍛えられていたのかもしれないけど、高温多湿の日本で蒸れなかったのだろうか・・・(水虫の龍馬なんて)

それにしても、進みが速いですね~~薩長同盟もサクサクと同盟しちゃうのか? 京都の前に下関で段取りが出来ていたのに西郷がぶっちした所もちゃんとやらないと長州人は怒るよ。

緒形拳さんの訃報は驚きました。あの宇佐美定満も闘病しつつの熱演だったのですね。まだまだ活躍していただきたかったです。
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おかまバー (庵主)
2008-10-08 07:31:00
ブガッティさん

>ドラマに出てくるお公家さんって、なんともステレオタイプ

ああいうナヨナヨした芝居が分かりやすいのでしょうが(笑)、やりすぎるとマンガっぽくなりますよね。上方歌舞伎や、能狂言の方たちなんかは、「特殊な存在でありつつ、堂々としている」みたいな感じが出ると思うんですが、それより、かねがね「お歯黒を塗って欲しい」と思ってるんですよね(笑)。カマッぽい芝居をしなくてもそれだけで、お公家さんらしくなると思うんですけどね。あまり見ないですね。

>ちょっとしたミスで、貴重な文化遺産が失われたのは残念でなりません。

ちゃんと保管してくれたらいろいろ分かったと思うんですがね。
でも、一晩で煙のように消えてしまったというのも、ロマンティックな話でなかなかいいですよね。和宮は、他人に見られたくなかったのかも…とか思ったりして。
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男は素足にブーツ(?) (庵主)
2008-10-08 07:44:32
SFurrowさん

>高温多湿の日本で蒸れなかったのだろうか・・・(水虫の龍馬なんて)

それはーーー!(爆笑)
ありますよね。絶対ありますよね。日本で靴文化が発達しなかった理由を考えれば。
というか、龍馬が靴を脱いだ瞬間に、「臭くないのか?」とやはり考えてしまった(笑)。
「ローハイド」などに見るように、本場アメリカのカウボーイも素足にブーツを履いていたみたいですが、半端じゃなく臭そうです(笑)。まあ、あっちは寝るときしか靴は脱ぎませんからねえ。

>薩長同盟もサクサクと同盟しちゃうのか?

そこは心配です。西郷さんのシタタカさが伏線で用意されていないし。桂小五郎は顔も思い出せないチョイ役だったりするし(笑)。まさかサブタイ背負って、ナレーションだけで処理…なんて?(悪い予感…)。

緒形拳さんの訃報、ショックでしたね。去年の今頃、風林火山のころは、具合が悪いなんてちっとも思わなくて…。みごとな乗馬で川中島の合戦にも出てらしたし。
本当に残念。ご冥福をお祈りします。
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カウボーイ (SFurrow)
2008-10-08 09:18:30
そうそう、カウボーイとか英国の下層階級などでは、風呂に入るのは一生に3度(産湯・結婚式の前・棺に入れる前)とか言いますもんね。カウボーイなどは生活が馬と一緒なんだから、革靴だって自分の匂いみたいなもんでしょうけど。

ところで「薩英戦争」の所で書かれていた
>イギリスは、いいかげんアジアの国々を搾取しつくした(特にインド、中国で)あとなので、日本にくるころには、ちょっと反省して、急にヒューマニズムにめざめ

というのが、非常に目からウロコでした。私達が受けたのは正真正銘戦後教育だったのですが、それでも「幕末に日本が西欧に支配されなかったのは、インド中国と違って、日本人は優秀だったからだ」という考え方でしたので。そう教わったというよりも、自明の事実みたいな感じで・・・確かに、教育制度などの基盤や勤勉な国民性が質の良い労働力を作っていたなどの事は大きいと思いますが、あちら側の状況というものもあったに違いないですね。
それにしても、イラクやアフガニスタンのニュースを聞くたびに思うのは、かの国々にも高杉晋作・坂本龍馬がいないはずはない、という思いです(西郷どんはわざと無視したわけじゃないです、単に文字数の節約:笑)。
紛争の現地に長い英国ジャーナリストが、先進国としてそれらの国々の国家再建支援を出来る部分と出来ない部分がある、時間がかかっても現地の人々にまかせなければ出来ない所に手を出すべきではないと書いていた記事がありましたが、そのとおりだと思いました。
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天に意志がある。としか… (庵主)
2008-10-09 07:59:43
SFurrowさん

>カウボーイとか英国の下層階級などでは、風呂に入るのは一生に3度

ギャー(笑)
日本人はホント清潔だったんだと思いますよね。

>イラクやアフガニスタンのニュースを聞くたびに思うのは、かの国々にも高杉晋作・坂本龍馬がいないはずはない、という思いです

わたしも、常々ずっとそのことを思ってました(北朝鮮にも)。
司馬さん的に言うと
「天が、この国の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命が終わったとき惜しげもなく天に召し返した」
というね。

惜しげもなく天に召し返し…というのが重要ですね。混乱を収拾するために下されて、そのまま地上に居座って独裁者になって、いつまでも長生きした人が近代史をながめるとゴロゴロいますもの。

映画にもなったアイルランドのマイケル・コリンズという人が「坂本龍馬にソックリ!」と思って深く驚いたことがあるのです。一国が大胆に変貌するとき、こういう人が現れることってあるのかもしれないって、司馬さん的におどろいたもんでした(ちなみに亡くなったのも、ほぼ同年の満31歳で、暗殺)。
こういう人は、必要なときには現れるんだと感動した覚えがあるので、今はどんな混乱した国にも、龍馬や晋作のような人はあらわれると信じてます。
願わくば、自分が生きてるうちにそういうドラマを見たいと思いますね。無責任かもしれませんが
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