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como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

龍馬伝 第24話「愛の蛍」

2010-06-13 23:01:35 | 過去作倉庫07~10
 はい、龍馬伝もここでちょうど折り返し、後半に突入です。
 先週、主役の龍馬と中の人について、ちょっとキツイ突っこみを入れすぎたみたいで、ご批判も多々いただきましたので、ちょっと今週は考えを改め、主役と中の人についてはあたたかい寛容な目線で……っつうような操作は、できないんです性格的に。すんません。
 ただ、今週は良かったと思いますよ。池田屋事件という大事件を通過して、龍馬の無力感とか脱力感とか、傷ついた風情がかもし出す色気…みたいなのも、よく見えてたと思います。結構結構。
…ただねえ、龍馬の無力さ・何者でもなさ、というものとじっくり向き合ってるのがこの脚本の魅力、てなことは、まだこのドラマの話数が一桁だったときに言ってるわけですよ。んで、折り返し回っても未だに「未熟さ・未完成さが魅力」なんつってる場合なんだろうかと、やっぱり疑問に思いますよね。
 まあ、坂本龍馬がこの時点でまだなにも為していないなんてのは、年表上わかってることですが、それよりも、人生の試練っていいますか、挫折や屈辱や手を汚す経験なんかを、半分すぎてもまだ何もやってないってのがね。大河ドラマの主役としては、ちょっと異常だとおもうんだけど。いえ、これは中の人の責任じゃないんですが。
 てなわけで、龍馬伝・第25回。今週は、主役回りの人物が秀逸で、引き込まれて見てしまいました。愛の兜愛の蛍、なんて寒いサブタイには目をつぶり、今週もご一緒に見てまいりましょう。

 今週のアバンは、前回思い切り良くスルーした幕末劇の定番・池田屋の剣戟をバッチリみせるというサービスから始まります。きゃー! やっぱり原田泰造の近藤勇、素晴らしいわ。ホントに近藤勇の顔に見えるもん。こういう場面をコンパクトに、スタイリッシュにみせることでは、最高の手腕を発揮してますよね、このドラマ。
 で、すっかり幕末劇の世界に引き込まれたところで、今週は寺田屋の後日談。お龍が働いている旅籠・扇岩に、桂小五郎と龍馬が転がり込みます。壬生の屯所に殴りこもうとした龍馬は、良識的なコゴローちゃんに止められたのでした。
 頬っかむりして変装したコゴちゃんは、お約束の乞食のカッコよりまだ小奇麗なんだけど、内面は熱い。 薩摩の奴らは会津と組んで帝をお騙し申しあげ、この国を好きなよーに操ろうとしちょる!!あいつら自分のことしか考えとりゃせんのじゃ!!しかし長州はちがーうっっ!!長州は戦うんじゃ、たとえ全滅しよーとも!!!
…と、熱い熱いコゴちゃんです。一見良識的で、熱くなるとぶっ壊れる、こんな桂小五郎もおもしろいですよね。この感情過多な男が、薩長同盟のときにどんな態度でごねまくるのか、いまから楽しみになっちゃう。

 んで、龍馬は、扇岩は新選組の手入れが入る危険があるということで、主夫妻の配慮により、お龍のうちに匿われることになりました(この扇岩の女将って、篤姫のお世話係だった「年寄・初瀬」ですよね?ちがうかな?)。案の定、龍馬がかくれてすぐに近藤勇以下の新選組が御用改めにくるんだけど、このときの近藤の態度も、すごい迫力でかっこよかったあ。
 お龍も近藤勇にも負けてませんで、「女、なぜ俺を睨む」「睨んでしまへん、怖いだけどす」「そうは見えんな…」って、この会話ドスがきいててカッコいいったらないわ
 で、お龍が家に帰ると、病気のお母ちゃんと小さい弟妹に囲まれて、龍馬が月琴をひいてワンマンショーを催してる。年寄りと子供と犬猫を手なづけて、ってこれこの人の必殺のパターンかもしれんよね。今後も何回か出てくると思われます。
 龍馬の和やかな態度にホロッとくるお龍なんですが、この人は千葉道場の佐那ちゃんとちがってガードが固くて、そんな見え透いた手では転がされない。ちょっとユラッと揺らぐ目で女心を表すものの、口元は厳しく引き締まり、容易に心は開かない、でもココロの奥では…みたいな、その揺らぎ加減が、実にいいですね。

 さてと、龍馬がこのように安全地帯に匿ってもらってる間に、土佐の以蔵と半平太さんは、大変なことになってます。サド二郎の手によって石抱きの刑に処されたイゾ子は…日夜、「吉田東洋様を殺したがは武市じゃろ~、そーだと言えぇ!!」と責めまくられて、あられもない悲鳴と絶叫、でも口を割らず、牢内の半平太さんはその悲鳴を聞かされ続けて、ついに「うをぅっっ!!以蔵すまん~~~!!」と頭を抱えて悶絶する…という、なんかどんどんドMな世界に入っていくけど、もうこの拷問シリーズも早1ヶ月におよび、見てるほうが痛くて堪らんわ、マジで。
 その半平太の帰りを、健気に待ち続ける富子夫人なのであります。無料で屋根を直してくれた弥太郎に、「弥太郎さんは優しい人やね、うちの旦那様が帰ってきたら、きっと遊びに来てください」と感謝の言葉をかけたりして。
 弥太郎は、先週赤ちゃんも生まれて幸せの絶頂なんですけど、そんなとこきにサド二郎からお声が掛かります。今更なにを…と思ったら、「おまんは郷回りっつう仕事があるじゃろ、郷回りは罪人を洗い出して罪を白状させるのが仕事ぜよ」と、ずーっと放置してたくせに今更なことをいい、半平太に罪を白状させるまで材木の商売を禁じるという、ひどい性悪な手にでてくるんですね。ホントに酷い男です。血も涙もないです。さすがサド二郎です。
 弥太郎は半平太の牢を訪ね、もうやけっぱちで、「わしゃ誰が吉田様を殺したやらどーでもえいがじゃ! おまんを白状させんと仕事ができん、女房や赤んぼを食わせられん、なんとかしろ!」とダイレクトに言い放ちます。さらに、ゴーモンされている以蔵や、留守宅で辛い思いをしている富さん、白状してみんなを助けてやれや!と。
 で、ここで半平太さんの武士の一分が披瀝されるんですが、それは…
 白状することはできない、なぜならすべて大殿様のためにやったことで、それは武士の本分だから。悪うございましたと罪を認めたら自分は武士でなくなる。愛する妻に、お前の亭主は武士をやめて死んだなんていう情けない思いを残すわけにはいかんのじゃ!!
…うーむ、この、なんというか、エゴイズムも突き詰めると美学になるというか…うん。美しかったよ、半平太さん。武士道とは自己満足と見つけたり、ですね。自分で自分の美意識を否定したら武士ではなくなってしまうんですよ。だから白状できない、そうか!!
…って納得しかけたところで、吉田東洋の死のあたり、半平太を動かしていたネガティブな劣等感や独善主義って、そんなに美しいもんだったのか…?てな疑問は、1割くらい残るんですけど(あれは美しくないところに妙な生々しさがあったから…)。
 あと、山内容堂様が、不気味に哀れっぽい顔をして仏画にスリスリしたり、茶人を呼んで癒しを求めたり、やけに分かり易く罪の意識に苛まれて救いをもとめる描写も、よく意味わかんなかった。なんかの伏線かもしれませんけど…。だって、この人が半平太に罪の意識を感じてるなんて、ヘンでしょう?

 龍馬は、お龍宅に匿われて、おかあちゃんの病気や暮らし向きのことが気になり、あれこれ訪ねます。そういう龍馬をウザがってお龍は返事をしないんですけど、そのうち、「父は医者で、攘夷派を匿った罪で安政の大獄で殺された」という悲惨な過去を語ります。だから攘夷派も佐幕派も、志士って人種は大嫌い、家族を捨てて好きなことやってる男はチョー嫌い!と、キッツイことを語ります。
 そういうことを言われて、うん、そーじゃのう、わしゃ家族を捨てて好きなことやってるロクでもない男じゃ、みたいに、素直に反省してしまうところが龍馬の可愛いとこなんですよ。女の人がこーゆーのに弱いのはお約束でしてね。ま、でもこのオトコマエのお龍は、そんなことでは容易く転ばないんですけども。かっけー!!
 でも、病気のお母さんと貧しい暮らし向きをみるとちょっと放っておけない。暮らしの助けならワシがちょっとばかりは…いやいやいやいやいや、えーんじゃえーんじゃ、なんも考えないで助けをうけていい場合っつうもんがあるぜよ!!
…と、急に援助を申し出たりする龍馬なのでしたが…でもその手当ての財源ってどうする気? 乙女ねえちゃんにもらった5両の件は別として、そんな、人に援助をするほど立派な定収入があるの?もしやまた実家に無心をする気で……って、下種の勘ぐりでつい、そーゆーこと考えちゃうんですが(笑)。
 お龍は、そーゆー龍馬の天真爛漫さに、一瞬ホロッとするものの、キッと気を取り直して龍馬を追い出し、神戸の海軍塾に帰らせます。さらに、亀弥太の死体を放置していくのが心残りだという龍馬に、「その人は志を貫いて死んだんでしょう。志を認めてあげるのが供養ではないんですか!」と、すんごくオトコマエなことをいいます。なんか、龍馬よりかっこいいわね…。
 そして龍馬は「亀、おまんの死を無駄にはしないぜよ!」と夜空に誓って京都を後にするのでしたが、その亀の志に殉じた死は、勝先生を窮地に追いやっていまして、つまり亀が池田屋の血判状に名前を残していたことで、海軍塾が存続の危機に陥るんですが…それは、次回以降の話。

 土佐では、半平太さんの身を案じ、夜も寝床を敷かず正座してに過ごしている富さん(有名なエピソードですね)のところに、牢番の野中さん(じゃないって。和助って名前よ)が、半平太さんからのメッセージを持ってやってきます。
 その内容は、何てことなくて、「富、辛い思いをさせてすまない。本当にすまない」、それだけ。それだけなんですが、夫婦の深い想いというのは伝わるんですね。
 おりしも坂本家では、かつて半平太夫妻が、子供が無いのを見かねたお節介な友人に、お妾をすすめられたエピソードが語られてます。送り込まれた美人の妾候補に、半平太さんは指一本触れず、富さんを「よけいなことはするな」と叱ったとか。特にクサイ愛の言葉を交わしたりとかしなくても、夫婦の絆は強いんですね…。
 そんな夫婦の愛の絆が、今回は、蛍でもって表現されます。富さんは、半平太のメッセージへの返しとしてハンカチに包んだ蛍を届け、蛍は牢屋の中や、赤ちゃんを挟んでしあわせな弥太郎夫妻、おさない弟妹を寝かせながらふっと遠くを見る京都のお龍…なんかの間を、ふわふわと飛び回ります。全員の思いがつながっている象徴のような、うつくしいシーンです。
 そして蛍は、淀川を船で下って神戸に向かう龍馬の頭上も飛び回ります。ぶらり途中下船した伏見の船宿で、龍馬が見たもの、それは…!

今週の半平太さん半平太さんの武士の一分の披露や、奥様への想い、あと、以蔵の拷問に耐えかねて悶絶するとこなど、サービス満点の回でした。でも、入牢してもう1ヶ月。動きのとれない牢内でのサービス描写は、だんだんエグく残酷になっていくんだけど…うう。

今週のイゾ子
ううううう…痛い。もうそれだけ。早く楽にしてやって!ってそれ予告で半平太さん言ってましたが。楽にするって、どう…(ドキドキ)。

今週のサド二郎
弥太郎を呼び出し、意地悪なミッションを与えるときの、隠し切れない嬉しそうな顔ったら! それでも憎まれキャラにならない愛嬌ってすごいかも。

今週のコゴローちゃん
お約束のお乞食コスプレになるのは、蛤御門の変のあとでしょうか?今週はまだ小ぎれいでしたが。自己陶酔気味の熱血キャラがツボでした。次回の蛤御門、幾松姐さんは出てくるのか?

 次回は、草刈民代さんが寺田屋で手相見をする話です(違います)。寺田屋の母って…。龍馬の運勢は、どんなふうに占われるのでしょうか?
 また来週っ!


12 コメント

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池田屋再び (淳子)
2010-06-13 23:48:00
今回の冒頭の池田屋のシーン、前回では見せなかった場面を
ここに持って来るとは…!最初から画面にひきつけられました。
原田さんの近藤勇、とてもカッコいいですよね。
他の二人はほとんど台詞もないですが、イメージは合ってると思います。
このキャストとスタッフで、新選組のスペシャルドラマを
作ってくれないかな…と思うくらいです♪
(昔、「新選組!」の土方のスペシャルがあったように…)

おりょうも龍馬をコロッと好きにならないところや、
近藤勇と対等に張り合ってるところが、とてもカッコいいですね。

半平太と富、弥太郎と喜勢の夫婦の対比もよかったです。
子供がいるいないに関係なく、夫婦の絆が描かれていたと思います。
今後の富さんの事を思うと、不憫ですが…。

ただ前回からの容堂の言動が、ドラマだけを見ている分には、
ちょっと意味不明ですね…。いつの間にか、拷問も復活していますし…?

「寺田屋の母」=>手相占いにウケました
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こんばんは (りんりん)
2010-06-14 00:14:18
庵主さま

お久しぶりです♪
今回は”愛の蛍”ですが、タイトルに愛がつくと寒ーい感じが漂いますね。以前の”引き裂かれた愛”とか。
愛の兜に訂正線があるのを見て、去年のトラウマがつい・・・。

お富さんもかわいそうでしたが、やはりイゾ子ちゃんが痛々しくて。あのうめき声、本当に石抱きされているんじゃないかって思うほどリアルに感じてしまいました。来週、本当にどうなるのでしょうか。

それから、扇岩のおかみさんは篤姫の年寄・初瀬役の宮地雅子さんです。英姫だった余貴美子さんも大浦慶役で登場されます。
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一日の話 (うまのすけ)
2010-06-14 01:03:50
お邪魔します。

今回はこの作品では、というか大河では
珍しい一日だけの話だったんですね。
つまり池田屋事件の翌日という回でした。
だからストーリーとしては大きな動きはないわけですが、
何とも余韻の残る回だったと思います。
龍馬とお龍の関係はまだまだ微妙ですが、そこを割合時間をとって描いたと思います。
簡単にくっついても、長々引っ張ってもブーイングは出るでしょうから、
ここは恋愛ものを得意としている作家氏の腕の見せ所でしょうね。

後半の蛍の演出は結構ベタなんですが、前にも書いたかもしれませんが、ベタはちゃんとやり切れば面白いし、感動できると思います。
ここに限らずこの作品はベタをちゃんとやり切っているのではないでしょうか。

最後に桂小五郎役の谷原氏。この方は言うまでもなく二枚目なんですが、いい感じで胡散臭さを持っています。
そこが桂にピッタリで。過去の伊東甲子太郎や今川義元もそのあたりがハマっていました。

それでは失礼します。
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こんばんはです (ikasama4)
2010-06-14 01:06:15
今回は色々と伏線の多い回だったようです。

前回からの容堂公に関して
彼は武市に対して罪の意識を感じているのではなく

もう武市のことなんかどうでもいいんだと思います。

武市を失墜させた時点で
もう容堂の目的は達成されていて

でもって、あの極楽浄土の絵とか茶人の出す茶の味に
「世の中にはこんなエエもんがあったんか」
って庵主さまの雑記同様の思いを感じてたのかもしれんですね。


それからで坂本家の皆々が
武市さんがきっと戻ってくるという言葉は

わずかな希望というか奇跡みたいなものを
願っているような感じがします。


それから「寺田屋の母」は笑わせてもらいました。
ちょっとWikipediaでお登勢を調べた時

龍馬が彼女に宛てた手紙の多くが
彼女に泣き言や頼み事をしてた内容が多かったって事で

龍馬が彼女を母親のように甘えていた

そこからこういう草刈さんの二役にしようと
スタッフは考えたのかもしれんですね。
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龍馬の母上は (みを)
2010-06-14 09:33:52
実際に寺田屋の女将と似ていたそうですね(と、龍馬が周りに言っていたらしい)
顔かたちより、笑顔や雰囲気が似てるんでしょうけど。
継母と和気あいあいうまくやっていても、実の母の面影や美しい思い出を生涯大切に想うんだなと改めて感じました。

色んなタイプの女が揃った所帯に育ったら、他の人より人見知りが少なかったり、手伝うことに抵抗が無かったり、女性に対しての言動がオープンなのかもですね。

高知出身の劇画家(お名前失念><)はひいお祖母さんが龍馬が歩いてるのを見たことがあって、外見も大柄で大きな声でよく喋るのが「怖い」と思ったとか。
普通にしてても浮くような面は確かにあったんですね(笑;)

私も前回の感想で、海軍塾頭の龍馬がオッサン臭いと思った1人ですが、今の年齢感覚と違い、三十路前は立派な中年でしたね(汗)

前回は池田屋のヤットウ場面が無くて賛否両論でしたが、有りましたね!!

何なに~?無いのかよ?と思わせておいて~
みたいな進め方は珍しいですね。制作者はほくそえんでたりして。

なんだかんだ言いながら目が離せません。

庵主さん、今週もありがとうございました。
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武市さんの絵はいつ。 (みを)
2010-06-14 12:59:09
連レス失礼します。
武市さんが入牢中、やつれた自画像を描いたのが残ってますよね。
あれは、いつ出てくるのでしょう。 ドラマの雰囲気では絵なんて描かせてもらえそうにないけど。


ずっと前に庵主さんも仰ったように後藤象二郎のあの感じでは、本当に龍馬とどうやって協調する気になるのか見ものですね。やはり龍馬がすごい演説をするのかな。

そして、象二郎は大殿様ばりの深謀遠慮で、用が済んだら龍馬は所詮は下士なので今後デカい面されないように、実は暗殺させたりして…
とまで考えてしまいました。ドラマはどの暗殺説をとるのか楽しみです。


庵主さんの雑記も拝読しました。当塾先輩方との貴重な対話の場のようですから、レスは遠慮しますけどそちらも楽しみにしています。
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Unknown (Sakaist)
2010-06-14 17:21:38
こんにちは

アコースティックな月琴の音色に癒されました。あれは本当に爪弾いてらした音なのかしら?

やはり龍馬さん、刀よりもギター持ってなんぼです。納得。他のどんな場面よりもナチュラルで素のままで説得力ある場面でした。失礼ながら無駄な台詞なくてもあの一場面だけでおなごは確実に惚れます。


この「龍馬伝」は小学高学年男子やその保護者あたりをメインの視聴者として作られているのかな~と思わされることが多いです。


余談ながら、原田泰造氏は口を開け過ぎると芸人に戻るので、噤んだままの方が、らしく見えまする。
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草刈さん再登場 (SFurrow)
2010-06-14 21:24:01
考証の大石学先生によれば草刈さんは「薄幸な美女」イメージで選ばれたそうで、「でも私生活は100%ハッピーな方なんですよね。どうして見かけとこんなに違うんでしょうね。」と大石先生悩んでおられましたが、そんなこと私が知るか。でも、寺田屋の女将はもちろん、竜馬の実母も、若くして亡くなってしまったのは確かですが、別に薄幸っていう感じでもなかったですよね。父上との夫婦仲もよさそうだったし。
お登勢の役はこれまでもいろんな人がやっていて、いわば大女優の役どころですけど、どんなお登勢になるのか楽しみです。(手相見のシーンも本当にありそうな気がしてきた…)

蛍の使い方は好かったですね~~。タイトルが「愛の蛍」でなけりゃもっと好かった…せめて「蛍飛ぶ」くらいにしておいてくれればよかったのに。

「乙女なブログ」のほうも楽しみにしております。もっとも、あれはあれで、やっぱりかなり筋金入りだと思いましたが(笑)
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目が離せなくなってきました (はなはな)
2010-06-15 22:23:14
オトコマエなおりょうさん、しっかりもののお登勢さん、気丈なお富さんに男勝りでいてなかなか濃やかな乙女姉やん…。男性陣だけではなくて女性陣もなかなかに見ごたえがありますね。イゾ子はいったいどうなっちゃうんでしょう。あわれよの。
今回は半平太さんのけじめのつけ方にしびれましたね。ここしばらく半平太さんの揺らぎを辛抱強く見せながら、強烈な上士への矜持を描いて見せるあたり、じっくり半平太の生き様を描いて好感が持てます。
それに比べて龍馬は。。。でも、もう言いますまい。ただただ華麗に羽化するのを期待して、第3部を待つのみです。カットグラスのように時折キラッと鋭い美しさ・深さを見せているので待てるのですが…。

池田屋、新選組、大いに満足しました。長いことファンをやっておりますと、お星様キラキラな沖田や土方よりも、ああした不気味に強い新選組もなかなかに味わい深いものだとわかってまいります。タイゾー組長、期待以上にイイわ~。もっと演って♪

蛍の使いかた、良かったです。それぞれの想いが切なくなります。甘くはありますが秀逸な演出でした。ドラマはこうでなくっちゃね。演出はいいのに、サブタイトルは相変わらずセンスがよろしくなくて残念ですわ。私も「蛍飛ぶ」に一票。

乙女なブログ拝見していますよ。バラ、いいですね。
男声ヴォーカルは謡を最上とする者ですが、イル・ディーヴォはなかなかイケルと私も思います。
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うつくしく哀しい (elegance)
2010-06-16 09:24:17
庵主様、皆様、おはようございます。
長州のeleganceです。

今回も濃い濃い45分でしたが、特にジーンときたのが、お富さんと弥太郎の異種コラボレーションです。

あー、うまい!と弁当を食べている弥太郎に、声をかけるお富さん。
奥さんが作ってくれたお弁当と、可愛い娘の話をする弥太郎に、まるで幸せのおすそわけをしてもらっているかのように、本当に嬉しそうに微笑むお富さん。

そして、ラスト近く、蛍のくだりで、娘と妻と横になった弥太郎の目が、とおく、少しうるんでいたように私には見えました。

奥貫薫さん、香川照之さん、素晴らしい俳優さんだなと思いました。
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