The Battle of Toba-Fushimi 鳥羽伏見の戦い
今週は、ドラマ上は数カット程度で処理された、ある意味天下分け目の戦、鳥羽伏見の戦いについて。例によってシツッコく見ます。
両陣営の主な戦力
新政府軍(官軍)約5千人
総大将・仁和寺宮嘉彰親王 伏見宮家の皇子で、新政府軍が官軍になるにあたってのお飾りです。
薩摩軍 総監督は西郷吉之助。軍奉行・伊地知正治の指揮下、英国製最新 . . . 本文を読む
慶応3年・殺しのライセンス
鳥羽伏見の開戦までに、薩摩はいかなる破壊工作を行ったのか。
今回の主な登場人物は、薩摩藩の大黒幕・西郷吉之助からライセンスを預かった、3人の男です。
001 伊牟田尚平。 天保3(1832)年生まれ。薩摩藩士。慶応3年時点で36才。
小松帯刀の生家・肝付家の家臣の子で、いわゆる陪臣。そのため、藩士の使い走りとして汚れ仕事をもっぱらにし、頭角をあらわした男です。
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今回は、ちょっと息抜きをしたくて、久しぶりの尚五郎クラブです。
幕末も大詰めの慶応3年、ホントは息抜きどころじゃないんですが…ちょと煮詰まってしまったので。ここらで小ネタ。おつきあいください。
「わたしとも同い年ではないか…!」そう…あの人もこの人も同い年!スペシャル
幕末人物の年齢大年表! (保存版 笑)
ということで、今回は、一度はやってみたかった、おもだった幕末有名人の生まれ年と干支をし . . . 本文を読む
幕末外交事情リターンズ 攘夷が蒸発するまで
いよいよ幕末も大詰めとなりました。このへんで、薩英戦争と下関戦争というふたつの武力介入のあと、日本の外交事情はどんな感じに変化していたのかを、さらさらっと復習しておきたいと思います。
元治元(1864)年 … 参与会議の座礁 横浜鎖港問題 下関戦争
1月 一橋慶喜(将軍後見)、松平容保(会津藩主)、松平慶永(元福井藩主)、山内容堂(元土佐藩主)、 . . . 本文を読む
龍馬の長州戦争&新婚旅行レポ 龍馬からの手紙シリーズ(2)
前回の寺田屋遭難篇に続いて、坂本龍馬の手紙翻訳シリーズです。
寺田屋で伏見奉行所の捕り方に襲われた龍馬は、脱出し、薩摩藩邸に保護されて窮地を脱した、というところまで見ました。この手紙の後半は、そのあと長州にいって幕府対長州の小倉口海戦を観戦した話に続きます、
文体は、前回に引き続き擬ハードボイルド船戸与一調・若干北方謙三風にて(笑) . . . 本文を読む
薩長同盟と、龍馬の受難
さて、前回は、朝敵となり、藩内内戦を乗り越えた長州のが、宿敵の薩摩藩と接近し、龍馬の仲介で薩摩名義で武器を買うに至った、というところまで見ました。
今回は
サラサラッと薩長同盟。
慶応2年1月22日、有名な薩長同盟が、長州・木戸貫治(孝允。桂小五郎あらため)、薩摩・小松帯刀、西郷吉之助の間で取り交わされました。
ひとくちに薩長同盟、歴史を変えた、とかいっても、その同 . . . 本文を読む
薩長同盟への道(1) マイウェイ・オブ・長州
えーっと、本編があまりにもショートカットしているので、その間長州で起こっていたことを、できるだけフォローしてみたいと思います。ここを押さえておかないと、大事な薩長同盟も、なんのためのもので、どう重大なのか、よくわからなくなりますのでね。
前回は、いちおう、幕府が苦し紛れに決めた「5月11日攘夷実行」というのを長州が実行し、下関で、アメリカ・オランダ . . . 本文を読む
幕末事件ファイル 薩英戦争
今回は、ドラマの中ではさっとひと撫でされた薩英戦争を、ちょっとコッテリと見ます。
イギリス艦隊が薩摩に向けて横浜を出発したのは、8月6日(和暦6月22日 以下同)。総指揮は、極東艦隊のキューパー提督。編成は、
ユーリアラス号(旗艦 2,371t 砲35門)、ハヴォック号(砲艦 233t 砲3門)、パール号(1,469t 砲21門)、パーシューズ号(955t 砲17 . . . 本文を読む
そのとき…長州はなにをしていたのか。
寺田屋事件、生麦事件と、久光上京の途上で薩摩が起こした事件を続けて見てまいりました。
今回は、薩摩のライバル・長州が、どういう経緯で政治の表舞台に踊り出て、そのときなにをしていたのか、見てみたいと思います。
松下村塾組、メジャーデビューへ
以前、、長州藩の直目付・長井雅楽が献策した「航海遠略策」なる楽観的な開国政策論が、幕府に大いに持てはやされ、長州が政 . . . 本文を読む
幕末事件ファイルⅡ 生麦事件
今回は、超有名な『生麦事件』について見ます。
勅使を奉じた江戸訪問を終えた島津久光一行は、横浜郊外の生麦街道で、乗馬の外国人4人に遭遇します。大名行列に下馬せず、通行を妨害したイギリス人を薩摩藩士が殺傷し、怒ったイギリス側は損害賠償を要求。払え払わぬで話がこじれ、薩英戦争へすすむことになった…というのが事件の要旨で、教科書にもそう書いてあるんですが、今回は、そ . . . 本文を読む