湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 「特捜部Q」が大活躍するデンマーク

2017年10月14日 14時42分42秒 | 日常・その他

日本とデンマークの外交関係樹立150周年を記念して日本を訪問されていたデンマーク王太子夫妻が昨日(13日)帰国されました。
来日中は、東宮御所での夕食会やデンマーク主催の晩餐会などで皇太子御夫妻との親交を深められたようです。



ご来日とは全く関係なかったことですが、私はここ2ヵ月あまり、デンマークの地図を度々見ることがありました。
読んでいる本の中で出てくる地名がどこなのかを地図上で調べるためです。

その本とは、デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンさんの「特捜部Qシリーズ」です。

いつもお世話になっている「市立プラザ図書館」から借りてきて読みました。

特捜部Q-檻の中の女-
特捜部Q-キジ殺し-
特捜部Q-Pからのメッセージ-
特捜部Q-カルテ番号64-
特捜部Q-知りすぎたマルコ-

第5作の「知り過ぎたマルコ」までは先日読了しましたが、プラザ図書館未収蔵の第6作「特捜部Q-吊された少女-」は未だ読んでいません。

シリーズの中には映画化されて公開されたものもあるようですが、それも未だ観ていません。


同じく架空の人物ですが、日本にも窓際職場(特捜部Qは地下ですが)で大活躍する警察官に警視庁特命係の右京さんがいます。
原理主義者のようでいて利口者(?)の、そして少し気障だが女性に無関心を装う(?)右京警部より、私はカール・マーク警部補のほうに人間臭さを感じます。


特捜部Qシリーズ著者はオールスンという方ですが、本の登場人物にも「○○スン」や「△△セン」という名前がやたらと出てきます。
そういえば有名な童話作家のアンデルセンさん現首相のラース・ロッケ・ラスムセンさんもそうです。
それでなくても記憶力が衰える年齢になってきましたから、ときどき誰が何者だったかわからなくなり、登場人物一覧のページで確認したり、読み返したりしなければなりませんでした。

私は知りませんでしたがデンマークでは父称のあとに "sen" (○○の子という意味)を付けて姓にすることが多いそうです。
アンデルセンさんはアンデルという人の子孫ということになるのでしょうか。
"sen" は日本語的にはセンやスンと発音されるそうです。
その使い分けについて詳しく説明している資料を見つけましたが、200ページ以上にもなるものだったので敬遠しました。

特捜部Qの話の内容を理解する上で参考になるかとも思い、デンマークのことを少し調べました。
( )内は日本の数値です。

・一人当たり名目GDP[US$] 53,745(38,883) <IMF 2016年>
・人口[万人] 571(12,775) 
・一人当たり社会保障費[US$] 14,381(8,698) <OECD 2013年>
・公的教育費の対GDP比[%] 8.63(3.67) 
・政府債務残高対GDP比[%] 37.7(239.3) <IMF 2016年>
・殺人発生率[件/10万人] 1.29(0.31) 

※データは「GLOBAL NOTE」から。< >内は出典
※他の項目も幾つか見ましたが、日本のほうが自慢できるものは殺人発生率以外には少ないようです。