知り合いの俳優さんの舞台を観た

私の知人に
俳優がいる。
４０歳くらいの男性だ。
この人が舞台に出るというので、
今日、三鷹の小劇場へ
観劇に行った。
ざっと数えると
客数は１５０人くらい。
幕が上がったとたんに
彼が出てきた。
シェークスピアのリヤ王を
現代風に演出したものだが、
脚本自体は
小田島雄志のものを
そのまま使ったそうだ。
そのことが演劇を
すっきり、シャープにしている。
ただ衣装や舞台は
簡素そのもの、
でもシェークスピアの心は
演じるぞというのである。
知人の役者は
良い役で出ていて、
今日のキャストの中の
中心人物の一人であった。
ピリッとした演技であり、
彼の登場が
このドラマ全体を通して
今日の舞台に生命を与え、
骨となっていた感じだ。
終わりに
出演者がお辞儀をしたが、
彼は
とても自信ありげに
うれしそうにみえた。
ああ、彼は
演じることが大好きなんだと、
はっきりわかった。