相応しき心境になれば求むるものが現象化する

わたし達はこうあってほしい、
こうなりたいと望むものを
たくさんもっているし、
祈ってもいる。
私たちの心が求めるものを得られるに相応しい心境になった時、
求めていたものが
与えられることになるのである。
この「相応しい心境」というものは
実相においてはすべて与えられ済みであるというのが
真理である。
だから実相を顕わすことによって心境を高め
「相応しい心境」になれば、
求めていたことが現象化するので、
たゆまず
希望しつつ
実相を顕わすための精進を
つづけて行けばよいのである。
必ず求めていた事柄が
実現する日はやって来る。
（心と運命　谷口雅春著　日本教文社）
＜吾等は“それ”を持ちきたすにふさわしい心境に到達したる事物のみを得ることが出来るのである＞
【然らば吾等が富貴栄達を得る最善の方法とは、仕事をせざる方法であって、瞑想や口誦のみをなすことであろうか？　否、否、まことに然うではない。吾等は“それ”を持ちきたすにふさわしい心境に到達したる事物のみを得ることが出来るのである。吾れは富貴栄達に相応しい心境をもっているか？　若し然らば吾れはそれを得ることが出来ると予期して好いのである。吾れは此の仕事に対して能力あることを感ずるか、然らば吾れはその能力を得るであろう。吾が欲する事物を吾れに齎（もたら）し来（きた）るものは吾れの相応しき心境である。それ故吾等は如何なる犠牲を払っても相応しき心境―即ち欲する事物に相応しき心を先ず求めねばならない。】
＜若し今求めているものを自己が所有していると自覚し得る信念を把持し得るならば、此の時こそ吾が求むる事物が顕現すべき「流れ口」が自分に用意されたのである＞
【若し吾れが此の相応しき心境を得るならば、即ち若し今求めているものを自己が所有していると自覚し得る信念を把持し得るならば、此の時こそ吾が求むる事物が顕現すべき「流れ口」が自分に用意されたのである。この用意が出来たならば、吾が求むる事物は、「本体実在」又は「理念」の世界から、それは具体世界に成就し顕現し来（きた）るであろう。それは不可視の宇宙から可視的世界に―理念から形象に―顕現し来（きた）るであろう。】
＜「吾が信仰（又は信念）に従ってそれは自分に与えられる」のである＞
【然らば、仮りに自分が或る事物を欲すると仮定せよ、自分が技術を涵養することが出来ないと想像せよ。宜しい。自分は自分に来（きた）るところのものは何にせよ。自分が作った「流れ口」を通じて来るものであると云うことを端的に悟れば好いのである。自分はこの「流れ口」を自己の想念によって作るのである。「吾が信仰（又は信念）に従ってそれは自分に与えられる」のである。自己の想念にの種類に従って、それと同種のものが来（きた）るのである。自己の想念の種類に従って、それと同種のものが来たるのである。それ故自分は適当なる観念を得るために努力しなければならない。自分の信念が今何を自己のものとして把持したか？　自分は明日のことに就いて心配する必要はない。今日自分は欲する事物の観念を把持し、それが成就の道程にあるのだと云う信念を持続すれば好いのである。】