現象を貫く実相

実相理念が現象世界を貫いているから
（つまり縦の真理が厳然と存在するからこそ）、
因果律つまり横の真理が存在するのである。
どのように人間の自由な心が現象をつくり出しても、
実相世界は現象世界の奥にあって
崩れることはない。
（参考　正法眼蔵を読む　仏性の巻　谷口清超著）
＜自由自在＞
【上求菩提、下化衆生、ともにその働きが自由である。かかる自由自在の仏性を車とし、その上に乗せて因果を運搬する。そこで因果にひっかかることなく、仏性こそ主体であり、それが因果律となって全てを自然法爾にとり行う。生に処して、生に引っかからず、死にのぞんで、死にもひっかからぬ。生も死も超えたところの大生命を生きるのである。色受想行識なる五蘊、即ち現象を生きていても、その現象にひっかからず、その門からズーッと奥の院の実相に参入する。】