上発地村から

標高934mぐらい日記

タイ ベトナム旅行記 1日目

2016年04月10日 | Weblog
朝方雨が降っていた。東京にしては少し肌寒い。
妹が作ってくれたおにぎりを食べマンションを後にした。夕方の出発まで時間はたっぷりある、のんびり皇居の桜でもぶらぶら眺めてから行こうと思ったのだが生憎天気が悪かった。桜は晴天で眺めなければあかんだろ、という何となく感から皇居の選択肢はなくなった。
それに桜はもうすでに東京に着いてからあちこちで見ている。四ツ木のマンションに行く途中にも美しい桜並木で心のほぐれは十分だった。
てなわけでそのまま京成に乗り続け新橋へ。なぜ新橋なのかはよくわからないがなんとなく新橋がおもしろそうだったのだ。そこらへん椎名誠の「新橋烏森口青春篇」を過去に読んでしまって影響されているのかもしれない。今考えれば角筈でもよかったかもしれないが京成から外れるのは面倒だった。
この際昼間から酒でも飲もうと思ったのだが、午前中に空いてる店は少なかったし、ちょっと気が引けるのもあったのでラーメンを食べることに。
ぶらっと歩いているとサラリーマン数人が店の前で待っていたラーメン屋があったのでそこに入ることにした。お昼時にガラガラのラーメン屋に入る勇気は無い…

狭い店内のカウンター席、なんとか40Lのリュックを足元に置き、鶏白湯ラーメンとささみユッけ丼を待つ。
新橋は鶏を使った料理店が多いような気がしたが、まあそんなことを詳しく調べたって農業技術が磨かれるわけではないので省略。出されたラーメンは美味かったし、ユッケ丼も美味かった。不味いラーメン屋は長続きしないので不味いラーメンに出くわす事は滅多に無いと言っていい。

その後新橋をふらふら散策、背広を着たサラリーマンに羨望と尊敬と感謝と哀憫と疚しさのごった煮のような感情をいだきながら東京を感じていた。筋金入りのバックパッカー(略称バッパー)ではないが、昼間の新橋に豆絞りの手ぬぐいとTシャツに半ズボン、サンダル履きの40Lリュックはかなり不釣り合いだった。

居心地の悪さも手伝って早々に京成に乗り込み時間稼ぎしながら羽田へと向かった。前回来たのは福岡への農業視察の時、新しいターミナルになってからはこれで二回目のような気がする。
大分早く着いてしまったのでまずはのんびり展望台へ、離発着の飛行機を眺めたり写真を撮ったり。風があって出発した時の軽井沢よりずっと寒かった。
その後チェックインカウンター近くの椅子に腰かけ旅行日程表を眺めたりスマホをいじったり、空港の本屋で新たに買ってきた文庫(合計6冊)を読んだりしていると今回の旅の相棒であるS氏が「いやぁ~すまんすまん」と言いながら不意にあらわれた。すまんことなんかひとつもないのだがやましい事でもしてきたのだろうか。
彼とは以前も一緒に上海旅行に行っている。S氏は軽井沢でアジアン雑貨店を経営している敏腕オーナー、冬はスキー場でゲレンデパトロールをしている。
そこで同僚だった俺と今回の旅を計画したのだ。前回同様彼の旅の主たる目的は自身の店の商品の買い付けなのだが、俺はそれについて行くといったところ。
旅のそもそものきっかけはネットで格安ベトナムツアー五日間ってのを見つけ、一人旅しようと思ってるんだがとS氏に話すと
「ベトナムだったら俺と一緒に行ったらイイじゃないか」
と、どんどん話が進んでいったのだ。
本来だったら三月中の予定だったが彼の申し出もありがたかったので四月のその旅に乗っかった。一人でまごつきながらの旅もいいがアジアを旅慣れた友人との二人旅のほうがもっと楽しいだろうと。前回の上海も彼のおかげで120%楽しめたし命も救われた。(詳細はこちら↓)

http://blog.goo.ne.jp/ysmb35ht/e/373e9101524ba011ec6702615d4508a0

正直空港でツアーの添乗員と合流したような気分になり、そのままチェックインカウンターへ。S氏は東京に別れを告げるかのようにピンクのパーカーとワイシャツを脱ぎ、空港のユニクロで買ったばかりの忍者のイラストがプリントされているヘンテコなTシャツに着替えて気分を盛り上げていた。

遅れるだろうという予想に反し、オンタイムで中国東方航空はフライト時間になり俺達は夜の空へ上海へ向けて飛び立った。
ここまで書いたがまだ一日目は終わっていないし国内にいたままだ。しかし区切りがいいので今回はここまでにしておきます。

   再見!


タイ ベトナム旅行記 0日目

2016年04月10日 | Weblog
旅行記は生モノだ。なるべく早いうちに書かないと鮮度が落ちてしまう。というわけで書いてみるのだが
なんせ言葉を駆使するスキルが低いのでどうなることやら…

4月5日お昼前、西武バスを72ゴルフ場前の停留所で一人待っていた。軽井沢はこの時期にしては暖かい
これから始まるタイ、ベトナム旅行に期待を膨らませるというよりは、旅行後の畑のスケジュールの遅れが気にかかっていた。
農家はこの時期のスタートダッシュが大事、そこで四泊五日は明らかにやりすぎている。
そんなことをぼんやり考えていたところにバスが到着した。古びて色の変わったチケットを運転手に渡したのだが即座に
「あぁ~これもう使えないんですよねぇ~」とバッサリ切り捨てられた。粘ってもしょうがないのですぐに新しい切符を購入、出だしから不安な旅の幕開けとなってしまった感じだ…
五年間使わずにとっておいた回数券は期限切れで使えなくなっていた。
「車内にかなり前から払い戻し期限の張り紙がしてあったと思うんですが…」
ここんところ利用してなかったので知らなかったし、回数券にもそんなアナウンスは全く記されてなかった。
一ヶ月前に気付いていればニ千円払い戻ってきたのだが…
気を取り直す間もなくバスの座席のA1へ。なぜこの席をとってくれたのか電話予約係のお姉さん(声だけでは年齢判断不能)にきいてみたいのだが。多分空いていたんだろう、予約は二日前までと書いてあるのに前日予約できたぐらいだから。
文庫本を四冊もってきたのだが車内で手をつけることはなかった。普段公共交通機関に乗る機会がないので、自分以外の人が運転する乗り物に体を預けノンビリ車窓を眺めていた。天気は相変わらずよかった。

バスは池袋に到着、トイレットペーパー2巻をしのばせた40Lの登山リュックを背負ってそのまま山の手線へ
日暮里で京成に乗り換えて妹家族の四ツ木のマンションに向かった。一泊させてもらい次の日に羽田から飛び立つのだ。
四ツ木は海外旅行の経由地としては絶好のロケーション。羽田に行くにも成田に行くにも一本電車だ。一泊させてもらうのでビールと卵とアイスを途中買ってお土産にもっていった。
妹家族はいつ訪ねて行っても歓迎してくれる。この日もさっそくビールを出してくれた、一家の主が仕事から戻ってきてなかったのだが…
明日は夕方出発なのでスケジュールはゆったり、夜更かしして飲もうと思ったが47歳の体がいうことをきかなかった。
軽井沢の自宅とは比べ物にならない暖かい部屋であっという間に眠りに吸い込まれていった。

明日からのことを思いめぐらす間も無く……