上発地村から

標高934mぐらい日記

闘病記

2013年04月29日 | Weblog
なぜだか筋肉痛だ。

特に激しい運動をした覚えは全くない、ということは先日の釣りが原因と言わざるを得ない
船の上に立ってるだけだったが、よっぽど全身の筋肉を使っていたのだ。
いつも使っていない腹筋が特に痛い、釣りはやはりスポーツの範疇なのだと再認識した

釣りの時にスマホを失くし、見つかるかと思って1週間程放置しておいたのだが、さすがに
出てこなかったので新たにIphoneを購入。
ところが買ったとたんに発見され、何事も無く手元に戻ってきた。全く喜べず、むしろ落胆の極み!
これを機にスマホをやめようと思っていたのだが、無いと仕事にならない。
畑にいることの多い農家にとって、携帯電話は携帯ラジオと共に農具と
言ってもいい存在、施設園芸農家では鍬(くわ)や鎌なんてのは今時使っちゃいないのだ。

先日から消防のポンプ奏法の練習もはじまり、春の行事が次から次へと目白押しなのだが
それに反して季節は行ったり来たりを繰り返している。
おとといは風が強すぎて、もうなんか半分諦めムードで作業していた。
万全にピンで止めておいたはずのレタス被覆資材が竜巻で吹き飛ばされ、白い龍のように
大空高く舞い上がっていた。全く喜べない....

昨日は半日キャベツを植え、あとはもう大霜がこない事を願う他ない。
路地野菜の場合、何度かはやり直しがきくのでまだいいほうだが、果樹農家は一年一作
なので、凍霜害は正直しんどい。この後も雹害(ひょうがい)や秋の台風、浅間の噴火
いくつものハードルを越えてやっとの思いで収獲にこぎつけるのだ。

国産の果樹も大事にしようぜ! ただ俺アメリカンチェリーって結構好きなのよね....

先日病院で診察を受け、検査入院をすることになった。
かみさんから指摘のあった睡眠時無呼吸を検査するためだ。病院で貸し出された
パルスオキシメーターという動脈血の酸素飽和度を計測できる機器を二晩家で装着
結果、どうやら夜中に無呼吸になっている疑いが濃厚となった。
いまんとこ息が苦しくて目が覚めるといった自覚症状は無いのだが、スクリーニング診断の結果
検査入院することを医師に勧められた。全く喜べない....

今日は午前中、風ではがれたマルチフィルムを直してから、かかりつけのクリニックにむかう
血圧の薬を処方してもらうためだったのだが、生憎午後は3時受付開始、早く行きすぎたので
戻ってマルチ張りをしてから再度クリニックへ、中性脂肪の薬の効き目を確認するため
採血してもらい、予想を超えて診察料がかかってしまい「ツケ」でお願いすることになった
馴染みの飲み屋さんじゃないんだからねぇ~全く面目ない.....

睡眠時無呼吸症候群が血圧を上げていることもあるので、いろいろやっていかないと
いけないみたいだ。とりあえずは体重を落とすようにと注意されてしまった。
太ってると贅肉が気道をふさいでしまう。そりゃそうなりますわな.....

すいません、今回は闘病日記みたいなのになってしまったです。全く面目ない....

    
         今日の一曲 白井貴子 Wake up Heart
            http://www.youtube.com/watch?v=N5XkMn51zy8






海 その初体験

2013年04月22日 | Weblog
桜が咲いたと浮かれていたら大雪になった。

畑が乾いていたので少し雨が欲しいなと期待していたのだが、穀雨にならず
生憎の穀雪になってしまった。
今朝の気温は-6℃まで下がり、雪の下とはいえキャベツには正直しんどい状況だ。

まあGWに雪が降ったこともあったので、そんなに驚きもしなかったのだが
ここにきてのこの積雪量は春雪の域を遥かに超えている。
そんなこんなで畑の雪が消えるまでする仕事が無くなってしまった。

先週の火曜日、去年一緒に農場で働いていたK君の手ほどきで、生まれて初めて
海釣りを経験した。それも釣船に乗っての舟釣り、44歳のおっさん初体験だ。

参加者は俺とK君と代行仲間Mちゃんの総勢三名。前日の夕方軽井沢を出発、K君の実家
三鷹市井の頭を経由し、吉祥寺の焼き鳥屋で英気を養ってから一路銚子の海へと向かった。

気分が高揚していたため、千葉に入るまでスマホを落としたのにも気付かずにいた。
多分首都高の退避場所で小便をした時にポロっといったんだと思うが、未だに行方は分からない

そんなこんなもありながら、釣り宿に午前1時頃到着、綺麗に用意されてあった布団にもぐり込む。
朝は4時に起床し、淹れたてのお茶をいただきながら受付をすまし5時の出船を待った。

今回はすべてK君まかせの釣りなので、釣竿や仕掛けをすべて用意してもらったのだが
「サンダルと半ズボンでいいと思うよ」というレクチャーはなんの役にも立たなかった。

夜が明けいよいよ出航、港を出てすぐに太平洋の荒波にもまれる。
雨は降っていないのだが、風が強く海面はぐわんぐわんとうねっていた。
船尾に腰かけて初海原を楽しんでいこうなどと思っていたのだが、しっかり
二ーグリップしていないとケツが浮くような波が次から次へとやってくる。

船室から出てきた年配のおじさんは、尻もちつきながらも必死で船べりに掴まっていた。
遊園地のジェットコースターより、もっとスリリング、インナーマッスルの強化には
もってこいですわ!

40分程船にしがみつきながらなんとか魚場に到着、もう銚子の陸は全く見えず
大海原で戸板一枚になった。波の谷間に命の花が十二並んで咲いていたのだ。
停泊したものの海は相変わらずぐわんぐわんしていて、頭の中も舟酔いでぐわんぐわん
もう釣りなんかどうでもいいから陸に帰りたい、もしくは横になって寝たいっていう
気分になっていた。とは言え300kmの車と20km船を乗り継ぎやっとここまで来たのだ
とりあえずK君にエサのエビの付け方から、リールの使いかたなどを教えてもらい
釣り糸をぐわんぐわんの海の中に垂らしてみた。
するといきなりアタリがきたじゃあーりませんか!慌ててリールを巻いたのだが、
なかなかの手ごたえ、何が何やらわからずとりあえず巻きに巻いていたら
水面に赤ピンク色の魚が浮かび上がってきた、とっちらかりながらもそのまま船の中まで
引っ張りあげて魚を確保、人生で初めて海で魚を釣るという快挙を成し遂げたのだ。

K君に聞いたらそれはまさしく真鯛であった。今回は花鯛(ちだい)を狙っていたのだが
真鯛ならそれ以上、十分な獲物だった。
その後は立て続けに鯵(あじ)が釣れ、少し釣れなくなったものの、ポイントを
変えたら、今度は花鯛が何匹も釣れはじめた。
大酒を飲んでも吐くことなど無かった俺だが、今回の舟酔いはかなりキツく、
移動の度に気持ち悪くなっては吐き、朝飯に食べたおにぎりはすべて撒き餌になってしまった。
K君はそんな中、顔色一つ変えず握り飯を頬張っている。彼の身体的能力の高さには
あらためて驚かされたが、やはり人間最後の切り札は「丈夫な体」なのかもしれない。

その後もぐわんぐわんの海から、花鯛が何匹か上がり、美しい羽根を持った魴鯡(ホウボウ)や
べら、ショウサイフグまでも釣り上げ、見事六目釣りを達成、華々しいデビューを
飾ることができた。
一緒に行ったK君もMちゃんも結構釣っていたけど、トータルでは俺が一番よかった。
パチンコ屋でわけも分からず連チャンしている初心者の光景に似ている。

それにしても船長さんの仕事っぷりはすばらしい。俺が釣り初心者でマゴマゴしてるのを察知
操舵室から的確なアドバイスをしながら、かたや釣っている人達の糸がおまつり(絡み合う事)
しないように船を操り、隙を縫って新鮮な釣り餌をみんなに配給するその身のこなしは
ゲーゲーしている俺にとって、もはや釣りの神様にしか思えなかった。

思ったより寒く荒れた海だったので「サンダルと半ズボンでいいと思うよ」という
レクチャーは全く無駄だったけど、ほとんどK君や船長さんのおかげで釣ることが
できたと言ってもいい。ほんとにいいインストラクターに導いてもらったと感謝している。
ゲーゲーしてたのも最後にはすっかり忘れてしまった。

帰りの船はまさに波に乗りながらの帰還、相変わらず荒れていたが、追い風と追い波
さらにいい釣果で気分も波に乗っていた。

正午頃陸に上がり、水道で塩辛い顔を洗った後、船宿で暖かいカレーうどんをいただいた。
さっきまでの船酔いは幾分やわらいでいたし、何せ実質朝飯を食っていないので
腹がスゲーすいていたのだ。
20匹弱、結構釣れたと思うのだが、やはり荒れていて全体的な釣果はイマイチだった
ようで、最後にお土産にと鯵の開きをいただく。至れり尽くせりでありがたい。


スマホがなかったので何の写真も撮ることができなかったが、竿にかかった鯛の手ごたえは
身体がしっかり覚えている。

なるほど釣りなるものはこういうことなのだな....

で、軽井沢に帰ってきたらこの有様、今朝から消防団のポンプ朝練がはじまりました。

しばらくは余韻を楽しみながら過ごしてみます.....

   今日の一曲  加山雄三  海 その愛
  http://www.youtube.com/watch?v=NBHarWRG6RI




Sweet home hochi

2013年04月16日 | Weblog
結局、桜も辛夷もヒヤシンスもいつの間にか咲いていた。
さすが植物が一番気候に敏感だった。あたりまえだ。

やっぱりもう少しキャベツの定植を焦らず待つべきだったのだが、温室育ちの苗は自然の
気候とは少しズレて育ってくるのでちょっと野に放つタイミングを間違えてしまったな...

家の中を思いどおりにインテリアコーディネートして綺麗にしても、野外の美しさにはかなわない
人間がコントロールできる範囲を遥かに超え、薄桃色の花びらが、春の香りを振りまいている
コントロールできる美しさは「よしよし...そうそう...イイね~」となるのだが
自然の美しさっていうのは 「マジかぁ~いや~すごいなこれは~ 参ったぁ~」みたいになる

ご先祖さんが何気無く植えた桜が今日本各地で「いやぁ~ いいね~!」を生み出している
脚色された美しさでなく、DNAに直訴する情景なんだろうな。

俺も子孫のために桜でも植えてみよう、今植えるってことは自分のためじゃない...

おととい酔ってたのは村の美化清掃をして、その後公民館での懇親会で一杯やったためだ。
役員で用意する係だったのだが、天気がよかっためビールがすぐに売り切れた。
つなぎで飲んでた寒竹(日本酒)が効いたままブログに取りかかり、支離滅裂になったのだ。
まあいつも支離滅裂ですけど....

今日もキャベツの定植。厳しく苗を育て、タイミングを見計らって畑に植え、もう少し
暖かくなるまでは防寒被覆シートをかけやろう。

子供を社会に送り出すまで育てるよりはまだ楽な仕事だ。大学出さなくてもいいからな....

     
        今日の一曲 Lynyrd Skynyrd - Sweet Home Alabama
             http://www.youtube.com/watch?v=gLQrbo_i2Zw





未完成

2013年04月12日 | Weblog
しゃらっつぁびい日が続いている。
午前中、レタス畑の除草剤散布に行ったのだが、オープンスタイルのトラクターは
この時期は正直しんどい。イラッとする冷たい風が木々の間から吹きつけてきた。

タイミングを見計らってみたものの、ちょっと無理して早植えしたキャベツが瀕死の状態。
保温用の被覆資材をかけてみたが、今朝は-4℃まで下がってしまい、為す術がなかった。

明日からは明け方の気温が下がらない予報なので、なんとかそこを頼みに今日もキャベツを定植
現在までに1万5千本程が畑に植わっていて、寒さと格闘している状態だ。

午後、防除用トラクターを乗りだし、タンクに水を積んでいたら町からの防災無線が流れた
「・・・・の火事は鎮火しました」

先日の野火付けは失敗におわり、そこここに焼き払いたいような枯れ草地が残っている

野火付けは畑が山林化しないように、人間が行う人工的な農地に対してのコントロールだが
それをしないと日本ではあっと言う間に雑木林になってしまい、食料の確保が難しくなる
プチ焼畑農業は、日本においてはすごく有効な畑作スタイル、こんなにも農業をするのに
向いている気候なのだから、もっと考えなきゃいけないだろ....TPP反対なんて常識だろーが!

24時間コンビニが開いていて、24時間仕事があって、24時間好きなことをやってられる
それで発展したとか、成長したとか、便利になったとか......

どんなにビンボーだってYouTubeでチャイコフスキーやラヴェルや瀧廉太郎を聴けるし、
サイードやカフカや鴨長明の著書だって自分で求めれば、いつでも町民図書館で触れる事ができる
結局受け手のとらえ方次第 受け手が鈍感だったり敏感過ぎたりしたらいかんのだ。

味覚なんてのも鹿や犬のほうが、何倍も優れてるわけで、「美味しかった」っていうのは
お店の雰囲気とか、もてなしとか、心使いとかの受け手のとらえかた。
とはいえ、発信者と受け手のオタッキーなやりとりも時々鼻につく。
おまえらどんだけ食い物に敏感になってやがんだと言いたくなるのだ。
毒なんか盛られてねーっつの!

ちょっと薄味だけど、ビミョ~にスパイスが効いてるハンバーグを作って
心からのおもてなしとオシャレなシチュエーションでお客さんに提供すれば
それぐらいでいいんじゃない? 「でしょでしょ!」みたいなのもどうかと思うぜ。
まあ焼き鳥に関して言えば、「冷めたら不味い」ってとこかな....

ずいぶん話がそれてしまった。何故かと言うとかなり酔っぱらっているから。

    酔ってる理由はまた次回です!

     今日の一曲 Swallowtail Butterfly  あいのうた
         http://www.youtube.com/watch?v=zL9GzM7dQi4







適正年収

2013年04月10日 | Weblog
寒い日になった。

眉毛の整ったニッカボッカ姿の青年19歳U君と、先日まで一緒に代行の仕事をしていた
俺より少し年下のK君と三人で、3万株分のレタスを植える畑を準備していたのだが
午前中時折日が射して風も無かったものの、午後には今にも降りそうな空に変わり
厚着していたにもかかわらず、オープントラクターに乗りながら震えていた。

去年の暮れから労働力確保のため、農場長を中心にアルバイト募集をしたのだが
思ったほど就労希望がなかった。募集の仕方でそこはなんとかなるような気もするのだけれど、
特に若い人からの希望がほとんどなかった。

GFが農業法人として、一般会社並みの条件で新卒を採用すればそこは違ってくるんだろうけど
GFは個人の独立を前提としている組織なので、どうしてもそういう採用のしかたができない。
俺自身も季節雇用の臨時職員扱いで、今回年間雇用の相談もしてみたが、断られてしまった
まあ農家同様、冬には畑仕事ができないわけで、売り上げが無いから、給料もでるわけないのだ
冬の解雇は当然と言っていい。

就職が難しい現在にあっても、若い人からは農業は敬遠される職種のようで
昨年も一緒に働いた人は、会社を務め上げ、更にまだ働きたいという70歳前後の元気な
世代だった。働けば未来が見える時代に生きた人達はとにかく強くて逞しい。
みんなと同じにやってればそこそこ幸せになれたのだ。

今は働く前から情報が氾濫していて、ある程度先が見えちゃってるか、真っ暗な先しか見え
なくなってしまって、働くことを放棄しちゃってる人もいるかもしれないけど
最初っから何もせずにじいさん達にチャンスをとられてる場合じゃないとも思うのだが。

去年初めて農業に携わったH君は、キャベツ農家は目指さないにしても、野菜を作るって事と
料理をするって事に、新たな光を見つけた。
きっかけをつかむには、画面を眺めてないで、土に触れてみるのも悪くない。

でも給料っていうのは、仕事量に対する報酬だから、そこはシビアにしてかないと
若い人達もなかなか来てくれないだろうな....

小2二人、中2一人、かみさん一人、五人家族,
軽井沢在住、持ち家有り、飼い犬無し。

いくら年収あったらそこそこに暮らせていけるんだ?

    今日の一曲 Alanis Morissette  Excuses
             http://www.youtube.com/watch?v=wlnXHPawXVM



I like it

2013年04月07日 | Weblog
新入りと古株の間では一度いざこざが起こるっていうのが世の常だ。

最近軽井沢で代行をしていてお客さんにする質問がある。
「軽井沢の魅力ってなんなんですかね?」
お客さんは一瞬考えた後それぞれの意見を発するのだが、答えに詰まる人もいる。

なんとなく感じているんだとは思うけど、特別な思いを持って住んでる人はどれだけ
いるんだろうか?

前町長と何かの機会で話した時、彼は「軽井沢町をどういう町にしたいのか意見を求めるなら
昔からいる町民じゃなく、後から移り住んできた人に聞いた方がいいだろう」みたいな事を
言ってた。
地元の人間を否定するわけではないけど、後から入って来た人の方が新しい考えを持ってる
というようなニュアンスだった。

今日 実弟の家でよばれ(ごちそうになったの意)酔っぱらってしまい、代行をして
もらった群馬出身のかみさんに逆に客になって訪ねてみた。

「俺と結婚してよかった事って何?」
「う~ん....夏涼しいところかなぁ~」
「......]

近代以前、軽井沢は元々寒い地域だったのでロクな農作物ができない土地だった。
俺んちは知ってるだけでここに七代住んでいる農家だが、最初は所有地だっていい加減で、
「こっからここらへんまでは俺んとこにしとくか」みたいなもんだったと思う。
荒れた土地よりも、実際に開墾して手を加えた畑が生命線だった。軽井沢のような寒冷地では
小豆や大豆なんかが重要な農作物で、米がうまく栽培できないっていうのはどんだけ
ディスアドバンテージだったことだろうか。
どうして俺の先祖はここに住もうと思ったんだろうと、いつも首を傾げている。

避暑地っていうアドバンテージをもらってからやっと、外国人相手にレタス栽培っていう
特需を手に入れ、高原野菜栽培っていう新たな道を見出すきっかけをつかんだ。

かみさんも言ってるとうり、一般的には軽井沢は涼しさだけがいいって事になるんだろうし
加えて首都圏に近いってことが大きなメリットとなっている。

多くの文学者や政治家、知識人が集い、文化の香りがするっていうけど、そんなもん
クーラーの無い昔のクソ暑い夏の東京でいいアイデアが浮かばないから、軽井沢に来ただけで
軽井沢自体、もっと言うなら沓掛、追分、発地は昔も今もなんも変わってないのだ。
そういう人達が軽井沢を作ってきたっていうなら、原住民はただのインディアンか?

住む人がその土地を作り変えていくのだとしたら、ここはどんどんしょっぱくなっていく。

そもそも気候的に快適だっていうのも誤っている。

冬マイナス20度近くにもなるような、ゴキブリも住まない厳しい土地柄。
雪がどうした、熊が出た、隣で別荘を建てはじめたからうるさくてしょうがない、
滑った転んだ、当たり前だっつうの! 自分たちの生活は
自分達で守っていく。ここを守っていくのには自身の体力と、それなりの覚悟がいるのだ。
終の棲家にするにはちょっと厳しいんじゃないか?

俺達農家は比較的軽井沢ブランドを全面的にアピールして販売してるわけじゃない。
最近まで佐久浅間農協の野菜として、佐久、小諸、御代田の農産物と一緒に
十把一絡げ(じっぱひとからげ)で販売されたという苦い経験もしている。
ただ自分達の作ったものに自信と誇りをもって、軽井沢の気候と長年寄り添いながら
ここに適した栽培方法で産地を守ってきたのだ。(俺じゃない、先人のお百姓さんがです)

軽井沢のブランドを軽々しく使うなとか、イメージ戦略しちゃいけないとは言わないけれど
何の脈絡もないものが、軽井沢の顔をして表に出てくるのは、あんまりいい気分ではない。
牢名主が後から来た新人さんを格下にしようとも、所詮牢屋の中での主導権争いをしてるだけで
どうでもいい無駄な格付けなのだ。
 
じゃあ軽井沢ってそもそも何?とか、本物ってそもそも何?っていう問いが出てくるけど
少なくとも真面目にコツコツやることが伝統とか文化につながっていくんだろうし
それが長い年月かかって軽井沢らしさとかその地域らしさになるんだと思う。

最近軽井沢の発地地区に直売所を作る計画が持ち上がっている。どんなふうになっていくのか
情報が全く流れてこないので何ともコメントしようもないが、前回にも書いたとうり
作り手と受け手のコミニュケーションで物事は成立する。インチキな物をヘンテコなスタイル
で売って、トンチンカンな買い方したら、お互いが損をする。
心の通った真心のコミュ二ケーションを提供する場所が良い直売所になりうるのだ。

発地にできるからといって、ほたる饅頭やホタルソフトクリームやホタルバームクーヘン
を売るってのはどうかと思うぜ....

   今日の一曲  奥田民生  青春 
        http://www.youtube.com/watch?v=PPcc4QoOeKg





愛の飲み会 

2013年04月05日 | Weblog
おととい、追分のオステリア「ミオ」で第二回目の日本酒パーティを開催した。
っていうか、一回目で持ち寄って余ってしまった酒を全部飲み干してしまおうという
しょっぱい飲み会なのだが、これがまた最高に楽しい飲み会でもあるのだ。

飛露喜、花陽浴、田酒、日高見、翠露、水芭蕉、杉勇、等々みんなが思い思いの酒を
持ち寄ったのだが一人一升以上持ってきたので当然飲みきれる量ではなかった。
当然第二回となったのだ・・・

俺は臼田の本田酒店で購入した帰山と佐久の花を持参した。最近の俺セレクトは
評判が良いようで、先日友人にお礼で送った水尾と御湖鶴も喜ばれたりしている。
ここんとこ亜鉛を飲んでるので味覚の感度も上がっているようだ。むふふふ....

ハイチオールCとウコン粉末を飲み、最後までたどり着けるように準備万端。
ダメ押しでへパリーゼも考えたが、薬漬けも度が過ぎてはいけない。それ無しで生きて
いけなくなるのは、降血圧剤のアムロジピンと降コレステロール剤のアトルバスタチン
だけで十分なのだ。

ミオさんはチリワインは一切置きませんというイタリア料理店、とはいうものの先日は
比内地鶏のスープで自家製きりたんぽ鍋を作ってもらい、みんなで感動したばかりだった。
料理するっていうのは、食べてくれる人へのある種の愛情表現なんですね。
その愛のバランスが大事だって思うんだけど、それがたまに自己顕示になったり
おせっかいになったり、片思いだったりする....
食べる人側も考えないといけない、無理解で食わず嫌いだったり、過剰に反応してみたり。
とにかく作る人と食べる人とのコミュ二ーケションで完成されるものなのだ。

今回はノミ二ケーションも織り交ぜての会になったが、最後の一滴まで日本酒を飲み尽くし
最後の一本までぺペロンチーノを食べ尽くした。

愛が完成されたその後は、もしかしたら他になんかもう違うそれこそ愛がどっかにそこらにころがってるんじゃないか、いやそうに違いないと思い込み隣の御代田町まで下ってしまった。

   「あれぇ~やっちゃん太ったぁ~?」

愛は無さそうだったが、俺の事を観察してくれる女性はいるようだ、ありがたや.....

今日の一曲  Drop's  トラッシュ・アウト
   http://www.youtube.com/watch?v=2sw07rpm_qw



ほんとの断捨離

2013年04月03日 | Weblog
喉が痛い、どうやら風邪ひいたようだ。

ここんところスキー場の打ち上げと、消防団の歓送迎会が立て続けにあり不摂生が続いた。
合間を縫って代行があり、雨に濡れたりしたのもよくなかった。
一気に春になると思って気が抜けた体へ、ここんところの寒さの思わぬ一撃だった。
全盛期を過ぎたジャイアント馬場が、トップロープから、ジャイアント二ードロップを
アブドーラ・ザ・ブッチャーに喰らわせたのだ。(もっといい例えがあったら教えてくれ)

昨日はかみさん子供は群馬の実家に帰京し、静かな一日だった。
最初のうちは快適だったのだがすぐに物足りなくなった。もううるさい声も散らかった
部屋も生活のリズムの一部なのだ。たまにいなくなるのは確認のために必要だ。

午前中農場長が来て打ち合わせをしたのだが、今回春の人事異動で、農場長がGFを離れ
農協に戻ることになった。農場長不在のGFということだ。
決まったことは仕方ないが、他のメンバーの仕事が増えるのは確実になった。

その後肥料を散布し終わった畑のロータリーをした。
車内ラジオが聞けるトラクターの中ではジャパネット高田のラジオショッピングが流れていた
放送終了後迷わずスマホ電話をかけ、パナソニックの一升炊き電気炊飯器を注文する。
今回はティファールの鍋やらフライパンがセットになって付いてくるらしい。
妹夫婦からリフォーム祝いにもらった電気炊飯器が6年目を迎え、とうとう厳しくなってきた
蓋が劣化して蒸気が漏れるようになってしまったのだ。

食う事は生きること。炊飯器はテレビ、掃除機、洗濯機なんか比べものにならないほど
重要な家電製品。それさえあればなんとかなる。

かみさんは俺と結婚するまで実家に電子レンジが無かったらしい。
冷めたごはんは蒸し器で蒸したって言ってた。

作ったものはすぐその場で全部食べる。家族みんなで同時に食べ、残さないようにする。

かみさん、今太ってる理由はおやつにさつまいも芋食ってたから、炭水化物太りしたといい訳してるが
それは本人の言うとうりと認めてやった。

家電製品全部とっぱらったら、新しい世界が広がるかもしれない。

まずはスマホ電話から....

      今日の一曲 ビハインド・ザ・マスク エリック クラプトン
          http://www.youtube.com/watch?v=64dUqMxxyjQ