上発地村から

標高934mぐらい日記

満腹後腹痛的上海旅行記 二日目

2012年03月27日 | Weblog
大陸の朝は寒かった。窓から見える上海の街はすでに人々が動きはじめている。

二日目はS氏の買い付けがメインの目的。身支度を整え街に飛び出した。
朝食は宿から出てすぐの食堂に入り、ナンのようなものと豆腐スープを食べる。
隣に座っているオヤジはパジャマのまま店に来ていた。

買付は馴染みの問屋があり、S氏はどこに行っても歓迎されていた。仕事の顔に変わったS氏は
いつもと様子がちがい、敏腕バイヤーのオ―ラが出ていた。さすがだ・・・

ところがちょっと不思議に思った。買付けた商品は一見したところ、どれもパッとしないように感じたのだ。
S氏は 「売れる商品というのは、そういうんじゃないよ」「俺も昔はよく失敗した・・」 
みたいなことを言い、結局その俺が見て一見なんの変哲もないと思われる女性のズボン
(言い方が古い?!)を何百枚も買付けた。

その後バッグや小物やジャンバースカート?みたいなものを購入し、日本へ郵送するため
郵便局に向かった
商品は三輪車の荷台に載せ、俺達二人もそこに乗っかった。微妙に白タクっぽいが、なかなか楽しい。
上海の街をちょうどいいスピードで観光できた。
電気スクーターが流行ってるらしくて、意外にも街は騒々しくない。みんなノーヘルで髪をなびかせていた。

昼飯は有名な「豫園」に行ってみた。スタバがあるような観光地なのだが、中国人おのぼりさんで
ごったがえしていた。日本人が浅草浅草寺にいくような感覚だろう。
飯は四牌楼路に入って蟹入小籠包を注文し、のりスープ、青島ビールといっしょにガシガシいただいた。
飯はすべてうまいのだが、どうも腹が拒否反応をおこしている。ポケットには常にティッシュをいれ
公衆トイレを見つけては入っていた。隣のおじさんの大をしている姿は毎回丸見え、仕切りは無い・・・

昼飯後はぷらぷら上海の路地裏を散策した。上海は都会といえども人々の暮らしはノンビリしていた
東京でいえば昔の下町の路地裏といった感じ、俺は田舎育ちなのでそういうのに少し憧れる
その後もう一度服飾問屋と郵便局を往復して買付け仕事は終了した。
この日は買付メインのため服飾問屋を観て回ったのだが、すべての商品が「なんかおしいんだよなぁ」的
だった。安いからなんかかみさんにでもと思うのだが、手がでない・・・
街の若い女性が着てる服は、センスの無い俺にとってちょうどいい感じ、普通っぽくていい。
日本のおばちゃんが韓流を良しとするセンスと同じだ・・・

ファッションなんてメディアに影響されて着ているだけで、俺だってユニクロに乗っかってるし
食べもんだってマックに乗っかってるだけだ。
日本語に乗っかって日本に乗っかってすべて影響されて俺が出来上がっている。
オリジナリティなんて何も無い

その後三時にウイグルのおじさんのやってる刀削麺をおやつに食べ、お茶問屋で茶芸を楽しんで宿に帰った
相変わらず宿のシャワーの湯量は少ない・・・

上海の初春は寒かった、日本とそんなに変わらない。プラタナスは丸裸でさみしい感じ。
上海はいいよなんて簡単にはいえない。春と夏と秋と冬がそれぞれある、夏も見てみたいな・・・







出鱈目的上海旅行記 一日目

2012年03月23日 | Weblog
18日の夕方成田を出発した。

今回は軽井沢でアジアン雑貨店を営むS氏と共に、上海と鎮江を訪れる旅。

海外へは以前家族でグアムに行く予定だったのが、現地に台風が直撃して空港が使えなくなり
成田から車で引き返すという苦い思い出がある。
そんなこともあり、三年前に取ったパスポートは一回も使われておらず白紙のまんまだった。

上海は今回で二回目なのだが、前回は二十年前。どんな風に変わっているのか・・・
メディアから漏れ聞こえてくる中国を、この目でしっかり見てみたかったのもこの旅のきっかけだった
旅の友S氏はかなりの上海通、店の商品の買付で何度も訪れているので
今回はガイド役になってもらおうと企んだのだ。
そのかわり買付の商品を運ぶ「背負子」役を俺が引き受けるつもりだし、実際買付現場も見てみたかった

一日目は上海浦東空港に深夜到着。タクシーを捕まえそのままS氏がVIPになっている一泊70元
(日本円で千円弱)の安宿にチェックイン、中国は日本より一時間遅れの時差だが日付は変わっていた。

さっそくホテル前の地元食堂に飛び込み、ジャガイモとインゲンの炒め物と雪花ビールを注文
青椒肉糸(チンジャオロースー)とピータンを追加し入国祝いを盛り上げた。
明日から怒涛の上海出鱈目旅行が始まると思うとなんか気持ちが高ぶり、調子に乗って紹興酒
まで頼んだがこれは蛇足だったと後悔。水でうすめたような粗悪品だった。
胃袋は一つしかない、無駄なものを飲んだり食ったりしてる余裕は無いのだ・・・

こっちにいる間は三得利(サントリー)ビールだけは飲まんぞ!と軽く決意をし、
その後テレビが壊れ、絨毯の汚い、シャワーのお湯がぬるい宿に戻って早々に就寝した。

以上一日目。次回につづく・・・・




同じスピードで

2012年03月17日 | Weblog
3時まで代行だった。その後相棒と白髪ねぎ牛丼を食べに行き、帰ってきたのは4時
普段なら寝ているところだが今朝は7時に起きて風呂に入った。今日はどうしてもシャキッとしたい

朝から漫画をみているアホ息子だったが、着ている服は真新しい学生服だ。
ちょっと袖が長いようだがしかたない、子供の成長への希望的観測からくる希望的裾上げだ。

服装とか制服といったものはけっこう大事で 着れば・・・のようなものになって見える。

母校は俺が卒業してすぐぐらいに建て替えられ 俺にとってはまったく馴染みがないが
弟は真新しい今の校舎の初めての生徒で、ちょっとうらやましく感じていたのを思い出す。
山口の森と呼ばれる松林が敷地内にあり、そこで毎日のようにキックベースをしていた。
今ではキックベースをやっている様子はなかったが、そこここに懐かしい風景が残っている。

体育館に皆が集まりいよいよ式がはじまった。
制服に身を包んだ今日で最後の6年生達が入場してくる。みんないい顔をしていた。
息子も少し緊張しているようだったが、頑張って歩いてきた。

ふっと息子の保育園卒園式を思い出す・・・

先生に「これからは小学生だよ!頑張ってね!」と励まされ、両手をグッと握りしめてもらっていた

君が代を斉唱し、いろんな人の挨拶を聞く。卒業証書も練習どうりに受け取った。
「呼びかけ」は生徒達は練習して何回も聞いているだろうけど俺たち親は初めてだ。
ひとつひとつの言葉に耳を傾ける・・・

そして卒業の歌を在校生が歌い、先生が歌い、卒業生が歌う。小学生の歌声は澄んでいた。
最近はスナックでオヤジの演歌しか聞いていなかったので、なおさらそう感じた。

涙が落ちるのは構わないのだが、嗚咽(こえ)が出るのを必死でこらえていた。カッコ悪いもんな・・

昨日代行で送ったお客さんが後部座席で話していた

「若い奴はいい、若い奴には未来があるからな。だから好きだ」
「だって年寄りに、将来頼むなって言えないだろ!?」

バトンタッチはスムーズに それにはスピードが一緒じゃないとうまくいかない。

  ノロノロのバトンじゃ受け取りたくもないし渡したくもない。

   

   今日の一曲 ヨハン・セバスチャン・バッハ Air on G String
     http://www.youtube.com/watch?v=thQWqRDZj7E






入場無料

2012年03月09日 | Weblog
また雪に変わった。寒かったり暖かかったり・・・

確定申告が終わった。前から気付いていたのだが、俺は筆圧がものすごく高い。
なにをそんなに力を入れてやってるんだと、ときどき気をつけているのだが
知らないうちに力が入っている。

家で机に向かって仕事をしていてもスキー場勤務の時の習慣が抜けず
ドリップコーヒーを飲む量はキープされている。カフェイン中毒だ。
先日は美味いコーヒーがどうしても飲みたくなって、追分のコーヒー屋に行った。
(そういうのを今時はカフェっていうのか?・・喫茶店となにが違うんだ?)
マスターブレンドをいただいた後にフレンチローストを頼んだ。ニ杯目から半額というんだもの・・・

最近気軽に入れる喫茶店が少ない気がする。変におしゃれだったり、紙コップのくせにいい値段とる
コーヒーチェーン店やファーストフード店ばかり・・
街の喫茶店には頑張ってもらいたいし、リーズナブルにくつろげる空間は大事にしたい。

で、よく行くのが今の軽井沢図書館なのだが、どうやら中軽井沢駅の新駅舎工事で図書館が
そこに移転することになってしまった。
今の図書館は多少手狭な感じはするものの、静かな森の中の居心地のいいカフェのような感じ。
ともかく入場無料というのが気に入っている。(あたりまえだが今時はウレシイ)

月刊誌は大抵そこで観ることができるし、本は買わなくてもリクエストすれば新刊を入れてくれる。
たまに風邪っぴきのおじいさんの咳払いが気になるくらいで、基本静かないい空間なのだ。

ここにキャリーマグを持ち込んでコーヒー飲みながら閲覧できたらと思うが、それはいかんだろうな・・

今度の新駅舎がどんな風になるかわからないが、居心地のいい場所になることを祈ってやまない

今の俺の居心地のいい場所は「追分食堂」のカウンターかな・・・

    
     今日の一曲 ハート All I Wanna Do Is Make Love To You
     http://www.youtube.com/watch?v=OAfxs0IDeMs&feature=relmfu




とにかくそれをはやく仕上げないと、さもなくば・・・・

2012年03月06日 | Weblog
朝一は雨だった。どうも気分が乗らない。

スキー場勤務は3日に終了、俺の中ではスキーシーズンが終わってしまった。
だんだんと天気は回復し、昼には太陽が燦々と輝いて屋根の雪をことごとく溶かしていく。

とりあえず溜まっている書類を片付けなけらばならない。その先には確定申告が待っている。
こんな時に限ってプリンターのインクが空だったり、灯油が空だったり、頭の中が空ッポだったり・・・

子供達が無茶苦茶な座り方をしていたらしく、事務椅子は背もたれが壊れ、軸がグラグラになっている

まあしかたない、そういったメンテナンスもやらずに外で働いていたのだ・・

昔からそうなのだが、要領よく隙間時間を見つけて同時進行的に仕事をこなすことができない
一つのことに集中してやるタイプなのだ。(っていうか一つしかできない)

息子にお風呂掃除を言い付けるとあいつは裸になって掃除して、必ずそのまま風呂に入る。
昔俺も同じような事をやってた。
宿題もわからないところがあると、飛ばして先に進めなかった。

最近はすっ飛ばしまくっていて、大事な部分まで抜け落ちてしまっているが、まあ
世の中のことで人間が理解していることなんてほとんど皆無なんだろうなと・・・・
しかし「とりあえずの術」ぐらいはしっかり身につけねばなるまい。

みんなホントの事を知りたがっているんだろうけど、ホントの事なんてなかなか見つからない・・・

今日「地上」という雑誌を何気なく読んでいた。
「農のダンディズム考」というコラムを山下惣一さんが書いているんだけど、いつもクスッと笑わされる

「早くからミカン農家を目指していたわけだが、これがまるで収入にならない。結果的に
人さまの健康のためのミカンで食えず、健康を害する葉たばこ栽培で食ってきた。これが
オレが有機農業に踏み出せなかった理由である。無農薬・有機栽培タバコといったら、
これはもうジョークだもんな。」

     かみさんと一緒に大笑いしていた。

    今日の一曲 二ールヤング Cortez The Killer
      http://www.youtube.com/watch?v=6GDIkb5CDUY