上発地村から

標高934mぐらい日記

コナガコン 

2011年02月03日 | Weblog
暖かくなった。

このまま春にむかうのだろうか・・・
玄関に置いてあるパンジーとビオラが元気だ。ちょうど日当たりもよく
日中はガラス温室の中のようになっていて具合がいいらしい。

昨日は夕方農協の野菜部会役員会があり出席した。
その中で「コナガコン」の取り組みが議題にあがった。

「コナガコン」とは
害虫のオスとメスが交信に利用しているフェロモンを人工的に合成した農薬で、
農業害虫の交信を撹乱することによって交尾を阻害し、害虫密度を下げることができるモノだ。
天敵などの益虫や他の生物への影響がないので、軽井沢は10年近くこの資材を
使って野菜生産をしてきたのだが、今回これを一旦休止しようという話になった。

フェロモン剤は通常の殺虫剤と違って、野菜に直接散布するのではなく、棒にくくりつけて
畑に一定間隔に刺して置いておく資材なので、生産現場を見に来た人なんかには
ものすごくウケがいい。万能虫よけ剤のようにも見えるのだろう。

俺といえば、フェロモンは出ていないが、加齢臭が分泌されているらしい。
自分では全くわからないが、こども達は分かっているようだ。
「もう年取った用無しだからだから近づくなフェロモン」のようなモノなのかもしれない。

  話を戻そう。

コナガコンだがたしかに効果もあるし、減農薬のアピールにもなるのだが
近年は資材コストも抑なければいけない状況にあり、その費用対効果の面で賛否が出てきた。

農薬などの資材は、これをやったからバッチリということではなく
使い方やタイミング、さまざまな気候条件などがうまくハマって効果が最大限に出るのだ。
篤農家(優秀な農家)はこの辺が腕の見せどころということになる。

今の冬時期のキャベツやレタスの産地は温度が低いため、病害虫が少なく、農薬費もかからない。
これは俺達のような夏場の産地から見ればうらやましい限りである。
先日も群馬に下って畑を眺めてきたが、大根やキャベツ、ブロッコリーがいい感じで育っていた。
去年は群馬で今頃レタスを植えていたのだが、先日マイナス16度になった軽井沢と比べると
別世界なんだなと改めて感じる。

明日はその別世界で農業士OBとゴルフをすることになった。

もしかしたら半袖シャツかもしれないな・・・

   今日の一曲  サニーデイサービス  サマーソルジャー 
   http://www.youtube.com/watch?v=VUIyBtgEugg&feature=related