上発地村から

標高934mぐらい日記

エスケープ

2013年02月26日 | Weblog
遅刻した。
今シーズンのスキー場勤務で初だ。
代行で3時就寝でも6時半にはしっかり起床してたのだが、今日は全くの予想外。
2月いっぱいで勤務終了だというのに。

昨晩はナイター勤務8時半まで、その後家族4人でラーメン屋に行った。
娘達二人が寒い中ジュニアナイタースキー教室だったので、みんなであったまろうと。

丸鶏と野菜を煮込んだ透明なスープ、かみさんと娘達はすべて飲み干していた。
最近流行のコッテリだけのスープではない繊細な味、ほっとする美味しさだった。

アイスを買ってから家に帰ってコタツに潜りこみ、みんなでしゃべくり007を見て
大笑いした後、11時ちょっと過ぎに布団に入った。全然遅い時間ではない。

ここ一か月程、歯医者で作ってもらったマウスピースを装着して寝ているので
何となく眠りの質が向上している気がする。疲れも抜けるようになってきた。
よく眠れすぎてしまったな・・・

今日は完全に気が抜けていた。そういう時が一番あぶない。

「あとすこし!」ってトイレの個室に入った瞬間、気がゆるんで逝ってしまう
(キタナイ話ですいません)
緊張感持って毎日過ごしてきたのだ。ホントは春に向けての充電期間のハズだったのだが
...

畑仕事の時は大自然の中で用を足してきた。多少気は使うが結構そこはフリーだ。
都会にいるといつもトイレを確保しなければいけない。打ち込んであるハーケンを
頼りに都会を生き抜いて行くのだ。

3月からトイレの呪縛から解き放たれる。暴飲暴食も許されるかもしれない。
大自然の中に逃げ込めばいいのだ。

ただケツをマムシに咬まれないように注意せねばなるまい....

     今日の一曲 GReeeeN 愛唄  
       http://www.youtube.com/watch?v=IDUz2w-iC5c






軽井沢ファイヤーボランティアNO.8(そんな英語ありません)

2013年02月16日 | Weblog
雪が降った。そして今日は天気、風が強い・・・

昨晩の代行は雪道だったため、運転も慎重になり気を使った。
長靴で代行をやったのも初めてだが、いたしかたあるまい。

この厳しい状況下、突然俺のランクルは調子が悪くなり、四駆に入らなくなってしまった。
雪道で後輪駆動のランクルなんて、ホントただの役立たずのボロ車
一度診てもらわないと、残りの冬は乗り切れない、ボロいのはTシャツだけでたくさんだ・・

鶏皮の煮凝りをおかずに昼飯を食べた後、午後一番から消防団の寄付金集めに出かけた。

白いワイシャツに法被、正帽に黒皮靴。身支度を整え準備万端。
こういう時は正しい形でいかないと、スムーズにすべての事が進まない。

本来ならば昨日と同じ黄色い長靴で行きたかったが、やはり黒皮靴、さっそく一軒目の
庭先で滑って転んだ。

土曜日なので比較的在宅が多く、順調に回ることができたのだが
とにかく風が強くて寒い。手がかじかみ、いただいた寄付金を集める朱色の袱紗(ふくさ)が
何度か雪の上に飛ばされてしまった。

袱紗って本来集金に使うものではなく、ご祝儀を包んでいくものだと思ったのだが
他に適当なものが思いつかなかった。茶色封筒もどうかと思うし、会計で使っている
長財布を持って歩くのもどうかと思ったのだ。

まあそんなことは村の皆さん気にせず、快く協力していただいき、本当にありがたく
恐縮してしまった。
あるお宅では
「すいません大きいのしかないもんで~ お釣りありますか?」なんて言われ
「こちらこそすいません、さっきのお宅もそうだったんで今切らしてて・・・また来ま~す!」
なんてなこともあった・・

たまに会うちょっと離れたとこのおばあちゃんには「はて・・誰だったかな?・・」
みたいなふうに見られたのだが、脱帽して少し話してたら思いだしてくれた。
とりあえず俺がどこの誰だか、寄付をいただいたお宅にはすべてわかってもらって幸いだ。

半分ぐらい回ったところで車が雪でスタックしているところに出くわした。
「大丈夫ですか?一旦バックしてみたらどうですかね?」とアドバイスしたら
「そしたらやってもらえますか?」と言う・・ 怪しい雲行きだ・・・
腹がつかえて動かなかったので、そのおばさんが持っていた雪かきを借り車の前の雪を
掻き始めたら、「自分でやりますから」と俺の助けなどいらないとばかりに雪を掻き始めた。
「ここだけ雪かきしてないからこんなことになっちゃって、まったくもう・・」と
まるで町か県か国家か村の住民がいけないみたいなことを言うので
「ここは村の人が雪かきしたみたいだけど、風が強くて空き地の雪が吹き溜まっちゃった
みたいですね」と返したのだがどうも納得していないようだった。

自分でやるならそれまでとその場を立ち去ろうとしたら急に
「あなたはどこにお住まいですか?」と聞くので
「ここの村に44年住んでます」と言ったら
「消防の方でしょ?そしたら電話してもらえませんか?」と
「今携帯持ってませんので。お宅さまは持ってませんか?」言ったら
「持ってるとか持ってないとかじゃなくて!ナントカ、カントカ!・・・」

俺にどこに電話しろっていうのだ、町役場?長野県佐久建設事務所?それとも国土交通省か?
それとも全国こども電話相談室? もうやってないぜそんなの!

「なんで消防団が雪かきをしてないのよ、あんたのせいだわ」と言われる前に
さっさとその場を立ち去った。幸い消防の寄付は過去一度たりとももらっていないようだ・・・

いただいた分は頑張って消防団として恩返ししなければいけないな。

  うーん この領収書はいったい何だろう・・・

    今日の一曲 アシガルユース It's so GOOD
      http://www.youtube.com/watch?v=jeJy-yf8MVU





やせ我慢

2013年02月11日 | Weblog
三連休が終わった。

三日間昼はスキー場勤務、夜は代行とオーバーワーク気味だったがなんとか乗り越えた。
中日の昨日、スキー場は一万人以上の来客があり、ここ十数年来の入場者数。
従業員みんなの力を合わせた結果だという朝のトップの無線はみんなの心に響いていたと思う。
俺は冷え切ったリフトにケツを乗せながら、山頂に向かう途中でグッときていた。

正直自分が出来ることなんてたいしたことではない。
壊れた看板を直したり、折れたポールを取り換えたり、一番近いトイレの場所をお客さんに案内したり...
今日に至っては、手に刺さったとげぬきの依頼まであったが
これは以前のブログにも書いたが結構得意だったりする...

当たり前のように子供の頃からあったスキー場だけど、あらためてそこで働けることを
ありがたいと思えるようになった。
だからできるだけ自分の中にあるいい部分は職場で表現していきたいし、
させてもらっているとも思う。

スキーは自分を表現したり、開放してしてくれるスポーツ
下手とか上手とか古い新しいなんて関係ないのだ。思いどうりに滑れたらもっと自分を
表現したり、もっと自分を開放することができる。テクニックを磨くということは
そのための一つの手段にすぎない。

Enjoy Skiing !

最近自分なりの新しい落下のしかたを感じた。それがいいか悪いかはわからない。

カッコよく滑ってる人ほど無駄な力を使わずに落下している。厳しい斜面や状況下で
それができればすばらしいし、そうありたいとも思う・・・

パトロールはお客さんの前では絶対にコケてはいけない。これは至上命題。
お客さんに不安感をあたえるなんてもってのほか、ミスはどんな状況下でも許されない・・

だから時には転びそうになっても渾身の力で踏みとどまる。やせ我慢して生きていくのだ。
知人のスキーヤーはやせ我慢しすぎて足を骨折してしまった・・・

やせ我慢ができなくなったらホントに潮時なんだろうなぁ

今日は娘達二人、誕生日だったのでナイターのスキーレッスンを休んで、家でケーキ三昧。
息子は昨日、妹夫婦にスキーに連れてってもらった。
みんなマイスタイルで楽しんでやっているようだ。

俺ももう少し楽しんでやらないとシーズンはあっという間に終わってしまうな・・・


    今日の一曲 マドンナ Hung Up
http://www.youtube.com/watch?v=EDwb9jOVRtU




苗場では....

2013年02月06日 | Weblog
雪だ 大雪だ。

こんなんで大雪って言ってたら豪雪地帯の人には笑われてしまうだろう。
俺だって先日首都圏で降った雪で四苦八苦してる様子をテレビで見ながら笑っていたのだ。

スキー場も今日は一日中降っていて、滅多に無い人工降雪スキー場でのパウダーゲレンデを
雪まみれになりながらみんな楽しんでいた。

お客さん達が帰った後は最後の仕事が残っていた。リフトの支柱に安全対策のためのマットが
巻き付けてあるのだが、それを雪の中から掘り出し、引っ張り上げて巻き付け直す作業。
ちゃっちゃと片付けて上がろうと思っていたのだがこれが結構手ごわかった。
マットの下部分が凍った地面とくっついていてなかなか剥がれないのだ。
しかたなく唐鍬(とうぐわ)を借りてきて、凍っている部分に鍬の刃をすべり込ませる
マットを破かないように慎重かつ大胆に...
なんとか作業は終了したが、晴れてる日にやっとくべきだったな。

雪の中で作業してると苗場での事を思い出す。

こう言うと今の職場の同僚から、まるで苗場でパトロールをやっていたことを俺が
鼻に掛けてるんだとばかりに「苗場では~」と言って揶揄するのだが、
実際思い出しちゃうんだからしかたない、それだけ印象に残る経験だったのだ。

苗場でパトロールをしたのは今から9年前の2004年だった。
ワールドカップフリースタイルモーグルの苗場大会があった年だから忘れない。
「ヤンネがスタートにいないぞ!誰か見つけてモービルでスタートに上げろ!」
と無線で呼びかけがあった時、目の前にヤンネがいたのであわててモービルを呼んだのだ。
ヤンネとはヤンネ・ラハテラ 世界選手権を3度制し、現在は日本のモーグルナショナルチーム
のコーチをしている。

とにかく苗場では仕事が盛り沢山だった。
赴任してすぐは雪不足でゲレンデ外の雪をゲレンデ内に雪出ししてたのだが、
一回降ったらいきなり全面滑走可で用意に大忙し。
ネットがあっという間に雪で埋もれるから、片付け方が悪いと次の日には行方不明になる。
看板も風でとばされないようにしまい方が細かく決められていた。

スキーヤーやスノーボーダーを安全に誘導するためのネットは張り方のちょっとした
角度の違いも許されない、なんてったって親方は山をおりれば墓石職人
1度2度にこだわるのも無理はないだろう....

アバランチコントロール(雪崩管理)にも行かせてもらったのだが、
雪崩ビーコン(雪崩に遭遇する危険のある場合に携行する電波の発射と受信が可能な小型機器)
とアバラング(雪崩に遭った時に雪の中の空気を取り入れ呼吸を確保する器具)を
装着させられた時は「これはヤバイな」って思ったな、実際はすごく楽しかったけど・・・
ゴンドラから雪崩コントロールするための爆薬投げたり、一日中スコップで雪庇落とししたり
面白い経験をさせてもらった。

山頂で食べる昼飯は社食で作ってもらった弁当だったがすごく美味かった。
飯が全部作業のエネルギーに変換されているのを体が感じていたし、結局それだけじゃ
足りなかったみたいで、こっちに帰ってくるまでには10キロ近く痩せていた。
三十過ぎだったからまだいけたんだろうけど、もう無理だろうな....

だから大雪が降ると必ず思い出すのだ。「苗場では....]って

今日は四十過ぎ、軽井沢の大雪でスキーブーツに雪がくっつき四苦八苦してました。


     今日の動画  苗場アバランチコントロール隊の活動
      http://www.youtube.com/watch?v=IKKqSkqPCRo







高性能

2013年02月01日 | Weblog
スキー場は昼からの出勤だった。

朝は放射冷却で結構冷えたが、日中は気温も上がりゲレンデの雪も柔らかくなってしまった。

会社創立記念日という事でお昼の社食は特別メニュー、うな丼、チャーシュー麺
三元豚のカツカレー、ステーキの中から好きな物を選べることになっていた。
チャーシュー麺とステーキの2品頼んだ後輩同僚もいたのだが、さすが若い衆の食いっぷりは
見ていて気持ちがいい。元自衛隊員のパトロールはカレーのルーが足りなくなっておかわりしていた。
食って働いて食って働いて・・・

最近目の手術治療の効果があり、だいぶよく見えるようになってきた。
こないだまではどんぶり物を食べながら、何食ってるんだかわからないほど近くのものが
見えなくなっていたのだ。
今日はよく分かった、間違いなく牛肉のステーキおろしポン酢風味に温野菜が添えられていた。

ナイター当番だったので、俺がスキー学校にいた時からの友人Yと久しぶりにペアを組んだ。
彼はスキーを教えるのが非常に上手なのだが、スキーの話になると熱くなりすぎるきらいがある。
今日もちょっとしたことで討論になった。(その後、討論→水掛け論→口論→けなしあい)

今のスキー用具は以前よりも格段に進歩していて、ターンが簡単にできるようになった。
だから滑り方も用具に合わせたスタイルに変わってきている。

そうはいっても昔の技術もちょっとは教えた方がいいんじゃないの?と言ったら噛みついて
きたのだ、そんなの必要無いって。
まあ現役の指導者が言ってることだから間違いないんだろうけど、最後は「お前は滑りが古い」
まで言われた・・・

今の車は性能も燃費も格段に昔より良くなっている、ただ失われたものだってきっとあるはず
オートマチック免許だけでは車の本質は見えてこないんだと思うのだが。

友人Yは最近VSAのが装備されているホンダの新車を買った。調子がいいらしい・・・・

  VSA=Vehicle Stability Assist(車両挙動安定化制御システム)

   
   今日の一曲 はっぴいえんど 十二月の雨の日
   http://www.youtube.com/watch?v=uDJfAQKhCkc&feature=relmfu