上発地村から

標高934mぐらい日記

色々忘れてた

2013年10月03日 | Weblog


畑も一段落し時間的にも精神的にも余裕がでてきた
先日は温泉道具をリュックにつめ、久しぶりにバイクにまたがった。
目的地は特に決めていなかったのだけれど、蓼科山入口 標高2093mの大河原峠を超え 結局八ヶ岳中央農業実践大学校に行き着く
軽井沢よりまだ300mも標高が高い高原の母校では 秋晴れの空の下でいつもの農場の時間が流れていた
姫りんごがたわわになっている木の下で 幼稚園の子供達がお弁当を食べているそのむこうではホルスタインがムシャムシャ放牧場の草を食み
振り返ればいつもの八ヶ岳がそこにある

ここでの一年は本当に思い出深い
会社を辞め これでいくんだと覚悟して学びにきたのだ

入学して最初の実習が鶏糞の切り返しだった。 三日間毎日スコップで鶏糞をひっくり返しまくり 「エライ所に来ちゃったな~」って思ったけど すぐに慣れたっていうか楽しくなった
農を学ぶ っていうか すべての俺の学生時代でこんなに濃密になにかを学んだ事はなかった。花
養鶏 路地野菜 施設園芸 稲作 酪農 … 結局 花卉を専攻したのだが 当時の校長が「野菜栽培は地元で学べるから ここでは違う事を選んだらいい」とアドバイスされたからだ。その選択はよかったと思っている

校長の言葉で印象深かったのは
「土を食べて味を確かめてみたらいい」というのと
「栽培技術も大事だけど経営技術はもっと大事だ」っていう二つだった

だから就農して夢のようなスローライフオーガニックエコUターンサスティナビリティ農業をやるつもりは全くなかった

今日は夕方 小麦をまく畑を耕す。いつもはエアコン付きのトラクターで耕すのだが 今日はオープンスタイルのトラクターでやった。これのほうが少し土の様子が身近に感じられる

そういえば校長は「鍬(くわ)で耕してみないと土の本当の姿はわからない」
みたいなこと言ってた。

土も食ってないし、経営もよくわかってないし、鍬で耕してねえし

温泉入るの忘れてたし…