【ソウル=前田泰広】日本への不法入国を企てた男女4人に、指紋の模様を変える手術をしたとして、ソウルの警察当局が病院事務長の男(41)を、医療法違反容疑で摘発したことが1日わかった。
男女4人は以前、不法就労などで退去強制処分を受け、日本に再入国できないため、別人を装って指紋審査を通過する目的で手術を受けていた。指紋変造手術の摘発は、韓国で初めてという。
調べによると、事務長は3月末~4月16日、医師の資格がないのに、男女4人に対し、指の皮膚の一部を切除し、残った皮膚を縫い合わせる手術を行った疑い。警察当局は、手術を受けた男(64)を同容疑で摘発したが、行方のつかめない残り3人は、日本に入国した可能性もあるとみている。 警察当局はこのほか、事務長に手術希望者を紹介した男3人も同容疑で摘発しており、このうちの1人は「知人の友人が、指紋の手術を受けて日本に密入国した」と供述しているという。
日本は2007年11月、テロリストの入国を防ぐ目的で、来日した外国人の指紋採取を義務化している。
(2008年5月1日21時02分 読売新聞)
あり得ない~、と一瞬思いましたがあり得ますね。指紋変造してまでの日本への不法入国とは、もう情熱さえ感じます。
「指紋の模様を変える手術をしたとして、ソウルの警察当局が病院事務長の男(41)を、医療法違反容疑で摘発」・・この指紋変造手術をした人も医者の資格はなし、ということで、双方とも法を犯して密入国に協力。そこまでして日本で何をしようと企てていたのでしょうか。
それにしても、昨年秋の来日外国人の指紋採取義務化は素晴らしい判断でしたね。たしかこの法律ができた昨年当時、在日韓国人らが法務省前で指紋採取反対デモをやっているという記事がありましたが(こちら)、しかし、指紋変造で既に3人は密入国している可能性もあるとなると、この先、顔写真、指紋だけのチェックでは不足と考えられます。本人確認のため、顔写真、指紋とそれプラスなんらかのチェックも必要でしょう。