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一日一書 852 深林人不知・王維

2016-04-05 19:44:16 | 一日一書

 

王維「竹里館」より

 

半紙

 

かずら筆

 

 

王維の有名な詩です。

 

 竹里館 


獨坐幽篁裏
彈琴復長嘯
深林人不知
明月來相照

独り坐す幽篁(ゆうこう)の裏(うち)
琴を弾じて復(また)長嘯(ちょうしょう)す
深林人知らず
明月来たりて相照らす


ただ一人奥ふかい竹林の中に座って
琴を弾いたり長嘯(声をのばして歌う)したりしている。
深い林の中なので誰もこの楽しみを知る人はいない。
やがて月の光が降り注ぎ私を照らす。

 

いい詩です。

「深林」は、もちろんそのまま山深い竹林ととればいいのですが

比喩的に、「人の知らない自分だけの心の場所」と考えることもできます。

 

 

 


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