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一日一書 849 草枕 8・夏目漱石

2016-04-02 13:36:10 | 一日一書

 

夏目漱石「草枕」より

 

半紙

 

 

「雲雀」は「魂全体」が「鳴く」のだという表現は、実にいいですね。

その「魂全体の声」を聞いて「ああ、愉快だ」と思って、「愉快になる」のが「詩」なのだと

漱石はいうのです。

 

「ああ、愉快だ」と思って、その気持ちを書いたのが「詩」だとは言っていない。

「愉快になる」こと、雲雀の声を聞いて、いわば「魂が解放される」こと、

それが「詩」なのだ、と言い換えてもいいのかもしれません。

どこまでも深い、漱石です。

 

 

 

 

 

 


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