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young流PC工房

PC自作マニアにしてガジェットマニアの私が趣味で手を出したり出さなかったりした色んなガジェットの話を中心にしています。

モバイルSuicaで透けて見えるJR東日本の姿勢

2006-02-21 00:37:29 | デジタル・インターネット

W41Hを入手し、せっかくだからいろいろ試そう、ということでモバイルSuicaを
申し込んでみました。

土曜日の夕方、JR横浜駅構内の特設ブースにて手続き開始。手順についてはこのページ
詳しいのでそちらをご覧いただくとして、ここにあるようなどうにも煩雑な仕様はモバイルSuica
が始まってから3週間たった今も全く改善されていません。むかつくほど面倒な入力を全て
終え、定期券の移し替えも完了し、使えるようになってから早速使ってみましたが、とりあえず
普通に使えました(当然)。

しかし、実際に使ってみて分かるのは、このモバイルSuicaがシステム的に問題だらけだ
ということでした。以下に列挙。

1.使えるクレジットカードがVIEWカードのみ。しかもこのカードは年会費500円。
  →実質的にモバイルSuicaを使うためには年会費500円を支払うのと同じ。
   ICカードなら最初のデポジット500円を払えば追加料金は一切必要ない。
   なお、モバイルSuicaは今後有料サービス制に移行すると明言している。
2.ICカードにはないメリットが「オンラインでチャージができる」「オンラインで定期券が
  買える」「オンラインでグリーン券が買える」程度。
  →自動チャージ機がほとんどなくてレジで頼まないとまともにチャージできないEdyは
   ともかく、どこの駅に行ってもまず簡単にSuicaチャージも定期購入もできる現状
   そんなにメリットが大きいとは思えない。グリーン券なんて滅多に買うもんじゃないし。
3.オンラインSuicaチャージ時、金額入力欄のデフォルトがアルファベット入力になって
  いる(!)
  →もはやここまでくると本当に動作テストをやったのかすら疑いたくなる。
   申込時の問題と全く根っこは同じ。
4.モバイルSuicaになっても特に値引きなどの恩恵はない。一応VIEWカードのポイント
  恩恵はあるが、びゅう商品券で配布されるため結局JR東日本の懐に収まることになる
  →JR東海も悪名高いエクスプレスカードを年会費1050円で発行しているが、こちらは
   回数券より安く東海道新幹線が使える、回数券が使えないシーズンでも安く使える、
   携帯予約が可能になるなど私のように割と頻繁に東海道を往復する私のような
   人にとっては十分メリットが大きい。

JR東日本がSuicaを推進しているのは、改札機を壊れにくく安価なSuica専用改札機に
リプレースしたい(=コスト削減がしたい)がため。もちろん一般利用者にとってみても、
従来の切符型よりも利便性が高いのは事実なのですが、モバイルSuicaに限ってみれば、
あまりにも一般利用者に求める負担が多すぎないか、と思うのです。自社の有料
クレジットカードとの強制抱き合わせで利用させ、さらにシステムの利用料までふんだくる
(ICカードユーザーには最初のデポジット代しか取らないくせに・・・)と、本当にモバイル
Suicaを普及させたいのかと疑問に思わずにいられません。

まあ、そこまで分かっていながら申し込んでしまう私も私ですが…