HD2451Wに見る「半年遅いよ」のボヤキ

半年前に起こった三菱RDT261WH対ナナオFlexScan S2411WのフルHD液晶モニタ対決は
実売が約2万円高いにもかかわらず、画質に優れたIPSパネルとI/P変換回路を実装しAV機器との
親和性の高さをアピールしたRDT261WHの完勝という形となりました。実際、パソコン雑誌の
液晶モニタ特集でもRDT261WHがフルHD液晶ではベストバイに選ばれ続けたわけですし。

この時「S2411WにHDMI端子さえ付いていれば・・・」という嘆きが幾つも聞こえてきましたが、
その声に答えたかHDMI端子だけでなくD端子にコンポジット端子まで付けてきたFlexScan HD2451Wが
リリースされることが発表されました。内容としてはまさにS2411Wに各種AV端子を付けました、と
いう内容ですが、S2411Wを買った人からすればまさに「半年遅いよ」と嘆きたくなるような事態でしょう。
ついでに言えば、三菱は2週間前にHD2451Wと同等の液晶を出すことをすでに発表済み、
発売日もHD2451Wのほうが3週間も遅く、価格も三菱の方が1万円安いとまさに全てが後手後手の状態。

・・・正直、ナナオは商売下手だなぁと泣けかずにはいられない次第。

新型VAIO typeTに魅せられた

各メーカの夏モデルPCが続々と発表されている中で、個人的に今のところ一番惹かれたのが
VAIO typeT。現在VAIO typeSZを使用している私ですが、持ち運びの面でもっと小型のPC、
それも2スピンドルで解像度の極力高いもののほうが個人的には合っていると思った次第。

そんな私にとってはほぼ完璧なPCがVAIO typeT・・・といったところですが、唯一ベースプラットホームが
Santa Rosaでないことだけが残念。もしもこれでSanta Rosaだったら間違いなく突撃していたのに・・・

ATiの最新ハイエンドビデオカード登場

#いや、今はAMDですが・・・

さて、すっかりGeForceに押されて影の薄いRADEONですが、ようやくDirectX10対応の新GPUが
発表になりました。何気にオーディオ機能を内蔵してHDMIケーブルでハイビジョンテレビとの接続が
可能という点が目新しいしポイント高いのですが、肝心の性能はといえば、ハイエンドのRadeon HD 2900 XTで
GeForce8800GTXに大きく水を開けられているという結果に。一応価格帯からすれば確かに直接のライバルは
GeForce8800GTSのほうなのですが、まがりなりにも新型のフラッグシップモデルがライバルメーカーの
フラッグシップモデルに遠く及ばないという現実はさすがにどうなんでしょう。
ついでに言えば、それでいて消費電力はGeForce8800Ultraよりも上という時点で、よほど革新的な
アーキテクチャでも持ってこない限りは普通のワンチップGPUとして上回るのは不可能っぽいことも
痛いです。

・・・ただ、ハイエンドはアレな印象が強いのですが、ミドルレンジのRadeon HD 2600 XT/PRO、
ローエンドのRadeon HD 2400 XT/PROの消費電力がそれぞれ最大45W/25W以下とかなりの
省電力ぶり。ベンチマーク結果はまだ出ていませんが、性能と価格次第ではミドルレンジとローエンドの
市場を大きく塗り替えるポテンシャルは秘めているかもしれません。ちょっとわくわくしてきました。

フルHD時代の最強モニタ登場！？

PC用フルHDの液晶モニタは現在RDT261WHが主役の立場に立ったまま半年が経ちましたが、
ついにここでRDT261WHに最大のライバルが登場するようです。

・・・とはいっても同じ三菱電機の液晶MDT241WGですが。HDCP対応は当然として、PC用にDVI-I×1と
D-sub×1、AV機器用にHDMI×2、D端子×1、S端子/コンポジット×1と外部端子の充実ぶりが素晴らしいです。
ニュースリリースからだとグレアパネルなのかノングレアパネルなのかがちょっと判別しかねますが、
これはちょっとすごいです。

ただ、RDT261WHがIPS液晶なのに対してMDT241WGはVA液晶なので、PCメインならRDT261WH、
AV機器メインならMDT241WGと棲み分けがされそうです。・・・もっとも、一番割を食いそうなのは
同じVA液晶のFlexScan2411Wでしょうが。

本当に自作PCに未来はないか？

ITmediaに出ていた「自作PCに未来はない」というインタビュー記事を読みました。
PCショップが商売的に結構苦しいこと自体は私もよく知っているし、自作PCがDELLやe-machinesなどの
廉価品に押されて下火になっていくこともまあ理解の範疇なのですが、ここまで悲観するほど酷いものなのかな、
と正直疑問に思わずにはいられませんでした。

まあ俺コンアキバやPC-Successの閉店、ZOAの衰退なども確かにあるのですが、1人の客として
秋葉原を歩いたときに、T-ZONEやTWOTOPといった自作PC専門店は人でごった返して大盛況だし
洋ゲーの揃いで有名なアークもいつもかなりの人の入り。他店にない自社提供の品揃えを誇る
サンコーレアモノショップも2号店を出すほどの盛況ぶり。電子部品の専門店若松通商もいつ行っても
すごい人。

結局のところ、サブカルチャーの街秋葉原なんてのは結局秋葉原の一部でしかないってことです。
もちろん自作PCだって一部ですが、現実的な額で金をかけられるエンスージアストの趣味としての
自作PCは衰退こそすれ、無くなることはないと思うのですよ。