鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

ウバメガシ(姥目樫)

2016-10-28 21:50:18 | 大工道具
大工さんの持ち込みのウバメガシ。

鉋台や木槌に使われた端材と芯持ちがありました。

普通の樫より脂分が多くて少し重いです。

備長炭になるくらいなので普通の樫よりも硬いです。








この芯持ちで古鑿の柄付けをします。







このマチの太さに合う既製品の口金は有りません。

別注で作ってもらった物を使いました。












この平待ちの形では付け根が残っているのできっちりと合わせれません。

合わせようと思うとかなり大きな穴を開けないといけないので将来狂う怖れがあります。


ちょっと直すとこんな感じに合います。







ウバメガシで作った木槌を貰いました。使っていくとこんな感じの色になるようです。












別注 叩き鑿

2016-10-28 12:33:08 | 大工道具
寸4の叩き鑿が来ました。







この鑿に60㎝の柄を付けると言う依頼です。


木を削るのはなんて事ないのですが、穴開けが難しい。





素朴な疑問で、こんな長い柄で効くの?

軸を長くとか?



ご心配なくすべて対策はしております。


普通に付けてるだけでは駄目なんです。見た目だけでは判らないのがつらい所ではありますが。


鑿の柄付けの大事な部分かも知れません。

結果は後からで、細かい部分まで目をつむらずするのが道具にとって一番大事なんですよね~!








完成品はこちらです。


長い分管理が大変そうです。