鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

プラスチックの柄

2018-02-28 07:05:57 | 大工道具
自分が仕事には入った頃、父親から聞いた話で「昔プラスチックで柄を作った所がある」って聞きました。

「響いて効かんから失敗して無くなった」と。



見た事はなかったのですが、うちにちょくちょく出入りされてる大工さんが持って来られた古鑿に付いていました。






抜こうにもなかなか抜けません。

しっかり入ってます。






仕込む時に使ってるが道具で口金の所をに衝撃を与えると、ぐにゃぐにゃ。

どうりで効かないってのが理解できました。

でも、良く出来てて木目までありました。






ウバメ樫の芯持ちで付けました。





要望通り口金の内面を取って木もツラで面取り仕込みもあと5mm程っての所で止めました。

輪も沈めました。


歪みを見るととしっかり芯はとらえてありました。


でも叩いてもマチと木が付くかな?その辺で止めておいてと言われましたが。





一番効くのは首切り鑿のように一体化した物だと思います。

鉄だと重たいので木になったかと思いますが、付け方次第では??です。

一体化した鑿のように衝撃を刃先に伝える!ってのがベストだと考えてます。



来られた方の理論では上向いて鑿ではつっても切れなあかん!って事です。

勉強になります。

暖房 1

2018-02-26 06:48:37 | 日記
うちのお風呂は薪風呂ですが、工場の暖房は薪ストーブです。

最近は煙を気にしだしたんで材木を一旦薪ストーブの上に置いて水分を飛ばしてます。

煙以前にこの水分が悪さをするんですよね~。



何年目かで判りました。

木の油分や水分が煙突のすすに化けて熱を持ち火災になる煙突火災。



消防団にいた時も一軒ありました。そこは薪風呂でステンレスの煙突でした。

今のステンレスの煙突は二重断熱があるようですが。



うちの風呂の煙突は今販売されていない石綿で、煙突掃除は3カ月に一回くらいはしてます。




薪ストーブは風呂煙突にステン製で繋げています。本来はまっすぐ上げるほうがいいのですが・・・。


この冬ストーブに異変がありました。

煙突掃除しているのに煙が抜けないのです。よくよく調べてみたら90℃曲がったエルボー?を見落としてました。ここにススが。







内部構造もジャバラになってるので溜まりやすくなってたようです。


排気も通って煙も抜けるようになったら絶好調です。






下の空気口のネジを六角頭のステンレスボルトに変えました。

やはりメンテナンスは大事ですね。事が起こってからは遅いですからね~。


家に薪ストーブを設置されてる所はここがポイントかもです。










初めて見る中尾の形

2018-02-22 22:43:54 | 大工道具
卸さんからの古鑿です。

見た目はミニ鑿っぽいです。






プレスで型押しした様な感じです。

マチには研磨目が残ってます。






普通はここからバフで目を下され、中にはヤスリ目になる所も。

見た感じではホームセンター仕様って感じです。



柄を抜こうとしてもなかなか抜けませんでした。

中尾の形は普通は四角ですけどこれはなんと六角形でした。





付け根は残ってますが。

磨り合わせでマチが少し遅くなってるのでくい違えば後が大変そうです。





マチの根が残ってたのでちょっと隙間が開いてます。

カシめて寄せました。






磨り合わせすると火花は鋼っぽいです。





刃をつけるのも大変そうな感じでした。




餅は餅屋

2018-02-21 06:57:55 | 大工道具
よく金物卸さんから言われました。「餅は餅屋や」と。


確かに木工屋は安定した刃物を作れませんし、刃物研ぎにしても水研屋さんほどうまく早く出来ません。


でも柄付けは人に負けないという自負があります。


産地はそれぞれのプロの技を結集してこそいい物が出来るって事でしょうか?より強みですね。




ちょくちょく問い合わせをいただきます。


自分の出来る物ならお手伝いは出来ます。でも先方先の意向や価格等の魅力が無ければ意味がありません。


それにより近そうな所を紹介したりもします。




たまにうちに依頼される事も。


消防団の頃から知り合いであったある方からお願いされました。


それがすごく好評だったらしく追加注文頂けたとか。








持ってる物すべて使ったのが良かったのか先方にもとても喜んで頂けました。


みんなが喜べるって最高ですね!

樫芯持ち原木

2018-02-17 12:49:47 | 大工道具
今年新たに芯持ち材が入荷しました。普段より多いです。

今回は細すぎる木もあります。

た節と取って丸めてたも使える量は半分暗いですかね。期の表面を見て製材しますが丸めて中から節が出てくる事もあります。





原木はアクが強くガレージ前に置いてい雨上がりに見ると。





その山には椿も多かったようです。





少し水分を切ってから製材します。これまた厄介なのがタイミングを逃すと廃材に変身する事ですね。





自転車屋から帰ってきた、子供の老体の自転車がみごと復活しました。

夜にしたのでどうかな?と思いましたが・・・。

朝見るといい感じじゃないですか。





これでどの部分が新品になってか判らなくなりました。





前輪のタイヤは4年なのでさすがにチビてます。






初め乗り気じゃなかった息子も一生懸命磨きました。

物を大切にする気持が養えたらと思いますが・・・。




今回使ったケミカル商品はこちらです。








しかし、よく見ると粗が残ってました。

チェーカバーの裏です。油がぎっしり。





今回は見なかったと言う事でそのままに。