鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

仕込み

2016-02-27 07:05:56 | 大工道具
柄付けをしていて一番気を使うのは穴開けです。

基本は真ん中に開けます。が、調整します。


一度磨り合わせした鑿のマチはまん丸でかしめ作業もしてある為ダレが無く角が張ってます。


古い氷鑿の柄付けをしました。









よく合ってるでしょ。

カシメしなくても大丈夫そうですよね。でもしますが・・・。





またまた長い柄付けが来ました。






普通では穴開けは出来ません。
工夫をこらしてやりますが・・・。














これもよく合いました。

これぞ究極の合わせ仕込み。非常に気を遣います。

何から何までしにくいですが、非常にやりがいはあります。


ここ数が月で6~7本はしてると思います。

古鑿修復 16

2016-02-25 06:50:30 | 大工道具
照明不足で判りにくいですが・・・。







何ら不思議はないですよね~。
鍛冶屋さんが面尻を直されててその部分だけが白く地金が見えていました。
鍛冶屋さんも職人としてその部部が気になって加工されたのでしょうね。

男前にしたいが為に黒染めしました。依頼も無いのに…。







少し光って色が違ってるのでお判り頂けますか?
裏も一ヶ所直されました。








いちばん左の物です。

やはり判りにくいですね~。







こちらは顔見知りの大工さんのです。
これも照明不足です。


11本古鑿で磨り合わせされてました。

綺麗に会います。これを黒染め。

ちょっと色が違います~。







下の2本は新品で錆びてました。
ニスを落として磨き粉でこすると綺麗になりました。







自分の使命は持ってる技をフルに生かして男前な道具に修復、そして道具の価値を上げ喜んで頂く事。
大切に使って頂きたい。

道具箱に眠って日の目を見ないのはかわいそう。
どんどん使って下さい。

修理

2016-02-23 23:09:43 | 大工道具
20年くらい前の鑿らしいです。

ペーパー掛けも蝋引きもすごく荒いです。

何処の鑿で誰が柄付けされたかもすべて解かります。
今も現役でされてますよ~。



裏すきと刃付けすると断然変わります。

口金の面が錆びてましたがペーパーを当てると綺麗になりました。







グミもひと皮めくって蝋を引き直すと綺麗になりました。

輪も磨くと一段と。

お金を掛けたくないくないとの事で錆びてた輪もそのまま使いました。







研磨して、バフ掛けすると新品? 全然判んない。







いい物に見えますよね~?

ホームセンターよりちょっと上位なリーズナブルな価格の物ですけどね。
ちょっとした事で見え方が変わりますよ。

撮影舞台裏 最終回

2016-02-22 06:56:30 | 大工道具
パソコンのキーボードの内部を掃除したらタッチ感覚が良くなり快調です。
案外埃が入ってますね~。



全会では、かしめて隙間を埋めるところまで行きました。






研磨して段差を取ります。
この辺りで境目が判らなくなってます。








続いて輪を磨きます。







研磨の傷跡をさらに目を細かくしていきます。
ここで左右対称に形を修正にし、まん丸にする事が綺麗に仕上げるコツですかね~。









バフ仕上げで完成です。研磨目も継ぎ目も判りません。









仕上げた物をスペインに持って行かれました。
スペインでは映されたのでしょうが、テレビではほとんどカットでしたね~。(笑)



新たに高橋さんの鑿を大工さんに使って頂く所を撮影される為、1本持って行かれるとの事でしたのであらかじめ輪を下げて頭を叩いておきました。

このように仕上がった鑿を問屋さんや鑿鍛冶さんがニスや油を塗られ店頭に並びます。



色んな方から「テレビ見たで~!」て言ってもらえました。
視聴率いいみたいですね~。全然関係ないスポーツ店の方からもテレビに映ってた人でしょう?って。



有難いです。感謝。 <(_ _)>



これからも仕事頑張ります。



撮影舞台裏 2

2016-02-19 23:47:29 | 大工道具

デジカメで撮った記録媒体のSDカードなんて事。

PSに読み込まれない。
OSはWindows7よくあるんでしょうか?検索してみるとYafoo知恵袋にもよく書いてあります。


うまく入ったので引き続きを。



柄が完成して口金と輪を一緒に入れていきます。










次に穴あけに移ります。

これが一番大事な作業なんです。
大きめ目に開けてしまうとすぐ抜けてしまうのでアウトです。
コミがどちらに寄ってるか?正目込みになるよう計算して開けていきます。






次に仕込みに移ります。






角度を計算して仕込むので大方芯に入ります。





プロデューサーさんに質問されました。

すり合わせしなくてもよく合ってるじゃないですか。何故磨るんです?



こうやって入れると硬く仕込める入るんですが、硬ければ硬いほどマチに傷が付く。それと、合わせ目の段差を無くす為です。


傷を付けてはいけない合わせ仕込みは穴を緩くしないと入りません。

なので硬く仕込むのに2手間程掛けたりしますけどね~。



ちなみに三木の口金は下の方が分厚く作られてるんですよ。







この作業はなんです?

合わせ目の隙間を埋めておかないと仕上げた時に大きな筋が残るんです。


1本していくらなのに何故ここまでするんですか?

これを使われる方にとっては大事な1本ですもの。
末永く大事に使って頂きたいですよね~。


偶然ですけど先程、高橋さんも同じ様な事を言われてました。

手を抜いたら向いた分だけ自分に返って来ますから。






続く。