鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

作業風景 5

2021-12-29 21:51:17 | 大工道具
一年ってほんと早いですね~。

最後の追い込みですけど焦る一方です。

今回は合わせ仕込みばっかです。














穴やに黒檀差す鑿は傘が高いです。追い入れ鑿がちっちゃく見えます。
 


 
まだまだ年内のがありますので頑張ります。



ツバキ柄

2021-12-21 22:44:14 | 大工道具
小山市さんの本突き・大突きこちらでは差す鑿とか差し鑿と呼びます。

違う鑿鍛冶さんが持って来られました。寸4と8分です。


グミで!と言われましたが太くてまっすぐなのがありません。

ツバキの芯持ちがありましたのでこちらで代用させて頂きました。

今まで1本ペーパー仕上げでした事がありましたが綺麗かったです。

今回はロウ仕上げです。








細くしたので節が出てきましたけど。




綺麗うえ模様が面白いです。

何か模様が小山市さんの竜紋柄に似ているような?

磨き合わせ

2021-12-17 07:26:31 | 大工道具
口金と待ちの合わせ方はカシメて磨り合わす方法と磨らずに合わせる方法があります。

磨らずに合わせる方法も口金を焼いた物やペーパーで磨いた物等があります。

これは口金だけをペーパーで磨いた物を合わせた物です。





黒の手打ち輪の大きい所は生産中止となっています。

叩きの8分・1寸と言ったところが無くなりました。

今回寸2を一つ大き目に8分を一つ小さ目にしています。





まん中が寸4です。

判りにくいですが丸輪の黒です。

丸輪を黒にしてもらって代用しつつあります。

新規貿易物

2021-12-14 21:23:55 | 大工道具
バタバタしててすごく間があいてしまいました。


ある鑿鍛冶さんが「サンプルで送るらしいねん!」と持って来られた物が貿易として成立した様です。

地場産業を支える者としては非常に喜こばしい事です。

うちが柄付けしだして3社成立したそうです。

鍛冶屋さん卸さんが潤う事で活性化しそうで嬉しいです。







追い入れ鑿は頭叩いてます。大変ですけどね。



差鑿はかさが高いです。

中尾が長いので割れ方も派手で。




磨り合わせは得意分野ですのでこなせますが、合わせは時間かかってしまいます(手を掛け過ぎるからかもしれませんが)。

アメリカ・中国は建築ラッシュと聞きます。外材が入ってこないという現象が起きましたものね~。


他の鑿鍛冶さんも数が少しずつ増えてきたようです。

製品と価格が合ってるんでしょうか。

行き渡ったら数も減ってくると思います。

市場に求められるモノづくりを心掛けてます。もっと工夫が要りますが。


先人の知恵は凄いと感じる今日この頃です。