鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

師走

2017-12-28 06:48:45 | 大工道具
今日も寒そうですね~。仕事納めの所も多いように聞きます。


初売り用も何とか間にあいました。


1軒の追加分はキワキワに来ましたので。



今日からは来年初荷用かかります。




金物屋さんから大工さんの鑿入れの皮袋が来ました。




白樫芯持ち材で見本と同じ様に!との事でした。


鑿鍛冶さんの形からしてだいぶ前に自分がした物です。








磨り合わせした物を今回はは合わせ仕込みのようです。







1本は磨り合わせです。











革袋の入れ柄は擦れない様に新聞を挟んで渡しました。







四角柄

2017-12-27 07:03:44 | 大工道具
氷鑿の柄です。

元々付いていたのが四角い柄です。









少し短い目です。


模様は自分で入れられてると思います。材は柔らかいので。


うちは硬木なので模様は入れれませんが、少し長く筋を入れて欲しいと言う事です。





正四角形にして芯を出しセンターを出さねばなりません。


センターがずれると当然筋穴の深さが変わってきてしまいますから。








ニスを塗りました。







穴を開けて仕込み完成です。







後日談を聞きますと「すぐ電話をもらって立派にしてもらって!」と喜んで頂けたそうです。良かった~。

銑スキヤスリ掛け+磨きの鑿

2017-12-24 06:53:19 | 大工道具
問屋さんから回って来た柄の交換です。

田斎さんの銑スキがしてある鑿です。









叩いて槌目がついた口金の境目を綺麗にヤスリで直してあります。

三木で言う磨り合わせをして段差を無くすと言う意味と同じですね。









仕込みも難しいと思います。口金の厚みが違うので。









仕上げ時点でヤスリ掛けで合わせてあるので綺麗に合いました。











播州で言う磨り合わせした物が綺麗に合うと言う事と同じですね。

手前の方です。









何処までするか?一本して何ぼと言われる仕事ですけど・・・。

1.5倍の時間がかかっても価格は同じです。時間すればいいので。

ユーザーさんの喜ぶ顔を見るのが最大の喜びです。

大事にして頂きたいので。




ツバキ柄

2017-12-23 06:44:33 | 大工道具
一ヶ月位前にした仕事です。

長弘の追入れ鑿にわずかだけあった椿の芯持ち柄を付けてみました。

柄は長さは4寸5分丈です。

触って柄が汚れたのでこの後で磨きました。






どんな感じなのか、感想はまだ聞いてませんが。 

鉋台では聞いた事がありますけどね。


仕事の方は先月辺りから遂に正常化しました。


つかえていた分があったので今までは少し遅れ気味でした。難しい仕事が増えた事やあれこれしすぎたありますけど。色々ご迷惑をお掛けしました。来る分とはける量のバランスが取れてきました。



回り道をしてしまいましたが、難しい仕事してきた分技量は間違えなく上がったと自覚してます。


正常に戻った事で気が楽になった事でか判りませんけど、1日の出来高が増えてます。



また、今までやりたかった準備事が出来そうです。

柄屋でないと解らない事情も沢山ありますが。話を聞いているとみんな同じ事を言われてました。


今年もあと僅かです。来年もいい年でありますよう。

本家高芝さんの鑿

2017-12-20 07:01:42 | 大工道具
鑿鍛冶さんで高芝さんは3軒ありました。

本家さん分家さん。否では1軒になってしまいました。


本家高芝さんがやめられて数年経ちますが、久しぶりに追入れ鑿を見ました。

一時はよく付けておりました。







柄は播州型ではありませんが。







ちなみに柄はウバメ樫を付けました。

相変わらず丁寧な作りでした。




古鑿でもちょくちょく見かけます。