鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

突き鑿のリスク

2016-01-29 12:22:55 | 大工道具
鑿柄に輪が付いていますのは柄が割れるのを防ぐ為の物です。
ですから使われる時に輪を叩かない様を下げられます。


突き鑿には輪がありません。
口金を入れるの際割れるというリスクがあります。


輪もそうですが、口金がゆるいとくるくる回ってしまいます。
こうなると当然効かないですよね~。


どちらもゆるめにすると非常に作業が楽なんですよね、実は。


でも、うちは固めでします。狂わないぬ様に。
硬めで行っても気が痩せて少し緩くなるんです。



口金(ハカマ)硬くいきき過ぎ割れました。
平待ちで木の面を口金いっぱいまで持ってきてたのでよけですけど・・・。


冬場は割れやすいかも?・・・です。

氷鑿の柄でも割れた事あります。









長ければ割れにくいんですが、これも1本割れました。







黒檀・紫檀は要注意です。細工しますけど・・・。


柄の交換修理で、輪が抜けてて柄が割れた物がちょくちょく入ってきます。

原因は同じ事ですね。

復旧

2016-01-27 07:18:23 | 大工道具
PCの調子が悪かったのを弟に見てもらうとホードディスクが壊れかけてる?

新しいのに交換してもらったが立ち上がりが遅いのでOSを入れ替えてもらったので何んとかムーズに行ってます。

メール設定はまで出来てませんが・・・。


弟任せではいけないと多いってますがちょっと解らないですね~。


という事態で上げた仕事の画像アップが全然出来てませんでした。







1月初めからコツコツと。






仕込んだだけの磨り合わせ前です。





差す鑿(大突き)尺3寸と尺1寸丈。






関東型細軸です。






グミの中叩きと3寸平追い入れ鑿。





播州型の磨り合わせ。






ツバ鑿

2016-01-22 09:26:18 | 大工道具
昨日はとても寒く雪が降ってました。
何処とも大変だったのでないかと思います。


暖冬だったので寒さがこたえます。


それよりPCの調子が悪い。
画面が黒くなってしまったり、ブルー画面になったり・・・。
凄く不便です。更新できませ~ん。



船大工さんが使われるツバ鑿が来ました。

中尾に口金・輪を付けて撮りました。








ツバを叩いて使われてる痕があります。
輪の頭もへしゃがってて、よく使われてるのが伺えます。

口金との接合部分の写真です。








簡単に出来るだろうと思ってましたが、ちょっと苦心しました。


詳細は?
1、コミが全体の姿から見て少し横にずれている。これはよくある事です。
2、コミが斜めになってる。バイスで挟んで修正しようともビクともしない。
  細ければ曲がるのですが、かなり太くしっかりしてます。折れたらまずいのでこのま  ま行きます。


対処
1、これはとかなります。
2、穴を真直ぐに開けますと斜めになって入ります。ですので斜め方向に開ける。
  大きめの穴を開けるとなんとでもなりますがすぐ狂います。
   自分はしませんけどね・・・。


以上のように追入れ鑿より穴屋鑿や差す鑿の様に長い物の方が難しいと言う事ですね。

柾目仕込みになるように穴を開けますのでかなり苦心。


完成品です。








大きな穴を開けてら見るだけでばれてしまいます。








でもいいように出来たので安心しました。


ガンガン使って下さい。

和風総本家

2016-01-17 23:47:38 | 大工道具
和風総本家って番組は聞いたこ事があります。
でも、テレビ大阪が映らないので見た事はありませんでした。


まさか、こんなご縁があるとは・・・。



○○○○人の方が使っておられた道具が所以です。

30年ほど前の手に入れられた鑿、銘が判らないがどう見ても播州三木の物だと・・・。



工業組居の依頼で高橋和己特殊鑿製作所さんが、プレゼント用に同じ様なのを作成されました。

鑿鍛冶さんを撮影して時間があれが柄付けの撮影もしたいとの事でしたので、打ち合わせに高橋さんちへ行くと、研磨仕事から出来るように半製品を作られてました。

1~2本作るのに炉は使えないと炭でされるとも言われてました。



うちには17時過ぎに来られ19時くらいまで柄付け風景を撮影されてました。


どんな感じに映ってるんでしょうね~?

今まで写真はありましたが動画は初めてです。



カメラの照明はLEDでして、凄く明るかったです。
音声と取れるようにマイクも付けましたよ。



お互いの職場の段取りは1日つぶれてましたが。



お土産も頂きました。
こんな袋に入ってました。







壁掛けカレンダーと卓上カレンダーとおせんべい。

有難うございました。








出来た製品を外国に持って行かれるらしく、28日に向こうで撮った物を見せて下さるそうです。


放映はいつになるのかは判りません。