鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

氷鑿の修理

2016-10-08 06:57:50 | 大工道具
水分と常に接触する氷鑿の柄はよく狂う事があります。

今までのグラグラになって来たので直して欲しい卸さんから持ち込まれていました。


高い柄なので極力そのままで使いたい。気持はよく判ります。



氷鑿は三条の方が盛んだと言われてました。


三条と三木の口金を比べるとテーパーになってる角度が違います(三条より三木の方がなだらか)のでが違いますので口金の交換で木が締まるって事が良くあります。特に古いのもは古い物は。




今回もこの方法で直しました。







割れの直しと新たにニスを無理直しと立派になりました。







当分これで使えそうですね。木がボロボロになってると修正は無理で、短くしての再生する事もあります。


卸さんの話では一番下の柄は手で彫刻しているので高いそうです。

見た目も立派ですし。