鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

ロウ引きとペーパー仕上げ

2016-10-31 12:42:50 | 大工道具
播州の鑿は蝋引きの仕上げが多いです。

汚れ防止で拭き取れば綺麗になります。

ペーパー仕上げは手になじみがありますが汚れが付きやすいです。

ペーパーで擦れば綺麗になりますけど・・・。






仕込み前です。







蝋引き仕上げです。







こちらがペーパー仕上げです。












磨き鑿

2016-10-30 20:50:10 | 大工道具
磨き鑿でイメージするのは氷鑿だけですが、研磨目を落としてさらに磨いていくので大変な作業です。


大工道具の追入れ・叩き鑿・突き鑿でも見た事は有ります。氷鑿までは磨いて有りませんけど。




カネ武さんの磨き鑿に口金・手打ち輪を磨いた物を付けると言う依頼が来ました。







追入れ10本組を並べてみました。








鑢を掛けられてるのでそれが目立ってすごく綺麗です。









口金と輪はサビ止め対策にニスを塗っております。


色々なバ-ジョンがあり、見え方も変わって楽しいですね~。

ウバメガシ(姥目樫)

2016-10-28 21:50:18 | 大工道具
大工さんの持ち込みのウバメガシ。

鉋台や木槌に使われた端材と芯持ちがありました。

普通の樫より脂分が多くて少し重いです。

備長炭になるくらいなので普通の樫よりも硬いです。








この芯持ちで古鑿の柄付けをします。







このマチの太さに合う既製品の口金は有りません。

別注で作ってもらった物を使いました。












この平待ちの形では付け根が残っているのできっちりと合わせれません。

合わせようと思うとかなり大きな穴を開けないといけないので将来狂う怖れがあります。


ちょっと直すとこんな感じに合います。







ウバメガシで作った木槌を貰いました。使っていくとこんな感じの色になるようです。












別注 叩き鑿

2016-10-28 12:33:08 | 大工道具
寸4の叩き鑿が来ました。







この鑿に60㎝の柄を付けると言う依頼です。


木を削るのはなんて事ないのですが、穴開けが難しい。





素朴な疑問で、こんな長い柄で効くの?

軸を長くとか?



ご心配なくすべて対策はしております。


普通に付けてるだけでは駄目なんです。見た目だけでは判らないのがつらい所ではありますが。


鑿の柄付けの大事な部分かも知れません。

結果は後からで、細かい部分まで目をつむらずするのが道具にとって一番大事なんですよね~!








完成品はこちらです。


長い分管理が大変そうです。




充実した毎日

2016-10-25 06:55:51 | 大工道具
本年は仕事の他に少年野球の審判部長をしている為充実してます。週の半ば審判員の段取り(先週には決まってますが)。

それと技術向上の為のチェックとフォロー。



別にしなくてはいい事なんですが、自分がそうだって様に無意識にしている癖が多いので本人は非常に気付きにくい。

次回からも気持ち良くして頂くために。自分の失敗から成功した経験からあえて指摘してます。



シーズン初めは技術不足でよく叱られたましたので。失敗を次に生かせればと言い聞かせてましたが・・・。

審判の先輩を捕まえて個人指導や反省会(飲み会?)で秋口になってからようやく会長(人をなかなか褒めない)から「すごく良くなって来た。ジャッ

ジの仕草もよう研究している!」と各チーム15人位の審判部員の前で褒められた事が自信になり、楽しくなってきた。それ以来なぜか自分に話しかけ

てくれる審判員の人が増えて友達が多くなってきた。




技術向上も厳しすぎる先輩のおかげ様で。実行していなければ中途半端でシーズンを終了していた事だと思います。


やって見に付くと言う事は職人をしていたからだと思います。拘りを持たずに何でもいいとやっていたらとしたら同じ結果になってしまってと思うの

で。



さあ、今週も仕事もがんばって行きましょう。