スウェーデンに住んでいて、春から夏にかけてとにかく驚くのが、ナメクジの多さとその大きさ。日本のナメクジのように、白くて小さい、そんな可愛いものではなく、スウェーデンのナメクジは、黒~こげ茶でしかも大きい。雨が降って水を吸うと6cmくらいに大きくなって、道端の草むらから這い出して来るのだ!
本来、スウェーデンの在来種は、真っ黒のナメクジだったらしい。しかし、ここ数十年来、輸入される野菜(レタスなど)に引っ付いて、スペイン産のナメクジがスウェーデンへ入ってくるようになり、今では野生でも繁殖している。色は黄土色~茶色で、スウェーデンでは「mödarsnigel(殺人鬼ナメクジ)」として嫌がられている。
ちょっと、待って! 何も実際に人間を襲うのではなく、家庭菜園などで野菜や植物を何でも食い荒らす、という意味でこのような名前がついているのだ(ちょっと安心)。温暖化のために、スウェーデンも少しずつ暖かくなり、雨も多くなっているので、毎年のように大繁殖している。
スウェーデンでは、アパート住まいの人などが、郊外に家庭菜園を間借りして、花木や野菜などを栽培している。「コロニー」と呼ばれるが、多くの場合、家庭菜園だけでなく、小さな小屋を建てて、作業の合間にお茶したり、週末を過ごしたりする人もいる。
で、殺人鬼ナメクジはそのような家庭菜園で大暴れするのだ。一匹でも侵入すると、それが何百にも増え、緑のものなら何でも食べつくしてしまう。退治してもきりがない。新聞で投書をしていた人は、庭で一日に3キロも捕獲した、と書いていた。
先日の新聞に載った専門家のアドバイスによると、効率的な退治の仕方は
・頭から5ミリほどの所で切って殺す。
・捕獲したのを一ヶ所に集めてから、煮え立ったお湯をかけて殺す。
・リン酸鉄の駆除剤を使って殺す。
・庭の周りに電流を流した鉄線を張って、水際で防ぐ。
・ビールを入れた罠を用意し、ナメクジをおびき寄せ、酔っ払わせ、溺れさせる。
だそうだ。さらに付け加えられたコメントでは、「1番目と2番目の方法は、ナメクジにとっても痛みが少なく一番いい。一番最後のビールで溺れさせるのは、痛みを伴いちょっとかわいそうかも・・・」と書かれていたので、笑ってしまった。
ちなみに、その「殺人鬼ナメクジ」がどんなものなのか、ここに写真を掲載しようと思ったけれど、試しに「mödarsnigel」と入れてGoogle imageで検索してみたら、画面上ナメクジだらけになって、吐き気をもよおしそうになったので止めました。興味のある方は下のリンクで試してみてください。
Google Image
さて、家庭菜園をやっている人に嫌なニュースが一つ。最近は、スウェーデンの在来種とスペイン産の殺人鬼ナメクジの交配も見られるようになり、それから生まれるハーフのナメクジ、「スーパー殺人鬼ナメクジ(supermödarsnigel)」は、殺人鬼ナメクジ以上に食欲旺盛で、何でも食べつくしてしまうのらしい。しかも、繁殖力もさらに強いらしい。くわばら、くわばら・・・
本来、スウェーデンの在来種は、真っ黒のナメクジだったらしい。しかし、ここ数十年来、輸入される野菜(レタスなど)に引っ付いて、スペイン産のナメクジがスウェーデンへ入ってくるようになり、今では野生でも繁殖している。色は黄土色~茶色で、スウェーデンでは「mödarsnigel(殺人鬼ナメクジ)」として嫌がられている。
ちょっと、待って! 何も実際に人間を襲うのではなく、家庭菜園などで野菜や植物を何でも食い荒らす、という意味でこのような名前がついているのだ(ちょっと安心)。温暖化のために、スウェーデンも少しずつ暖かくなり、雨も多くなっているので、毎年のように大繁殖している。
スウェーデンでは、アパート住まいの人などが、郊外に家庭菜園を間借りして、花木や野菜などを栽培している。「コロニー」と呼ばれるが、多くの場合、家庭菜園だけでなく、小さな小屋を建てて、作業の合間にお茶したり、週末を過ごしたりする人もいる。
で、殺人鬼ナメクジはそのような家庭菜園で大暴れするのだ。一匹でも侵入すると、それが何百にも増え、緑のものなら何でも食べつくしてしまう。退治してもきりがない。新聞で投書をしていた人は、庭で一日に3キロも捕獲した、と書いていた。
先日の新聞に載った専門家のアドバイスによると、効率的な退治の仕方は
・頭から5ミリほどの所で切って殺す。
・捕獲したのを一ヶ所に集めてから、煮え立ったお湯をかけて殺す。
・リン酸鉄の駆除剤を使って殺す。
・庭の周りに電流を流した鉄線を張って、水際で防ぐ。
・ビールを入れた罠を用意し、ナメクジをおびき寄せ、酔っ払わせ、溺れさせる。
だそうだ。さらに付け加えられたコメントでは、「1番目と2番目の方法は、ナメクジにとっても痛みが少なく一番いい。一番最後のビールで溺れさせるのは、痛みを伴いちょっとかわいそうかも・・・」と書かれていたので、笑ってしまった。
ちなみに、その「殺人鬼ナメクジ」がどんなものなのか、ここに写真を掲載しようと思ったけれど、試しに「mödarsnigel」と入れてGoogle imageで検索してみたら、画面上ナメクジだらけになって、吐き気をもよおしそうになったので止めました。興味のある方は下のリンクで試してみてください。
Google Image
さて、家庭菜園をやっている人に嫌なニュースが一つ。最近は、スウェーデンの在来種とスペイン産の殺人鬼ナメクジの交配も見られるようになり、それから生まれるハーフのナメクジ、「スーパー殺人鬼ナメクジ(supermödarsnigel)」は、殺人鬼ナメクジ以上に食欲旺盛で、何でも食べつくしてしまうのらしい。しかも、繁殖力もさらに強いらしい。くわばら、くわばら・・・
5歳になる息子は、けっこうナメクジ好きですが、
そんなに大きなヤツだとどうだろう…と考えながら
読ませていただきました。
温暖化は、様々な形で、それも思いもよらない形で
影響が出てますよね。
息子が成人する頃はどうなってるんだろうと、
事あるごとに考えます…。
情報満載でとても楽しい&興味深いです!
ところでナメクジ画像見てみましたが、
結構chubbyで可愛いなぁと思いました。
家の畑に大量発生したら本当に困るでしょうが。
私の住むカリフォルニアも夜行性のナメクジが
沢山居るのですがもっと瑞々しくてとけそうで
不気味です。たまに見かけては「塩」を振り
かています。
ところで、スウェーデンのナメクジには
「塩」を振りかけても効かないのでしょうか?
ちょっとした疑問です。
ところでなめくじはどうだか分かりませんが昆虫の類には実は痛点(痛みを感知する器官)が存在しません、おそらくなめくじも痛点が存在しないので痛みや苦しみを感じることはないでしょうね。
比較文化に近い視点で楽しく拝見させていただいています、ずいぶん前に魚の生け造りを魚を無駄に苦しめて殺していると書いている外事の記事を見ましたが魚にもやはり痛点はない模様です。
ナメクジ好きの息子さん、たくましく育ちそうで、将来が楽しみですね。
どのくらいの大きさのナメクジですか? 白くてかわいいやつ?それとも、黒とかこげ茶とか?
あの大きくてグロテスクなナメクジを見て、“結構chubbyで可愛いなぁと”思える感覚が想像出来ません・・・
私は、ナメクジも蛇もミミズも、足がなくてにょろにょろしているものは大の苦手です。夢に出てきたりしたら、そのあと絶対眠れなくなります。
あ、でも、小学生のときの「うなぎ掴み取り競争」では、一位でした・・・! うなぎはなぜか、平気なんです。食い意地だけは張っていて、食べられるものなら大丈夫なんでしょうか・・・?
痛みを感知する器官が昆虫には無いとのこと、勉強になります。でも、例えば、ビールにおぼれそうになって、生き延びるべくもがいている場合には、当人にはどのように感じられているのでしょうか? 痛みとしてでなくても、何かしら“苦痛”は感じられるのでしょうか?
ちなみに、スウェーデンでも、生餌を使った魚釣りには、動物保護の観点から反対の声が上がっていました(それがミミズであっても、小魚であっても)。法律で規制されることになったのかどうか、ちょっと覚えていませんが。
でも取り上げられてました。
>家庭菜園などで野菜や植物を何でも食い荒らす、という意味でこのような名前がついているのだ
「キャットフードも食う」とか、「普通のナメクジが嫌うニンニクやタマネギも食う」とか、「猫が殺したネズミを食ってた」とか。人間の死体があれば、それもボリボリ食うんじゃないですかね。
何でも食う。クビを上げて遠くを観察して行動する(ので遠くにある餌も効率良く食う)。乾燥に強い。しかも自家受精するから、「つがい」でなくても一匹いれば勝手に増える。(この本のメインテーマだ。)だから一匹まぎれこむだけで、そこから何千匹にも増えるわけです。
一ヶ月で4千匹処分したとかって人もいるそうな。オエップ。
魚におけるブラックバスみたいな感じですね。あまりに強すぎるので、琵琶湖とかでも在来種を駆逐する勢いで繁殖して、生態系をぶっ壊すんです。