今日、木曜日はヨーロッパで相次いで利下げが行われた。
まず、ユーロ圏の金融政策を管轄するヨーロッパ中央銀行(ECB)は、政策金利をこれまでの3.25%から0.75%ポイント引き下げ、2.5%とした。
また、イギリスの中央銀行も、政策金利を1.0%ポイント引き下げ、2.0%にすることを決めた。
さて、スウェーデンはというと、中央銀行Riksbankenの次の定例会合は本当は2週間先に控えていたのだが、それを前倒しして、ヨーロッパ中央銀行(ECB)と同じ今日12月4日に臨時会合を持つことが先週末決まっていた。景気が大きく冷え込む中、利下げをすることで実体経済を下支えする必要があると考えられていた。また、これまで2度の利下げにもかかわらず、住宅ローンの利率がいまだ高い水準に留まってきたため、それを押し下げる目的からも、利下げが必要だ考えられていた。
だから、今日の臨時会合で利下げが決定されることは、予期されていたことだったのだ。
しかし、予期されていなかったのは、その下げ幅。なんとスウェーデン中央銀行は政策金利を1.75%ポイントも引き下げて、2%とする決定を行った! これには市場関係者もエコノミストもびっくり。利下げの効果を最大限に発揮させるために、市場が期待していた以上の下げ幅で利下げを行うことにしたようだ。
これだけ大きな下げ幅は、スウェーデンが1994年に変動相場制に移行してから初めてのことだという。
利下げをするのはいいけど、インフレの懸念は大丈夫かって? 実は、統計局が発表した9月・10月の消費者物価指数は確か4%前後だったと思う。しかし、その背景にあったのは食品や日用品の価格高騰ではなく、住宅関連コストの高騰だった。そしてその主な原因は何かというと、金融危機以降に上昇した住宅ローンの金利だった。そのため、今回の利下げはむしろ住宅ローン金利を引き下げることを通じて、むしろ消費者物価指数を押し下げる方向に働くものと見てもいいのではないか、と私は思う。
実際、利下げ発表を受けて、大手銀行の各行はすぐさま住宅ローンの金利を大きく切り下げる決定を行った。住宅ローンを抱える平均的な家庭にとって、利払いが年間に12000クローナ(14~15万円)ほど軽くなるという。なので、住宅ローンを抱える家庭にとっては、可処分所得が増え、消費を通じた景気対策の役割を果たすようだ。
まず、ユーロ圏の金融政策を管轄するヨーロッパ中央銀行(ECB)は、政策金利をこれまでの3.25%から0.75%ポイント引き下げ、2.5%とした。
また、イギリスの中央銀行も、政策金利を1.0%ポイント引き下げ、2.0%にすることを決めた。
さて、スウェーデンはというと、中央銀行Riksbankenの次の定例会合は本当は2週間先に控えていたのだが、それを前倒しして、ヨーロッパ中央銀行(ECB)と同じ今日12月4日に臨時会合を持つことが先週末決まっていた。景気が大きく冷え込む中、利下げをすることで実体経済を下支えする必要があると考えられていた。また、これまで2度の利下げにもかかわらず、住宅ローンの利率がいまだ高い水準に留まってきたため、それを押し下げる目的からも、利下げが必要だ考えられていた。
だから、今日の臨時会合で利下げが決定されることは、予期されていたことだったのだ。
しかし、予期されていなかったのは、その下げ幅。なんとスウェーデン中央銀行は政策金利を1.75%ポイントも引き下げて、2%とする決定を行った! これには市場関係者もエコノミストもびっくり。利下げの効果を最大限に発揮させるために、市場が期待していた以上の下げ幅で利下げを行うことにしたようだ。
これだけ大きな下げ幅は、スウェーデンが1994年に変動相場制に移行してから初めてのことだという。
利下げをするのはいいけど、インフレの懸念は大丈夫かって? 実は、統計局が発表した9月・10月の消費者物価指数は確か4%前後だったと思う。しかし、その背景にあったのは食品や日用品の価格高騰ではなく、住宅関連コストの高騰だった。そしてその主な原因は何かというと、金融危機以降に上昇した住宅ローンの金利だった。そのため、今回の利下げはむしろ住宅ローン金利を引き下げることを通じて、むしろ消費者物価指数を押し下げる方向に働くものと見てもいいのではないか、と私は思う。
実際、利下げ発表を受けて、大手銀行の各行はすぐさま住宅ローンの金利を大きく切り下げる決定を行った。住宅ローンを抱える平均的な家庭にとって、利払いが年間に12000クローナ(14~15万円)ほど軽くなるという。なので、住宅ローンを抱える家庭にとっては、可処分所得が増え、消費を通じた景気対策の役割を果たすようだ。
いつも楽しく読ませてもらっています。主に文化面ですが。
1・75%…、スウェーデンはかなり思い切りましたね。11月の英国以上です。
正直経済のことはよくわからないんですけど、かなりの切迫感があるのはわかります。
そしてVolvoとSaabの方は大丈夫なんでしょうか?
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20081205/179299/?P=2&ST=world
ここの記事だとVolvoはともかくSaabはかなり危ないように書かれていますが。
最近、全然時間がないのですが、いつかまとめたいと思っています。
日本の自動車産業も大変な事になっていますガ・・・。
Googleニュース日本版です。