しばらくスウェーデンを離れていますが、少しだけ書きためておいた原稿を掲載していきます。
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デンマークとドイツを結ぶ橋は、全長が19kmになることを書いた。
ちなみに、デンマークとスウェーデンを結ぶÖresundsbronが架かる海峡は全体で16km。しかし、全部が橋ではない。海峡の真ん中に、ちょうど東京湾アクアラインの「海ほたる」のような人工島を設け、半分を橋に、半分を海底トンネルにしているのだ。正確に言うと、スウェーデン側が橋になっており7.85km、人工島の部分が4km、デンマーク側がトンネルで4.05km。
スウェーデン側の橋と人工島が見える
私が初めてスウェーデンに来たときは、日本からまずドイツに飛び、ドイツ人の友達を1週間ほど訪ね歩いた後、ハンブルクからコペンハーゲン行きの電車に乗った。3両ほどの短い電車だった。今回、橋がかかる海峡ではフェリーに電車ごと乗ったが、フェリーにちょうど入る長さだった。そして、コペンハーゲンで、マルメ行きの電車に乗り換え、できたばかりのÖresundsbronを電車で渡った。
そして、初めてスウェーデンの地を踏んだのが、2000年の7月28日。もう少しであれから7年…
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デンマークとドイツを結ぶ橋は、全長が19kmになることを書いた。
ちなみに、デンマークとスウェーデンを結ぶÖresundsbronが架かる海峡は全体で16km。しかし、全部が橋ではない。海峡の真ん中に、ちょうど東京湾アクアラインの「海ほたる」のような人工島を設け、半分を橋に、半分を海底トンネルにしているのだ。正確に言うと、スウェーデン側が橋になっており7.85km、人工島の部分が4km、デンマーク側がトンネルで4.05km。
スウェーデン側の橋と人工島が見える
私が初めてスウェーデンに来たときは、日本からまずドイツに飛び、ドイツ人の友達を1週間ほど訪ね歩いた後、ハンブルクからコペンハーゲン行きの電車に乗った。3両ほどの短い電車だった。今回、橋がかかる海峡ではフェリーに電車ごと乗ったが、フェリーにちょうど入る長さだった。そして、コペンハーゲンで、マルメ行きの電車に乗り換え、できたばかりのÖresundsbronを電車で渡った。
そして、初めてスウェーデンの地を踏んだのが、2000年の7月28日。もう少しであれから7年…
余談ですが、私の知っているスウェーデンに移民した人たちは、働けるのにスウェーデンから疾病保険をもらったり、キューバから移民してきた女性は、アルコール、薬物中毒の上に、ソーシャル・オフィスからお金をもらっています。もちろん彼女の子供もストックホルム郊外の保育園に通っています。こういう人たちを見ていると一生懸命働いて高額の税金を支払っているスウェーデンのまともな人たちがかわいそうに思えます。
これからも拝見させて頂きます。がんばってください。
返事が遅くなりました。
ご指摘の通り、社会保障制度の乱用の問題はよくメディアで取り上げられ、社会問題になります。ただ、これらは社会保障制度や移民・難民受け入れ制度自体の問題と考えるよりも、コントロールの問題ではないかと思います。
現在、イラクの内紛のために、多くのイラク難民がスウェーデンへ受け入れられています。また、1990年代にはボスニアやコソボから難民がたくさんやってきました。彼らは稼得能力が低く、よって生活水準も低くなってしまいます。そのため、彼らのスウェーデン社会への統合が容易になるように、政府は多額の公費をつぎ込んでいますが、それに意義があるのか、無駄であるのかどうかは、難民の保護に対する国際社会の義務などと合わせて、バランスよく考える必要があります。
また、福祉給付の受給乱用は、スウェーデン人にも結構見受けられます。(所得水準は移民・難民世帯のほうが平均的に低く、一方で失業率は高いため、受給乱用の割合も比率的には移民・難民世帯に多くなりますが。)
そういう点から言えば、スウェーデン人・移民・難民に限らず、コントロールを高めて、違法な給付を少しでもゼロに近づけていく努力をする必要があります。
もちろん、コントロールにも限界があるので、現政権の強調する「アメとムチ」(つまり、社会給付の給付水準を下げ、一方で、労働所得減税を行うことで、福祉受給よりも労働稼得をより魅力的にする)の政策にも、一理あるような気がします。賛否両論ある政策ですが、これがどのような効果をもたらすのか、これからが楽しみです。
確かに私の知人たちは、移民なのでスウェーデン人より、職に就きにくいのは確かだと思います。彼らは今はスウェーデン政府からお金をもらえますが、もし、スウェーデン政府が厚遇措置をやめた場合、彼らが本当に働いて生活を維持しなくなった時、働けるスキルと、働く気力がなく、路頭に迷うのが気がかりです。
私も、これからのスウェーデンの政策が楽しみです。
ありがとうございました。