これから少しはゆっくりできそうな予感・・・
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最初の100km区間で悩まされた小雨は、ヨンショーピンを過ぎた頃から止み、その後は曇り空が続いていた。
今年は結局、ストックホルムのSUB12グループに救われた。てきぱきと指示を下す隊長のボッセに従いながら、このグループについていった。私の後ろには、再び何十人もの「ただ乗り」サイクリストが連なっていた。あるカーブでは、我々の隊の先頭が最初にカーブを曲がり始めてから、それに連なっていた「尻尾」の最後がカーブを曲がり終えるまでに32秒もかかった。130人は超えていただろう・・・。
たまたま隣同士になり、しばらく話し相手になってくれたマッティンは私よりも2時間半前にスタートして、一人で走ったり、いろんな集団に引っついたりしながらかなりゆっくり走っていたが、私が一緒に走っているこのストックホルム隊を見つけてからは絶好調だと言っていた。それから別の男性は70歳近い人で、この大会には30回目の出場だということだった。「走るのと違って、自転車は歳を取ってもできるからいい。若い人につられることなく自分のペースで行くのさ」と言っていた彼も、このストックホルム隊の快調なペースが気に入ったようで「ゴールまで付いていってやるさ!」とゴール前の50kmで意気込みを語ってくれた。
ハンマルスンデット(Hammarsundet)のサービスステーションで休憩してから、いくつか丘を乗り越えて、最後のサービスステーションであるメデヴィ(Medevi)は素通りした。この先は狭い道が曲がりくねる林道に差し掛かる。他のサイクリストと入り混じってしまい、グループのまとまりがなくなりがちな区間だ。そういえば去年一緒に走ったグループは、この区間で一部が離脱して、先にゴールに行ってしまった。
今回はとにかくストックホルム隊とはぐれないようにしようと、思いっきり走った。まるでF1のレースのように、サイクリストの流れの中に隙間を見つけては追い越しを繰り返していった。結局、この区間はこれまでの出場経験の中で一番短い記録となった。
そして、ゴール直前の直線区間でストックホルム隊と合流して、猛スピードで走りながら隊列を整え、15時41分に見事ゴールインした。スタートが4時10分だったので、記録は11時間31分。途中でいろいろあったけど、結局これまでで一番早い記録となった。(昨年は11時間43分)
隊長ボッセ
ゴールでは、私が一緒にスタートして途中で脱落したSUB11グループの隊長クリステルが出迎えてくれた。あのグループは私が離脱したあと、例のアンドレアスに加えて女の子が2人脱落し、3人とも途中でリタイアしてしまった。残った24人はその後も順調に前へ前へと進んで行ったものの、男性2人が遅れを取り始め、隊から離脱した。副隊長のクリスティーナもゴールの手前30kmで後輪のギアが壊れて変換ができなくなり、ゴールまで一番重いギアのみで走らざるを得なかったために彼女も離脱した。結局、28人中21人が一緒にゴールしたのだった。(クリスティーナは20分遅れでゴール)
私を拾ってくれたスサンヌ
ゴールのあとに飲むビールが最高だ。美味しい! てっきり普通のビールだと思っていたが、実はlättöl(light beer:2~3%の薄いビール)だということを去年知った。ゴール後はそれだけ喉が渇いているから、普段はまずく感じるそんなビールでも美味しく思えるのだ!
ストックホルム隊と完走を祝う
私と同じ6回目の出場である私の父も、無事ゴールしていた。今回は事故などのためにかなりトレーニング不足だったものの、11時間以内でゴールしていた。父の友人であるイギリス人のデーヴィッドは9時間15分でのゴールだった。
最初の100km区間で悩まされた小雨は、ヨンショーピンを過ぎた頃から止み、その後は曇り空が続いていた。
今年は結局、ストックホルムのSUB12グループに救われた。てきぱきと指示を下す隊長のボッセに従いながら、このグループについていった。私の後ろには、再び何十人もの「ただ乗り」サイクリストが連なっていた。あるカーブでは、我々の隊の先頭が最初にカーブを曲がり始めてから、それに連なっていた「尻尾」の最後がカーブを曲がり終えるまでに32秒もかかった。130人は超えていただろう・・・。
たまたま隣同士になり、しばらく話し相手になってくれたマッティンは私よりも2時間半前にスタートして、一人で走ったり、いろんな集団に引っついたりしながらかなりゆっくり走っていたが、私が一緒に走っているこのストックホルム隊を見つけてからは絶好調だと言っていた。それから別の男性は70歳近い人で、この大会には30回目の出場だということだった。「走るのと違って、自転車は歳を取ってもできるからいい。若い人につられることなく自分のペースで行くのさ」と言っていた彼も、このストックホルム隊の快調なペースが気に入ったようで「ゴールまで付いていってやるさ!」とゴール前の50kmで意気込みを語ってくれた。
ハンマルスンデット(Hammarsundet)のサービスステーションで休憩してから、いくつか丘を乗り越えて、最後のサービスステーションであるメデヴィ(Medevi)は素通りした。この先は狭い道が曲がりくねる林道に差し掛かる。他のサイクリストと入り混じってしまい、グループのまとまりがなくなりがちな区間だ。そういえば去年一緒に走ったグループは、この区間で一部が離脱して、先にゴールに行ってしまった。
今回はとにかくストックホルム隊とはぐれないようにしようと、思いっきり走った。まるでF1のレースのように、サイクリストの流れの中に隙間を見つけては追い越しを繰り返していった。結局、この区間はこれまでの出場経験の中で一番短い記録となった。
そして、ゴール直前の直線区間でストックホルム隊と合流して、猛スピードで走りながら隊列を整え、15時41分に見事ゴールインした。スタートが4時10分だったので、記録は11時間31分。途中でいろいろあったけど、結局これまでで一番早い記録となった。(昨年は11時間43分)
隊長ボッセ
ゴールでは、私が一緒にスタートして途中で脱落したSUB11グループの隊長クリステルが出迎えてくれた。あのグループは私が離脱したあと、例のアンドレアスに加えて女の子が2人脱落し、3人とも途中でリタイアしてしまった。残った24人はその後も順調に前へ前へと進んで行ったものの、男性2人が遅れを取り始め、隊から離脱した。副隊長のクリスティーナもゴールの手前30kmで後輪のギアが壊れて変換ができなくなり、ゴールまで一番重いギアのみで走らざるを得なかったために彼女も離脱した。結局、28人中21人が一緒にゴールしたのだった。(クリスティーナは20分遅れでゴール)
私を拾ってくれたスサンヌ
ゴールのあとに飲むビールが最高だ。美味しい! てっきり普通のビールだと思っていたが、実はlättöl(light beer:2~3%の薄いビール)だということを去年知った。ゴール後はそれだけ喉が渇いているから、普段はまずく感じるそんなビールでも美味しく思えるのだ!
ストックホルム隊と完走を祝う
私と同じ6回目の出場である私の父も、無事ゴールしていた。今回は事故などのためにかなりトレーニング不足だったものの、11時間以内でゴールしていた。父の友人であるイギリス人のデーヴィッドは9時間15分でのゴールだった。