情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。




校務の効率化推進により指導時間が20分増加~熊本県 -KKSブログ

 手法が正しいですよね。数校に導入して効果を検証する。こんな当たり前のことが、東京都ではおこなわれないことが多いのです。

 検証すべき効果が事前に設定されているからこそ、20分という数値で成果が検証できるのです。事前に何をどうはかるかを決めておかなければ、データの取りようもありません。

 昨年から「都立学校ICT計画」が進んでいます。すべての普通教室分のタブレットPCや電子黒板、平行して校務用のPCを教員に一人一台導入しています。

 私の前任校である府中西高校では「IT推進校」として、生徒用のPC320台と教員一人一台のノートPCが導入され、さまざまな教育実践をおこなってきました。
 具体的な検証すべきテーマもなく、手法もなく、手探りの中、とにかく「使うとどうなるか」を実証していくものでした。

 成果報告書もそれなりのものを作りました。良いことばかりでなく、問題点も書いておきました。

 それなりに苦労したのですが、成果を分析することもなく、まったく新たな導入計画が作られています。成果が正しく検証されていないからでしょうか。それは事前のテーマ設定に問題があったからです。苦労は完全に無駄になっています。

 今回の「都立学校ICT計画」はどのようにして効果を検証するのでしょうか。そのためには、事前に仮説をたて、それを検証するためのデータを取らなければなりませんが、何らかのデータを取っているようには思えません。

 都税の無駄遣いにならないよう祈るばかりです。
 

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