情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。




 東京都の平成22年度募集案内です。うちの中3の娘が中学校からもらってきました。東京都では中学生全員にこのパンフレットが配られ、これを見ながら志望校を考えることになります。

 ところが、朝刊を見て信じられない記事が。朝日新聞によると「推薦定員、承認を保留」という見出しです。
 このタイミングで、推薦募集の定員を変更しろということなのだそうです。

 今年は「臨時増学級」といって、例年の学級数より多い学級数で募集する学校が多数あります。中学校では毎年の感覚で進路指導もできなくなるわけです。

 こういった不確定要素が多い中で、推薦定員を保留するそうです。

 上のパンフレットには推薦枠がパーセントで印刷され示されています。急遽保留になったことがよくわかります。もし変更するのであれば、正確を期すためにパンフレットを作り直すことになるでしょう。正誤表で済むほどの簡単なことでは無いと思います。間違えがあってはならないのが入試ですからね。

 作り直すとしたら、どれだけの費用がかかるのでしょうか。


 中学3年生の期末テストはあと1ヶ月ほどです。推薦を含め、都立校入試に大きな影響を与える、内申点が決まるテストまで1ヶ月です。

 推薦入試を目指す生徒も、一般入試を目指す生徒も今すぐに定員を知りたいはずです。自分が目指す「門」が広き門か狭き門かはすぐにでも知りたいに決まっています。志望校の状況がわかった上で、内申点を上げるべく、これからの1ヶ月勉強することになるわけです。

 中学3年生は不安な状態に置かれてしまいました。

 29日に臨時会を開き決定するそうですが、ずいぶんのんびりした話です。この時点で決定しなければどのような影響があるかきちんと説明し、納得させられない都教委の担当者は何をやっているのでしょうか。

 そもそも、教育委員の方は誰のためにこんなことを言い出したのでしょうか?受験を控えた中学3年生の気持ちを考えたことは無いのでしょうか。


 ちなみに私は推薦入試という制度に賛成しているわけではありません。この時期に変更することは適切でないという意見です。
 もう一つ、この意見は高校の教員としてではなく、中学3年生の親としての意見です。

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