情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。




 授業の見学に大学生が5名来ました。

 授業見学もここ5年で何組来たでしょうか。ある時には生徒と同じ人数ほどの見学者がいたときもありました。特に変わったことをせず、普段通りの授業を見てもらうようにしています。

 情報科の教員になる前、数学の教員をやっているときには、授業見学はあまり喜ばしいことではありませんでした。生徒の理解度を見ながら進度にゆとりを持った授業をしていたので、私が高校生の時に受けたことのある数学の授業のイメージとかけ離れていたからです。

 情報はそこから比べると、気が楽ですよね。実際の授業を受けたことのある人は、まだまだ数が少ないですからね。高校を卒業して2年目、二十歳の人が情報の授業を受けた1期生です。原体験がないですから、どんな授業をしていても素直に受け止めてもらえるからです。


 でも、授業見学を気楽に受け入れられるようになったのは、もう一つ別のきっかけがあるのです。


 うまく休みが取れたので、自分の子供の学校へ授業参観に行きました。算数の授業でした。数学の教員ですから、授業冒頭の数分でこの授業のねらいや、この授業がどこまで進かをザックリとイメージすることができます。
 生徒はいい反応で、先生の発問に答えたり、プリントに取り組んでいます。でも、ひとまとまりの内容が終わる前にチャイムが鳴ってしまいました。
 授業の進行としては失敗といった感じでした。でも生徒たちは満足そうな感じです。他の保護者の皆さんも、授業の構成なんか考えないですから、生徒たちが熱心にやっているところを見て満足そうでした。

 この授業をみて、なんだか気が楽になりました。「なんだ、これでいいんだ」

 教員が授業を見に行くと、どんな授業をしているか、どうしても先生を見てしまいます。でも、授業は生徒のためにやるわけで、生徒がどのように感じるかが大切で、生徒の取り組む姿勢を引き出すことができればいいわけです。

 この授業を見て以来、授業見学をいくら受け入れても平気になりました。時にはうまく収まらなくなることもありましたが、それも含めて見ていただければいいんだと思えるようになりました。


 授業の感想も参考になるんですよね。今までもいただいた感想を参考に授業を修正したこともありました。違う観点を持つ人が授業を見れば、違う意見が出てきます。よりよい授業を考えるためには、様々な観点からの意見が効果的なんです。

 今年もたくさんの授業見学、お待ちしています。

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