情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。






ウェブ時代の暗号―ネットセキュリティの挑戦
(ちくま新書 (696))
熊谷 直樹
筑摩書房


 タイトルに惹かれ、購入しました。暗号ってわかってるようでわからないことが多いですよね。

 読みやすくわかりやすく、暗号について紹介されています。

 冒頭に「ネットワーク管理者にはすべて見ることができる」「通常の電子メールは誰にも読める」といったことが書かれています。仕組みを知っている人には当然の事なのですが、こういったことをきちんと書いてもらうことはいいことです。

 CDのサンプリング周波数の理由や暗号の説明など、若干間違っているところがあります。きっと版を重ねるうちに訂正されると思いますが、間違い探しのつもりで見ると、かなり集中して読めるものですね。久しぶりに真剣に確率の計算をしてしまいました。おかげで電車を乗り過ごしてしまいました。

 暗号は素数の特徴を使っていることがよくわかります。素数ってすごいなぁなんて感心してしまいます。領域としては数学なのですが、数学が得意でなくても十分読むことができると思います。

 情報化社会の進展に伴って、暗号の重要性が増してくると思われます。そういったことが理解できる本です。



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