情報科blog
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KKSブログ: 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果「速報値」~文部科学省

 いかにも速報値らしいPDFファイルです。そんなにあわててスキャンしなきゃならないほどの情報なんでしょう。

 文科省からも公開されました。(100628追記)

 東京都の様子を見ると、だいぶ改善が見られます。全校種が対象なので、都立学校(高校が多い)に導入されたICT機器や業務端末の数値が直接反映されるわけではないのですが、全体として改善しています。

 普通教室の校内LAN整備率は39.7%から70.7%まで改善し、下位5都道府県から脱出しました。コンピュータ1台あたりの児童生徒数は8.8人/台から7.9人/台に改善されましたが、43位から46位へと順位を下げています。
 東京都は学校の数や生徒の数も多いので、大量導入をしないと数値は改善しないでしょう。


 数値や順位なんてどうでもいいことで、現場としては使いやすい機器や環境が整えられればいいわけです。ところが順位に熱心な方がいらっしゃるようで、この調査結果に振り回される現状にあります。

 学校によっては大量導入されたICT機器(タブレットPC・ノートPC・プロジェクター・簡易取り付け型電子黒板がそれぞれ20台程度)をまったく使用せず山積みにしているという噂も聞きます。
 台数重視で購入することで、利用者に我慢を強いる状況もあります。使いにくさからお手上げの学校もあるのかもしれません。
 業務端末の導入と同じタイミングで、覚えることも多いためICT機器の活用まで手が回らないのも事実でしょう。

 逆に、もっと大量の機器がまとまって導入されれば活用できる学校もあるのではないでしょうか。各校に基準どおりの機器を一律に配布しても、なかなかうまく活用されません。

 今は一括導入期で、今後学校の特色に併せて柔軟に配備や活用が検討されるということなら、今の時期を乗り切ることもできそうですが、難しそうですね。

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