ちょっとタイトルは大きめに出てみました。今年からWebページ作成実習はメモ帳でHTMLタグを打って作ることにしたのですが、それは情報科学の素養としてHTMLぐらいはやらせてみたいと思ったからです。
情報Aでは、なかなかプログラミングまでたどり着けません。せめてコンピュータに命令を書くことで、その命令に従ってコンピュータに表示されることを体験してもらうことをねらいとしてHTMLタグ打ちでWebページを作ることにしました。
意外とできるという印象を持ちました。でも、1割程度の生徒には「マークアップする」という感覚が理解できないようで、かなり苦労しています。
また、ハイパーリンクの概念も難しいようで、別のページにジャンプするリンクを書くのに苦労する生徒もいます。
それでも、タグを書くことで、画面に変化が現れます。「できたーっ!」といった声も上がるので、当初のねらいもある程度は達成できているようです。
でも、ちょっと困った問題も起きています。
それはブラウザ側の「拡大解釈」です。HTMLの構造上明らかに間違っているページであっても、ブラウザ側が配慮して、きれいなページとして表示してしまうのです。
コンピュータの性格である「厳密さ」を体感するには、教材としては適切でないようにも思えます。ねらいや題材の取り扱い方を再度検討する必要がありそうです。
情報という教科は、まだまだ試行錯誤の段階なんだと思います。試してみないと分からないこともたくさんありますね。
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情報という科目に求められていることを考えますと、まず、センターにでない、大学進学の本試験にも出ない。大学行ったらリテラシーの授業である程度やらされるなどのことから、どちらかというとコンピュータアレルギーの人間をなくし、事務職に就職するときに最低限必須になるワード、エクセル、パワーポイント、ウェブブラウジングを解説書を見ながらでも出来る状態にすることが求められるのではないでしょうか?情報の免許は高専も教えられることから、高専ではテキスト打ちの必要性はあっても、情報ABCならばまだ、FrontPageやHPビルダーでHTMLの作成をする程度でもいい気がしますし、テキスト打ちをする前にこれらの作成ソフトを使うことで、ハイパーリンクであったり、階層の問題であったりなどを簡単に体験してもらってからのほうがいい気がします。しかし、このワンクッションを入れられる時間があればですが。
それよりも何よりも、一番現在の社会から求められているのは情報倫理教育と情報分析・消化能力だと思っておりますので、HTML作成には私の年間計画では時間を取っておりません。(行先の情報の授業は高2で1単位しかなかったので)
乱文で不尊な意見ですが、ご一読くだされば幸いです。