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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

1Q84~200Q

2009-07-02 | いろいろ
好きな作家、村上春樹の新作「1Q84」
予約していなかったので、5刷でようやく買えました。
明け方まで読んでしまい、寝不足に・・

村上さんの最近の小説には、「人間の心には闇の部分がある」「自分を見つめてタフに生きる」というメッセージが根底にある気がします。

「1Q84」でもそのメッセージは相変わらずクールな語り口でもって、熱く伝えています。

それと、主人公が「筑波大学自然学類数学主専攻」出身というのにびっくり!



ところで、ときどき聞かれるので、村上春樹本のお勧めを。

1 「ノルウェイの森」 
 僕のムラカミ作品第1号。
 恋愛小説ですが、すべての登場人物が個性が立っていて好きになり、はまりました。

2 「神の子供たちはみな踊る」
 阪神大震災をモチーフにした短編集。茨城の海岸の町の話も出てきます。
 中でも「蜂蜜パイ」という短編が好きです。

3 「海辺のカフカ」
 1Q84と同じく、別々の登場人物の話が交互に進み、ストーリーが収束していくにつれてスピード感が増していきます。
 人間の暴力性がテーマにありますが、かなりユニークで楽しいキャラクターが多いので、暗い話ではないです。
 空から魚が降ってくるシーンがあり、最近そんな事件が実際にあったのでびっくりしました。

この3冊を読んだら、1Q84もある程度すんなり読めるんじゃないかと思います。
いきなり1Q84だと、村上さん独特の展開と言い回し、隠喩になじめないかもしれません。

久しぶりに小説の面白さを味わった200Q年6月でした。