先日、またもや投稿したジャーナルが不採択になり、大ショック。元アドバイザーと相談して、日米比較ではなく、日本のデーターとアメリカのデーターをもとに1本ずつ投稿し直すことにしたが、やはり研究者の道は厳しいと実感。 ちなみに、私の学部の「研究面」での評価は、学科長によると次のようなシステムらしい。
非常に優れている(5点満点の5点)
- トップジャーナル(不採択率90%くらいのものらしい)に論文が掲載。
- 州政府の助成金(NIH, NSFなど)、その他不採択率90%くらいの競争率の激しい研究資金)獲得でしかもPIである。
優れている(5点満点の4点)
- その他の査読のあるジャーナルへ論文掲載
- 本の出版(筆者もしくは編者)
- 州政府の助成金(NIH, NSFなど)、その他不採択率90%くらいの競争率の激しい研究資金)へ応募
- 州政府の助成金(NIH, NSFなど)、その他不採択率90%くらいの競争率の激しい研究資金)の獲得。investigatorとして参加。
- それほど競争率の高くない助成金を獲得ししかもPI.
良い (5点満点の3点)
- それほど競争率の高くない助成金を獲得し、investigatorとして参加。
- 本の一部(章)を執筆、
- 学内の助成金の獲得
- それほど競争率の高くない助成金へPIとして応募。
条件をどうにか満たす (5点満点の2点)
- 学会でペーパーもしくはポスター発表
- ブックレビュー、辞典の一部執筆
- 査読のないジャーナルへの論文の掲載
というのが大体の基準らしい。教員の業績の中から最も優れていると思われるもの、上位3つを選び、点数化し平均を算出するらしい。
このような方法で研究面を評価される場合、たとえば教科書を出版したり、査読のないジャーナルへペーパーを何本も掲載しても、その時間とエネルギーをトップジャーナルへの掲載に当てた方が、研究者として評価されるということ。
私のように凡人で、しかもまだまだ勉強不足の研究者にとっては、不可能なタスクのように思われるが、こういう手厳しい評価がアメリカの大学教育の向上につながっているのかもしれない。
5とまで行かなくても、せめて4ぐらいに到達できたらいいなと思いながら、ブログを書いているのん気な私。