月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

腐女子考#11

2009-03-10 20:25:54 | オタク BL やおい考
注!腐女子話あります。しかも重いデス。苦手な方はスルーされたし。m(_ _;m)


腐女子考#11―――――

【現実の自分に失望】


彼が何に悩んでいたか

結局

本当のところは
分からないままだったのだ。

相手に対して
好きという気持ちは
あったのだろうが

結局、私は

自分が大事だったのだ。


何と言い訳しようと

きれいな言葉で
おさめようと


それは変わらない。


どこかにある愛、

だけど私の中には無い

そんな気がした。

与えられることはあっても
与えることが出来ない自分に

失望した。



………………


仕事を始めてしばらくした頃、

妄想でしか萌えない腐女子でも

ついにリアルに
お付き合いすることになった。


とあることから
お付き合いは始まり
親しくなった。


すぐ深刻になる私と違い(^_^;)
おおらかで
あっけらかんとした人間で

男女としての付き合いも
心配していたより
抵抗が無かった。


話しやすい
ということもあり

分かり合えていると
思っていた。


しかし、

親が持ってきたある話を
私が打ち明けたことから

(かどうかも分からないが)

とにかく

色々あって


彼は




自殺未遂をした。

(らしい)←自己申告


というのも
情けない話ではあるが


連絡がつかない
下宿に行ってもいない
ことが続いた為


どうしようもなかったのだ。

私が
仕事の特性上
支障があるという理由で

交際のことは
職場など周囲の人に
話さないで欲しいと
堅く口止めしていたので
(ひどい(^_^;))

彼の電話番号以外
何も知らず

どこにも
問い合わせることが
出来なかった。



やっと連絡がつき

彼が巻き込まれていた
という重大事を聞き、


私は電話口で彼を

見切ったのである。


親が持ってきた話がなければ
友達として
付き合いたいと思っていた。


自分と同じにおいがしたのだ。

性格は全く違うけど
弱い部分が似ていると感じた。

彼女、という立場では
共倒れになることでも

友達なら、冷静に受け止め
かかわれる。


いっときでも付き合った人間として
相手に感謝の気持ちはあり、
何か力になりたいと
純粋に思った。



しかし、
現実問題として

どちらも
平行して続けることは
出来なかった。

事はもう、動き始めていた。


申し訳ない気持ちを切々と話し、

彼もそれは理解してくれた。


だけど、
よく考えれば

本当に愛があれば

彼を選ぶという選択肢も
あったのである。


しかし、
先立つものがなかった。


お互い
いわゆる正採用の身ではなかった。

彼との道を選ぶなら、
それなりの覚悟を決めて
進まなければならない。


甘ったれた私には
その勇気がなかった。


結局
好きとか何とか言ったって、
自分で何とかしよう
という強い意思は
無いんじゃないか…

好きという気持ちも
その程度のものだった
のかもしれない。


そういうことが
彼には分かっていたのだろう。
引き止めはしなかった。

私の将来を気遣ってくれた
彼の思いやりなのかもしれない。



半年くらいたった頃だろうか。
仕事絡みで偶然
会う機会があり

その時に
手首の傷を見せてもらった。
うやむやにしか
話してもらってなかった
未遂のことも
その時、きちんと聞いた。


暗くてよく確認できなかったけれど

話す口調から、
嘘ではないと感じられた。


やっぱり
私のことも
関係していたのかな…

何となくそう思ったが


ずるい私は
何も核心に触れられないまま
別れ、

それ以降
二度と会うことはなかった。


……………


自分が親の立場で

事の次第を客観的に判断すれば


それで良かったのだと
間違いなく言うだろう。

自殺云々より
彼が巻き込まれていた
と言った事柄は

へたをすれば警察沙汰、
加害者ではないが
全くの被害者ともいえない
状況だったから。


少なくとも
その時選んだ道は

“自分にとっては”
最善だったのだと思う。


その結果、今

精神的にも
金銭的にも
それなりに安定した生活を
送ることが出来ている。



しかし、

人を見捨てたということに
変わりはない
と思っている。

忘れてはいけない。

ただ

彼の幸せを願うことは
許してほしい。


………………

そんなこんなで(∋_∈)。


それでかどうだか分からないが、
男女のヘビーな恋愛話となると
何だか生々しくて

なかなか、ときめかない。


男と男の
性別を越えた

ついでに
女である自分の
都合の悪い現実を越えた


BLの世界でのみ

ときめきを感じられる
のであった。


そんなの
偽物だの何だの言われようが
構わなかった。


すべて私の脳内の出来事だ。
何も生まれなくても、

少なくとも

誰も傷付けない。

それで十分だと思った。


………

でも当時は、

BLどころじゃなかったかも。

仕事で重大任務抱えて

必死だったから。(^_^;)


それが 唯一の救いだった。
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