四国と世界、
グローカルなアートマネジメント
人材育成を目的とした
四国学院大学
アートマネジメント公開講座
始まりました。
http://www.notos-studio.com/contents/event/event/1523.html
6/11
基礎講座 第1回
『芸術の公共性』講師: 平田オリザ
オリザさんの講演は
何回か聴いたことがありますが、
おさらいできて良かったです。
オリザさんの著書
『新しい広場』を中心とした
お話だったかと。
同じ本でも、時間が経ってまた読むと
違った感じ方をするといわれます。
同じような講演内容でも、
自分の状況が変わって聴くと
少し違うものを感じました。
心情的に響いてくるものがあり、
それが自分でも驚きでした。
より自分に必要なものと
感じたからかもしれません。
印象に残ったお話は、
社会的弱者も社会参加できる
手だてのひとつとしての芸術。
一度ドロップアウトすると
戻りにくい現状の
セーフティーネットとして、
人と人との出会い、
居場所や出番を作っていけたらと。
大勢の人と同じように進んでいれば
特に必要性を感じないかもしれません。
けれどひとたび難しい問題を抱えると
置き去りにされるような不安感が
あると思います。
それをどう解決していくか。
そのひとつの考え方として
“新しい広場”は、良いなと思いました。
“芸術の公共性”ということで
新しい公共の力として
芸術ができることは何かと
考えさせられました。
講座の中では、
ワークショップもありました。
公共性が高いと思われる
順番に番号をつけ、
数人1組で考えて発表しました。
ガス、水道、居酒屋、フットサルの
コート、野球場、劇場…………20項目。
何が正解という訳ではなく、
今現在での一般的な考え方もあれば
今困っていることを
変えるための考え方など、
色々な視点にハッとさせられました。
生きていく上で
水や食糧等だけでなく
心の問題は重要です。
それは幾度かの災害を通して
分かってきたことでもあります。
そこから学び、新たな仕組みを
試行錯誤しているように
私たちの日常生活の中でも
新たなことを目指したいです。
変化の激しい世の中なので
そんな取り組みは
常に必要なのでしょう。
特別な技術や能力は
持ち合わせていないけれど
ちょっとした工夫や発想で
できることはあるかもしれません。
色々な学びや体験の中から
自分たちの出来ることを
探していけたらと思います。
…………………
これから3月末のシンポジウムまで
全10回の基礎講座
6つの体験講座
5つの実践演習があります。
四国四県での体験では、
瀬戸内国際芸術祭関連のものや
演劇教育なども。
国際的なものでは
海外からのアーティストの公演の
制作・運営のボランティアスタッフ。
地域のものでは
四国学院大学ノトススタジオにて、
プロの劇団の公演の広報や当日運営を。
また、
オーディションで選ばれた
市民キャストによる演劇作品の
市民劇創作・運営など。
実践の場で学ぶことができます。
特に演劇の専門ではない人にとっても
このような講座は
良い機会になるのではないでしょうか。
都合がつくものには参加して
アートマネジメント講座修了証を
もらえたらいいなと思っています。