フレンド日記

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ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

2006-11-05 11:44:30 | 映画・テレビ

 このテの映画。昔っから好きだった。
 メルヘンの世界へ現実から逃避するという程でもないんだけど理屈ぬきにわくわくするファンタジーはしばしこの世の憂さを忘れさせてくれる。
(写真。クリックすると違う写真になるよ)

 主人公の子供達はいまいちさえないビジュアルだけれど、どこでもその辺に居そうな観客にとって身近な感じを狙っているのだろうか。オーディションなどもしたんだろうからただのそのへんの子供とは少し違うんだろう。
 とくに女の子。「ご、5時!の夫婦」の印象が強烈な石野陽子に似たお姉さんの方は時々すごく綺麗に見えることがある。末っ子のルーシーもこれまたへちゃむくれなんだけど表情、特に目の動きがすごく良くて、だんだん可愛いくなってくる。


 この映画のプレビューを読むと、「ハリー・ポッター」とか「ロード・オブ~」に比べて話の展開とかCGがチャチだという意見が多い。オイラは、「ハリー・ポッター」は観た事ないし「ロード・オブ~」もテレビでやってたシリーズの1本をチラリと観ただけなので「そんなもんかのぉー」と言うしかない。
 ただこの映画を見る限りでは結構楽しめた。原作が児童文学で明らかに子供向けの映画だから大人の観客が納得するような説明のないまま、それこそ子供の見る夢のようなストーリー展開なのはしょうがない。いちいち説明していたら間延びして子供は飽きちゃうだろう。


 このシーンの前後にアスランのスケールがちょっと大きすぎるのではないかと思うシーンがあったけど気のせいかな。

 兄への対抗意識、反発から妙にひねくれて天邪鬼になっている弟は魔女の罠に落ちてしまうがこの魔女は結構魅力ある。女王は悪の権化としての立場でエドマンドを巧妙に操るのだけれど、兄や兄妹への反発とか自分の単純な欲求のまま行動する彼に「自分の意見とか考えをしっかり持て」と諌めたりするシーンもある。
 一見悪役だがその実反面教師というか「女王の教室」の初期の頃の”マヤ”みたいな所が始終見え隠れする。「だっちゅうの」みたいなシーンでは見事な胸の谷間だし。ビジュアル的にほぼ完璧で強い意志を持ち、男に頼らず、時分の力で人生を切り開いていく、運動能力や腕力的にも男にひけをとらない。女性の理想としての一つの方向なのかもしれない。
 パクリが得意というか手塚アニメなど日本をよく研究しているディズニー…というのは考えすぎか。


 勧善懲悪のお話なので「いい組」(善)は綺麗な顔、「ワル組」(悪)は醜い顔のキャラクターという子供にわかりやすい設定だが、動物達をどういう基準で分けたのかよくわからない。原作に準じているのだろうか。牛とか豚は昔から悪役が多いような気もするけれどチーターが「いい組」でトラ(下膨れのさえない顔)が「ワル組」だったりする。サイは「いい組」ね。
 白熊くんは迫力あった。特に向かって左の方はいつも暴れていて今にも手綱を引きちぎりそう。


 アメリカの人のエキゾチックなイメージとして映画などによく登場するのは中世の騎士の時代が多いような気がする。例を挙げると「フランク・フラゼッタ」のイラストの世界のような感じ。
(30数年前銀座のイエナでなけなしの金はたいて買ったフラゼッタのイラスト集2冊。本棚探したんだけど見つからない。ロッキーにあげたんだっけか?)


 原作に少し興味があったので図書館に行ってみた。館内のパソコンで「ナルニア~」で検索すると区内のどの図書館もたいがい貸し出し中。しかし、児童書のコーナーのC・S・ルイスの棚に行くと、頭にナルニア国とつかないタイトルでずらりと並んでいた。シリーズとして7巻だか9巻だかあったように思う。この映画はまだ1章だから先が楽しみだ。細かい所とかだんだん良くなると思うし。

レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード

2006-07-13 00:32:00 | 映画・テレビ

 やっと大きな画像をアップするのに成功。しかしサムネイルの大きさとか位置の調整の仕方がわからない。縦横比を保ちながら縮小・拡大するにはどうすればいいのか。

 ストーリーがよく分からなかった。出演俳優が豪華なのはいいんだけれどそれぞれの人物が同じようなウエイトで話が展開していく。例えば、妻と子を殺されたギタリストの復讐とか、もう少し要点を絞らないと、シリーズ物として前作を見ている人はともかく、オイラのようにこの映画を初めて観るという人には分かりずらいでしょう。内輪の楽屋オチみたいなのもあるようだし。
 いとも簡単に人が死んで行く。劇画みたいな荒唐無稽なアクションはついていければスカッとするんだろうけれど、「ありえないよ」と覚めた目で見てしまうと白けてしまう。銃撃で人が撃たれて死んで行く様も派手ではあるけれどリアルじゃない。目を背けたくなるような惨さは意識的に排除されている。シューティングゲームの感覚。エンドクレジットを早回しで観ていたら”スペシャルサンクス─タランティーノ”と出てきたぞ。やっぱりそういう系統の映画だったんだな。
 俳優達の銃の操作は手馴れた感じでリアルだが銃撃の様子は悪く言えば歌舞伎並みの様式美に終始している。撃たれた人間が衝撃で吹っ飛ぶというのは昔からある描写で、強力なマグナム弾ならありえるかもしれないが、数メートルも吹き飛ぶことのはないと思う。普通の形状の弾丸なら高速になれば人の体を突き抜けてしまうだろう。より大きいダメージを与える弾頭の平らなもの(ダムダム弾系)の威力を増していくと着弾した時点で人の体がバラバラになると思うのだ。
 ジョニー・デップは目の演技がいいなと随所で思った。コメディとも取れるような映画なので彼の演技も中途半端な感じ。両目をドリルで抉られたらショックと激痛で当分動けないと思うのだが…。要は目が見えなくなったというだけの設定。「座頭一」みたいに音を頼りに相手を倒すという見せ場はちゃんと用意してある。
 ギターの音色は良かった。ン十年前のマカロニウエスタンを彷彿させる。メキシコはラテンといえばそうなんだけれど、フラメンコとか闘牛もやるのか。知らなかったよ。「マラゲーニア」はイントロのさわりだけだったけど良かったな。またフラメンコギターが聴きたくなった。