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中国医療事情②

2006-06-01 23:55:12 | ニッキ
さて、ふとしたきっかけで興味を持った中国社会保険。
中国の社会保険状況は地域によってかなり異なるそうですし、この内容も伝聞によるもので聞いた話をつなげただけですので、文章的にもおかしいし間違いがあるかもしれませんが、ひとつの例としてみていただければと思います。
まず、上海の場合は上海市の居留証を取得した方に限り、社会保険を受けることができます。上海の居留証を取得するには、4年生大学卒業者であれば2ヶ月程度上海に滞在すれば、居留証を取得することが可能のようですが、学歴等により差がある(!)よう。
居留証がある場合、四金と呼ばれる社会保険制度が適用になります(四金=健康保険・年金・労働保険・住宅基金)
基本的には、四金に関する保険料は会社と個人が互いに負担するものです。
健康保険の正式名称は「上海市城鎮職工基本医療保険」。これに加入できれば国民番号と同じIDが振られた社会保障カードが支給されます。
加入により上海の場合給料の12%が保険料として、個人ID毎に毎月お金をプールしその中から保険料が支払われることになります。
プールという発想が、いかにも個人主義っぽいです。
医療費が発生した場合、個人でプールした中から90%が出て個人から10%の支払いが発生。(家族は50%発生)この辺は日本の社会保険10%と同じような考え方です。
そして、プールが足りないもしくは10%の支払いが払えないときには、医療保険事務中心と相談して医療保険の方から幇助を受けることができるとのこと。相談ってところがまた中国らしい。
ちなみに、プールしたお金は引越し時に返却されるとのことで、自治体が運営する保険兼貯金という雰囲気です。
・・・と、これは居留証がある場合のケース。居留証がない場合は社会保険には加入できないので、実費負担が発生するのです。実費って昨日の話しじゃないけどフツウ払いきれないですよねぇ。
中国の方は結構いろいろなところに自由に働きにいっている印象がありますが、彼らはそんなリスクを持って移動しているようです。

明日日本に帰ります。遅れに遅れた労働節休暇で、次に上海に戻るときはがきんちょと一緒。ちょっと不安だけど楽しみだなぁ。