「家計簿をやめよう」という記事を見つけた。実にユニークな記事で大いに考えさせられた。好奇心を持って、トライしてみるのも一興である。
お金の使い方を次のようにするのが、好ましいという。
”消費・浪費・投資が「70%:5%:25%」というところをまずは目指すといいのです。”
ご面倒だが、下記の引用文を読んでその意味をご理解いただきたい。
ところが、これを踏み台にして小生が派生的に思いついてのが、「時間の使い方」でも同じ事が考えられるのではということである。
”「生きるために必要な時間・浪費時間・投資時間を「70%:5%:25%」”としたらどんな人生になるだろうかということである。
自分の人生を振り返ると、お金にしろ時間にしろ自分に対する投資の比率がどうも低かったような気がしてならないのである。
参考;「家計簿をやめよう」
「みなさんも、家計簿はつけているけれど、なかなか、たまらないということなら、一度このように使い方を強く意識してみてはいかがでしょうか。
横山光昭(よこやま・みつあき) 家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。お金の使い方そのものを改善する、独自の家計再生プログラムで、これまで5400人以上の赤字家計を再生。著書にシリーズ累計38万部『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)や『お金が貯まる人の思考法 年収の半分を3年で貯める「16.7の法則」』(講談社)などがある。」
(1)今までの家計簿の支出費目の金額の記録はやめる。
(1)は食費がいくらとか、日用品がいくらといった金額を記録していくことを軸にした、これまでの家計簿のやり方はやめてみるということです。
(2)使ったものを消費・浪費・投資の3つだけ分類する。
(3)とことん使い方にこだわる。
補足しますと、(2)と(3)ですが、(1)のような区分けをするのではなく、「消費・浪費・投資」の3つだけに分けて記録し、お金の使い方を買った後と、買う前を想像するなどして、使い方にこだわりをもって生活をするということです。
この「消費・浪費・投資」で意識するのは新しいモノサシであり、価値観の形成に大きく有効です。消費とは、最低限生活する上で欠かせない出費全般を指します。
浪費は、言葉のとおりでムダ遣いです。
投資は、金融商品への投資のみならず、預貯金も含めてですが、自分のためになるような自己投資の出費も含みます。
毎日、一日に使ったお金を3つに分類して記録するのでももちろんいいのですが、なかなか忙しくて毎日記録ができない、家計簿をつける自信ないという人は、消費・浪費・投資と書く3つの箱もしくは封筒などを用意して、単に分類するだけにしておき記録はしないというのでもOKです。
こう3つに分類をすることにより、より使い方が明確に浮き彫りになります。交際費がいくらかなどの金額は不明瞭ですが、得たお金、つまり収入ですが、それがどう使っているのかが割合で把握できるのです。
例えばですが、収入が手取りで25万円の人が、消費支出が22万円、浪費が2万円、投資が1万円と使っていたとします。
割合にすると、消費・浪費・投資=88%:8%:4%という割合になり、懸命に働いて得たお金を何だか生きるためとムダ使いで大半を占め、投資的な建設的な使い方はしていないということに気付くわけです。余談ですが、この割合には黄金比率ではありませんが理想的な比率が存在します。
年収800万円以下位の方に対してですが、消費・浪費・投資が「70%:5%:25%」というところをまずは目指すといいのです。
このモノサシには、自己投資という意味での「投資」という分類が組み込まれているので、本当にその投資が有効的に自己投資となっているのかを見据えるには、うってつけなのです。洋服や美容費を明らかに過分なほどに掛け、仕事の特性上有利になるだとか、人脈形成のためだとして、飲み会等にお金を掛ける方がよくいますが、そういった方にもとても有効です。
はじめのうちは3つにだけ分けるというのが苦しかったとのことですが、1カ月も経過すると自分のなかの基準ができてきたようです。これが価値観の形成ということなのです。これまで、自分としては良いだろうと使ってきた当たり前の支払いに、疑問を持つことなのですから、やはり容易ではないかもしれません。しかしだからこそ、自分に気付き、自分を変えるということにつながり、効果は大きいのです。
この人も、これまで習い事は月に2、3同時で通っていたそうですが、しっかりと身につけるために月に1つだけにしたり(1万4000円の削減)、セミナーなども定期的にではなく、良いのがあればと変更しました。交際費も必要な出費なのかと意識して、金額を決めて参加するようにしたようです(1万2000円の削減)。さらに、意味ある自己投資や貯蓄をするため、普段の生活で掛かる支出を節約して、その分を捻出させました。おもに、通信費をリストラしたり(携帯電話のテザリング機能を利用などして6000円の削減)、クリーニング代の節約(ワイシャツを自分でアイロン。4000円の削減)。また健康のためにも朝晩はなるべく自炊を心がけたようです(食費1万5000円の削減)。他にも、スポーツジムにも通っていましたが、夜、近所をランニングすることで、ジム代もかからなくなくなりました(8000円の削減)。
収支は、今まで使い切りの状態から、現在では諸々あわせて6万5000円ほど浮かすことができ、貯金もできるようになりました。本当の意味で投資となる使い方をしていきたいと、現在もがんばられています。体質改善が根本的になされた、ケースの一つでした。