12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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パロディ源氏物語

2009年09月13日 07時14分15秒 | Weblog

 源氏物語を田辺聖子氏も書いておられるが、そのひとつは「新源氏」であるがB6版六冊であり結構読みでがある。

この本は、出だしの桐壺の巻きをバッサリ割愛し、帚木(ははきぎ)の巻きから始まる陽気で明るい恋物語に仕立ててある。

その上更に、田辺先生は「私本・源氏物語」を刊行されているのである。この本の書評によると「新・新源氏物語」と書いてあり、「恋のガイドブック---源氏物語のハイウエー!」と書いてあった。

 こちらでは「伴男」という四十過ぎのオッサン(家来の家来の従者)が舞台裏からというよりは、むしろ楽屋で見た源氏物語という構成である。

原本が平安朝のみやびな世界ととするならば、この本は庶民の目から見た恋の世界とでも云うものであろう。

夕顔・紫の上・末摘花・源内待・朧月夜・花散里・六条御息所・明石の上まで登場するパロディーである。

あんがい紫式部もよくぞ書いてくれたと、にんまり笑っているのではなかろうか。