12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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皇帝トライアヌス

2008年11月22日 08時17分15秒 | Weblog

 トライアヌスは、5賢帝の一人に列する優れた皇帝、治世は98年1月27日から117年8月9日である。この皇帝は質素で偉ぶらない人柄だった。

1. 初めての属州出身の皇帝
トライアヌスは、フランス南部の属州生まれで、生粋のローマ子ではない。

属州とは、戦によって占領したその土地にローマ人を送り込み現地人と結婚させ、あたかもローマ人のような権利を与えその土地の独立を保障するというローマ独特の治め方。

基本的にローマの侵略形式は、共存共栄方式を採用しており武力で無理やり隷属させるのではなく、現地人の自由と権利を広く保障し、共存共栄をはかるというたぐい稀なる統治方法であった。

この統治方法には、幾つかのランク付けがあり、ローマ市民そのものが最高位に位置づけられ、ローマ連合、属州、植民地,
同盟国と次第にランクが低くなり、その住民の権利の範囲が低下するのだが、それでも共存共栄の精神は貫かれている。

 2. 従って、属州勤務で首都ローマでは未知の人

3. 皇帝に即位しても一年半はローマに姿を見せなかった
トライアヌスは、前皇帝のネルヴァから指名されて皇帝になったので、満を持して、ローマへの登場を準備のため遅らせたのだった。

 4. 妻のプロティナも南仏のニース生まれ、初の属州出身の皇后となった。
彼女は教養高く賢明な女性だったが、美人でも派手でもなかった。

塩野七生女史はこう書いておられる
「女は同性の美貌や富には羨望と嫉妬を感じるが、教養や頭の良さには羨望も嫉妬も感じない。・・・」。

これが真実なのか、ただ単に塩野七生女史だけの思いなのか、小生には判断ができない。

教養や富に、男性である小生も大きく羨望と嫉妬を感じるのだが、嫉妬という字は、何故か全て女偏である。

ローマ帝国といえば、シーザに登場願わなくてはならない。シーザといえば桁外れの人物なので、小生如きでは、彼の全てについて羨望も嫉妬も感じようが無い相手である。

 それで、次回からシーザについて書こうと思っている