入院中、俳句のお仲間のtamanobori氏から借用した「男たちへ」塩野七生(しおのななみ)著・文春文庫を読んだ、そして「おしゃれな男」についてのエッセイより引用する。
著者は、おしゃれの観点から男性を4種類に分類していた。
(こういう視点で分類し考察する優れた能力があることが、彼女の人気の根源であろう)
1. おしゃれと一目でわかるおしゃれな男
2. おしゃれとわからないおしゃれな男
(小生は本当のおしゃれが判らないので、この種の男性を識別できない)
これは更に二つに分類されていた。
2-a.その他大勢と同じではいやな男
2-b.その他大勢と同じでよい男
3. 面倒が嫌いでおしゃれをしない男
4. 天然記念物(真のバンカラのことだろうか?)
それなりに真剣に理解に勤めたのであるが、あまりよく判ったような気がしなかったので、小生なりの解釈で周囲を見回してみた。
どうも小生の周囲には、大変失礼なのであるが、3番の人ばかりのような気がする。奥さんに着る物の選択をお任せして、与えられるままに着ているような人たちばかりに思えるのである。
イタリアの男性は、概しておしゃれが上手だと聞いたので、出来るだけおしゃれな男性をカメラに収めようとしたのだが、観光スポットには、現地の人はあまり出没しないのである。
目に付くのは、観光客らしき、イタリア以外のヨーロッパ人だった。(こちらは概して無骨でおしゃれとは思えない人が多かった)
そんなわけで、あまり模範的なイタリアのおしゃれ男を撮影できなかったが、強いて幾枚か選んでみた。
a.なんと言ってもゴンドラの船頭さんに勝るものはないかもしれない。
b.ローマ時代の騎士の衣装、これもよいものである。
c.路上画家達のセンス、さすがである。
d.アウトレットモールでであった伊達男
読者の皆さんの「おしゃれ識別力」はいかがなものであろうか。吾こそは「おしゃれ男」と自認する方が居られたら、是非ともご指南頂きたいものである。
追記:
小生が、お目にかかる女性の大半は「おしゃれと一目でわかるおしゃれな女」に該当するような気がする。女性はこうでなくてはならないのである。