どうにも気になることがあり、同窓会続報を書く。
幹事長から、あるメールが届いた、その重要な一部分を以下に記す。
「・・・」君が学生時代につけておられた日記が話題になったところ、
彼は既にその日記をエッセイ集に再編しておられ、それを皆さんにお見せすることを快諾いただきました。・・・
我々のクラスは変り種が多いクラスであったが、
その筆頭ともいえる変り種が、「要注意人物」なのである。
彼は、関西の一流大学の応用物理学科の大学院に進学し、某大手繊維メーカの研究所に長年勤務、
よく分からんが、近年大変な発明か発見かして、博士号と特許の取得を目指している人物である。
さらに、現在は、自分の「姓」の謂れに興味を持ち、
懸命な調査研究も行っているとのことである。
既に、約三百ページの原稿を書き上げ、最終的には五・六百ページの論文を作成する予定との事。
以上のように、今も恐るべき人物であるが、学生時代には恐るべき「日記魔」でもあった。
したがって、彼の日記には、学生時代における同級生の素行その他が、克明に記録されているとの事。
現在、功なり地位と名誉と財産を手にした「やから達」には、非常に注意すべき人物である。
ひとたび、彼がご機嫌をそこね、どこかに暴露記事等を掲載したなら、
今日の地位や名誉やはたまた財産が、水泡に帰す恐れのある「やから」が多いのではなかろうかと、他人事ながら危惧している。
身におぼえのあるむきは、直ちに、付け届け・ご機嫌とりなどに励まれたい。
用心に越したことはないのである。
残念ながら、単なるぐうたら学生の小生には、身に覚えもなければ、失うべき何物もないのである。